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「仕事の場で方言を使う」はアリかナシか?って議論が巻き起こっていますね!エリート憧れ症候群の人々の議論にしか思えませんね。日本の職場は幼児化が始まっているのでしょうか?

こんにちは、9月から心機一転、出直すことを誓ったDJムッチーです。
AERAの2024年8月12日-19日合併号 で『プライベートはいざ知らず、職場でも「方言」で話す人をどう思うか』という記事が掲載されて、議論(?)が巻き起こっているようですね。
その記事を抜粋すると、
神戸市で会社員として働く53歳の女性は、いま職場で「ひじょうに嫌な気分」を味わっていると告白されています。
この方はもともと九州出身で、以前勤務していた東京の会社では「標準語」で周囲とコミュニケーションをとっていたそうで、「仕事の場で方言を使うことって、失礼だと思うんです」とのこと。
ところがその会社が5年前に関西の企業と合併、あろうことか関西弁の渦の中に巻き込まれる毎日となったそうなんです。
「仕事なのに、関西弁という方言を使うことが当たり前だと思っている感覚がまず疑問。東京弁はときに『冷たく聞こえる』と言われますが、仕事って基本は無機質なものだと私は思っています。方言で相手と近しくなれることもあるでしょうが、私は使いたくないですね」と憤懣を吐露されています。
(50歳を過ぎてまだこんなスレてない人がいるんですね・・・)

この考え方には、まずは方言を使うというより、コミュニケーションに問題があると思います。
例えば、仕事場で関西人の上司が会議の後に「この資料、なおしておいて!」と言ったとしましょう。
関西以外の人は、「訂正箇所があるので修正してください。」と思うかもしれません、しかし関西人の上司は「キャビネットなどの所定の場所に、にしまっておいてください。」と言っているのです。
こういう場合、ここで会話が終わるのなら、混乱を招くので方言を使うのは避けたほうがいいですね。共通語と方言の間に同音意義の言葉が存在します。その場合は、方言を使うべきではありません。

しかしですよ、この場合もし修正が必要だと思った人は、「どこをなおすのでしょう?」と聞けば、誤認識は解消します。
聞きもせずに、修正箇所をあたふた探すようなことは誤りです。
また、指示した上司も「会議資料保管用のキャビネットになおしておいて」と言えば、問題なく通じるはずです。
そういう意味では、53歳の会社員の女性の言うように、相手を慮っていないので失礼かもしれませんが、だから標準語でというのもおかしな話だと思いませんか。
明らかに、相手が不備な話し方をするから、問題が起こりそうで腹が立っているとしか思えません。
僕は、これは幼稚な考え方だと思うのですが、いかがですか?
東京出身の上司が標準語で「この資料片付けといて」といったら、どうするのでしょうね・・・標準語だからといって意味は不明なんじゃないですか?(「かたしといて」とでも言われたら、九州出身なら意味不明でしょう)

方言はアリか・ナシかというよりも

方言って、狭い世界の標準語ですよね。その言葉を使うことで、仲間意識みたいなものも生まれますし、その人との距離もグント近くなる。
また、その人の出自が薄ぼんやり見えることで、共通点や共通認識も探しやすくなります。
特に関西人はその傾向は強くて、関西人以外の人とも心の距離を縮めるために、関西弁を多用する傾向があります。
(多分、ここが鼻につくのかな?)

ただ、方言には同音意義どころか、全く意味不明な言葉があります。関西弁には関西でしか通じない言葉がたくさんあります。
「おばちゃん、弁当にコウコ入れといて・・」なんて言われてもわからないでしょうね。(コウコは、沢庵などのお漬物のことです、)
東北や沖縄には、全くわからない言葉がたくさんありますよね。
これらは、円滑なビジネスコミュニケーションでは、使うべきではないかもしれません。
でもね、笑顔で「その言葉は、○○という意味ですよね?」と聞けば、相手も通じてないことが分かって、言い直しをしてもらえます。
私の経験では、そのことで距離が近くなることが多いですね。

ほんとにそれ標準語?

AERAの記事に出て来る女性は、東京では標準語でコミュニケーションをとっていたと語っていますが、本当でしょうか?
僕も東京でサラリーマンをした経験がありますが、九州出身の先輩や同期は明らかに九州人だとわかる話し方をしていました。
例えば、彼ら九州人は、話し始める時に独特の抑揚で「あのですね・・」をつけます。でもそれに嫌味はなくて、今から丁寧に話しますよ的な感情が込められていて、誠実さが感じられました。

そもそも日本には標準語という言葉は無くて、あえて言うなら共通語が存在します。しかし、その共通語もきちんと勉強させられるわけでもないので、経験から学び取らなければならないものです。
標準語を使っている人をあえて挙げるなら、放送局に所属するプロのアナウンサーです。(フリーのアナウンサーはこの範疇に入りません。)
アナウンサーの話(読み)を聞けばわかりますが、自分の感情や出自までも殺した話し方をします。
ということは、標準語は人間が前に出るビジネスの場で使うのは不適切だということが分かります。
(ある意味、花魁の言葉や祇園の芸妓の言葉にも通じます。)
このことは僕の連載記事「カミカミ・ツマリツマリも芸のうち」にフジテレにの井上清華アナを例に詳しく書いていますので、興味がある方は読んでください。

AERAの記事に出て来る女性は、おそらく関西弁が嫌いなのでしょう。
だからと言ってビジネスメールの文章のような言葉を、職場の仲間と交わすことが良しとするのは、いかがなものでしょうね?
多様化が叫ばれる昨今ですが、非常に狭い感覚でしかないと思います。
感謝や謝罪など心根の伝え方は、パーソナリティーによって様々な方法があっていいと思います。ステレオタイプを使うよりは、ずっとましです。
アリ、ナシのような二元論で測れるものではないと思うのですがね・・

それでは今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。

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