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土用の丑の日を前に輸入ウナギの通関手続きが最盛期を迎えています。成田空港税関では職員が手でづかみで苦戦しているそうですが・・もうじき国産養殖ウナギが大量に出回るので、通関の苦戦も終了するかもしれません!

こんにちは、SNSにあふれるウナギの写真に、食傷ぎみのDJムッチーです。
今年の土用の丑の日は、7月24日と8月5日というコトで、ここぞとばかりにウナギ関係者はお客様を喜ばせようと努力しておられますね・・・
日本産の天然モノ、養殖モノ合わせても需要には追い付かず、台湾産の日本うなぎを輸入する業者さんもたくさんおられます。
そのあおりで土用の丑の日を前に、成田空港の税関では輸入されたウナギの通関検査に大忙しなのだそうです。検査の方法は、税関職員さんによる手づかみでの申告内容との照合です。パッドに移されて勢いよく体をくねらせて大暴れする大量のウナギを、なれない手つきで苦戦しながら申告内容に間違いがないか、異物の混入がないかを確認する姿は、コミカルながら声援をおくりたくもあります。

今年の取引価格は円安や稚魚の漁獲量減少などで、例年より3割ほど高いそうなんです。
東京税関によると、生きたウナギの全国輸入量は、今年1~5月で3,314トン。前年の同じ時期と比べて2.3%減となっています。成田空港での取扱量は、昨年は全国の8割程度を占めたと言いますから、首都圏で輸入ウナギのほとんどが消費されているというコトになりますね。

うなぎ検査に苦慮する成田空港税関職員さん

国産の養殖ウナギが安くなる日も近い

数日前に、うなぎの養殖コストを20分の1にできたことをご紹介しました。いよいよウナギが家庭の食卓に帰って来る日も近いと予感しませんでしたか?
この度は、水産庁と研究機関「水産研究・教育機構」が、天然資源に頼っているニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)を人工的に大量生産する技術が確立されたと発表したのです。
年間4万~5万匹のシラスウナギの生産が可能になるとのことで、今後民間企業などに技術を提供して商業化を目指すとのことです。
いよいよウナギのコモディティー化が始まりますね・・というか、元に戻りますね・・万歳!

研究グループは、母ウナギから毎週200万粒ほどの受精卵を安定して採取することに成功したのだそうです。これを水槽に入れてふ化させ、仔魚(「レプトセファルス)からシラスウナギへ成長させる技術が確立しました。

ウナギの仔魚(「レプトセファルス)・・男子なら思い出すものがあるよね

仔魚は何を食べているのか、エサは何が適切なのかが分からず、試行錯誤を繰り返した末、鶏卵黄などを使った代替飼料を見つけ出したそうです。そこで、自動的に給餌する装置や大型の専用水槽などを一体化させたシステムをつくり、効率的、安定的にシラスウナギを生産することにめどがついたそうなんです。

完全養殖したウナギ

前の記事にも書いた通り、シラスウナギ1匹当たりの生産コストは、40,127円(2016年度)から1,821円(2023年度)まで削減出来て、水産庁の担当者は「商業化が視野に入ってきた」と話しています。天然のシラスウナギは現在1匹500~600円で取引されているので、今後さらなるコストダウンが課題のようです。
ここからは、コスト削減や改革の特異な民間企業の出番ではないでしょうか?・・・トヨタの様な企業が手を上げるのが待ち遠しいですね!

人工的に採取された卵から育てたニホンウナギの味や食感は、天然物と区別がつかないと水産庁の研究グループは胸を張っておられます。
山本益弘さんに食べてもらって感想がほしいですね・・(笑)

国産の養殖日本ウナギのうな重はいつ食べられるでしょうか?

日本の食文化を守ろうという気力と体力には恐れ入りますね。
子供の頃に読んだ空想物語の世界が、現実になって行っています。
最近のSFは、人工知能だのメタバースだのばっかりで、近未来モノが多いように思います。
少し先だけを見ずに、もっともっと様々な分野で、過去の文化を大切にした空想物語の実現に情熱を傾けてくれる、若い人々がたくさん育つことを願っています。

前回の記事はこちらです

それでは、今日はこの辺で失礼します。
美味しいうなぎ屋の紹介は、またいつか!

話のネタに困ったら使ってくださいね。
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第三回トークイベントは、土曜のお昼に開催しようかと
考えています・・・詳しい日程が決まりましたら発表しますね  

じゃあまたこの次
DJムッチーでした。






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