見出し画像

【自転車旅行記】2007年秋 滋賀・京都・奈良・大阪 ~比叡山、平等院鳳凰堂など~(10/12~10/14)

いつもお読み頂きありがとうございます!

久しぶりに自転車旅行記を書きます!前回書いたのが昨年の11月!
いやぁ~、サボっちゃいました~。でも、旅行記を書く情熱は全く冷めていないので、ボチボチながら今後も書いていきます!

2005年からコツコツと続けている自転車旅行の記録を作成しています。全47都道府県を制覇しています。是非お楽しみください。
マガジンにまとめています。詳しい説明はこちら

* * *

この時、何を思い立ったのかはもはや思い出せないですが、「そうだ、京都に行こう。」みたいなノリで滋賀、京都、奈良、大阪を1人で自転車旅行したのかと思われます。

基本情報

期間:2007年10/12~10/14
距離:176.4km
獲得標高:2,063m
コース概要:米原ー彦根城ー近江八幡-琵琶湖ー比叡山ー京都ー宇治ー奈良ー暗峠ー野崎(滋賀・京都・奈良・大阪)
形式・人数:ソロツーリング

コース全体

画像1

詳細コース

*記憶をもとに作成。実際に走行したルートと完全には一致していません。

10/12 米原ー京都

行程:(輪行)米原ー彦根城ー近江八幡-琵琶湖ー比叡山ー京都
宿泊地:京都市内の宿(記憶なし)

米原まで輪行。新幹線ではスルーされることが多い滋賀ですが、国宝・重文建造物数で京都、奈良に次ぐ全国3位なんです。自分にとってはスルーするにはあまりにももったいない場所です。

その中でも、1番の目玉は彦根城ではないでしょうか。特別史跡です。ちなみに当時はまだひこにゃんは誕生してませんでした。(写真:彦根城太鼓門(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 12 (6)

天守です。様々な意匠がこらしてあって、私は城郭界のおしゃれ番長と呼んでいます。国宝5城(当時は国宝4城だった)の1つです。(写真:彦根城天守(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 12 (10)

古都を巡る旅 2007 10 12 (11)

歴史背景や建造物自体の素晴らしさ、保存状態の良さもあり、世界遺産登録に長いこと期待がされてきました。しかし、「規模感」の面でやや迫力がないのか、なかなか推薦までいきません。。うむむ、なかなか難しいんですね。

近江八幡に移動します。近江商人の発祥の地であり、 近世の風情がよく残る重要伝統的建造物群保存地区の街並みがあります。写真は、街の水運を支えた八幡堀です。(写真:八幡堀白雲橋付近(重要伝統的建造物群保存地区))

古都を巡る旅 2007 10 12 (23)

近江商人の信仰を集めた神社に寄ります。(写真:日牟禮八幡宮(重要伝統的建造物群保存地区))

古都を巡る旅 2007 10 12 (17)

重伝建の街並み。商人町、綺麗に残ってます。(写真:新町通り(重要伝統的建造物群保存地区))

古都を巡る旅 2007 10 12 (29)

近江の国は、東海道と中山道と北国街道の交差点であり、交通の要衝。当時の多くの人が往来したんでしょうね。

豪商屋敷の1つに立ち寄りました。ここは寝具メーカーである東京西川の源流の商家なんだとか。(写真:旧西川家住宅(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 12 (34)

天井の木組みが力強いです。

近江八幡の街並みのストリートビューを貼っておきます。(ストリートビュー:新町通り)

さて、琵琶湖の東側から西側に渡ります。琵琶湖の景観は日本遺産に認定されています。(写真:琵琶湖と琵琶湖大橋)

古都を巡る旅 2007 10 12 (42)

比叡山に向かいます。自転車を降りてケーブルカーを使います。ちなみに坂本の門前町(重伝建)はスルーしてしまってた。。(写真:比叡山坂本ケーブル)

古都を巡る旅 2007 10 12 (44)

比叡山は、日本史でもお馴染み、最澄が開祖した天台宗の総本山です。山全体が、密宗の厳しい修行の場となっています。その中枢である延暦寺は世界遺産で国指定の史跡。(写真:延暦寺文殊楼(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 12 (52)

総本堂の根本中堂。デカいです。この中には、1,200年続く「不滅の法灯」という火が灯されています。凄く幻想的で、スーパーパワースポットです。(写真:延暦寺根本中堂(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 12 (49)

こちらは講堂。(写真:延暦寺講堂(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 12 (53)

比叡山は、厳しい修行を行うお坊さんがたくさんいらっしゃる場所なので身が引き締まりました。(写真:比叡山から望む琵琶湖)

古都を巡る旅 2007 10 12 (56)

山を下りて、京都市内まで移動してこの日はフィニッシュです。

10/13 京都ー奈良

行程:京都ー宇治ー奈良
宿泊地:記憶なし

朝一でThe 京都な場所に向かいます。(写真:清水寺本堂(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 13 (4)

この日は京都を巡ります。京都は自転車で巡るにはとてもいい場所。坂は困りますが。。(写真:産寧坂(重要伝統的建造物群保存地区))

古都を巡る旅 2007 10 13 (9)

こちらも定番ですが、八坂の塔です。街中に自然な感じで五重の塔があるというのもなかなか京都らしい景色です。(写真:法観寺五重塔(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 13 (11)

知恩院、迫力満点の三門。(写真:知恩院三門(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 13 (14)

南禅寺の三門。こちらもカッコいいです。(写真:南禅寺三門(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 13 (17)

南禅寺といえば、琵琶湖疎水の水道橋。お寺の境内に古代ローマ的な建造物があるギャップにググっときます。境内は国指定の史跡です。(写真:琵琶湖疎水水道橋(水路閣)

古都を巡る旅 2007 10 13 (22)

この水道橋はその名の通り琵琶湖の水を引いていて、明治期に京都市内の水道事情を大きく改善しました。近代化産業遺産、日本遺産になってます。

まだまだ巡ります。下鴨神社です。境内は国の史跡です。(写真:下鴨神社楼門(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 13 (34)

二条城です。こちらも国の史跡になります。(写真:二条城二の丸御殿唐門(重要文化財))

古都を巡る旅 2007 10 13 (37)

二の丸御殿です。徳川慶喜によって、大政奉還が申し伝えられた間があります。日本史上の大きな転換点の舞台となった場所です。ビリビリと歴史の重さを感じることが出来ます。(写真:二条城二の丸御殿(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 13 (41)

驚き建築の三十三間堂。長ーい!
そして、中の仏像群にも本当に圧倒されます。(写真:蓮華王院本堂(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 13 (50)

智積院に寄ります。
写真は、レプリカですが長谷川等伯の楓図です。本物は撮影禁止だったものの、この目でしかと拝ませて頂きました。最高に素晴らしい一品を見ることが出来て、一発で等伯ファンになりました。(写真:長谷川等伯、楓図(レプリカ))

古都を巡る旅 2007 10 13 (49)

京都市内の観光はこのくらいとして、宇治市に向かいます。京都→宇治は普通の幹線道路を通ることになるので、とても走りにくい。。市街地のツーリングはこれが大変なんですよね。

そして、宇治といえば!鳳凰堂!(写真:平等院鳳凰堂(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 13 (53)

最強のプロポーション。阿弥陀如来像も最強に神々しかった!庭園は国の名勝です。

そして、宇治の抹茶ですね。(写真:抹茶ぜんざいソフトクリーム)

古都を巡る旅 2007 10 13 (54)

いわずもがなですが、京都の主要な文化財群は世界遺産です。

この日は奈良まで移動してフィニッシュ。確か平城京跡の近くの民宿に宿泊した記憶があります。平城京跡(特別史跡)もちらっと寄ったのですが、当時は特段面白い見所もなかったため、記憶も写真も残っていません。。

10/14 奈良ー野崎

行程:奈良ー暗峠ー野崎(輪行)

朝一でThe奈良な場所に向かいます。(写真:東大寺南大門(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 14 (1)

東大寺です。何度見てもデカいです。写真では伝わらないデカさがあります。境内は国指定の史跡です。(写真:東大寺大仏殿(国宝))

古都を巡る旅 2007 10 14 (5)

近づけば近づくほど、迫ってくるというか、覆いかぶさってくるというか、そんな力強さのある建造物です。(写真:東大寺を仰ぎ見)

古都を巡る旅 2007 10 14 (7)

こちらも奈良の有力寺院、興福寺。国宝建造物コンビです。(写真:興福寺東金堂、五重塔)

古都を巡る旅 2007 10 14 (11)

興福寺は、様々な歴史を乗り越えてきた寺院。最盛期は、もっとすごい伽藍だったのだとか。境内は国指定の史跡です。

あとは自分が是非見てみたかった唐招提寺。しかし、この時は国宝の金堂が修復中だったため拝観はせず!残念。。(写真:唐招提寺南大門)

古都を巡る旅 2007 10 14 (12)

こちらもいわずもがなですが、奈良の主要な文化財群は世界遺産です。

一路大阪方面に向かいます。「国道」とありますが、このクオリティ。。
酷道マニアにもやや有名な308号線を走ります。(写真:国道308号)

古都を巡る旅 2007 10 14 (15)

大阪に向けて峠越えをします。棚田を眺めながら、ぐんぐんと高度を上げていきます。(写真:暗峠奈良側の登り)

古都を巡る旅 2007 10 14 (19)

暗峠(くらがりとうげ)という歴史のある峠を越えます。石畳です。全国唯一の石畳国道なんだとか。(写真:暗峠)

古都を巡る旅 2007 10 14 (22)

その歴史と風情から日本の道100選に選ばれています。

そして大阪に下ります。大阪側の勾配が急勾配が半端なかったです。大阪の街がよく見えました。(写真:暗峠大阪側の景色)

古都を巡る旅 2007 10 14 (25)

ちなみに自分の長い自転車旅行の経験の中でも、この暗峠の大阪側の下りが一番強烈に急勾配でした。調べてみると最大勾配で31%だそうで、有り得ない数字ですね。。ちなみにこの道も国道です。

Wikipedia上でも、なかなかな言われようだったので引用しておきます。

一部は自動車1台が何とか通行できる程度に道幅は狭く、頂上付近では民家の軒先をかすめながら通行する箇所も存在する。大阪側ではきつい所で最大傾斜勾配31%[3]の急勾配がS字カーブになっており、慣れない者が走行すると登りきることができず立ち往生するほどともいわれる。

皆様も車で行くのは控えた方が良さそうです。

折角ですので、峠付近のストリートビューを貼っておきます。(ストリートビュー:暗峠)

さて、野崎駅まで走ってこの旅はフィニッシュです。

* * *

やはり、見所が多いだけにかなり長いnoteになってしまいました。

今回の旅のメインである古都群は、何度行っても新しい発見があるので、また機会があれば是非noteを書きたいものです。

最後までお読み頂き、感謝です!
よろしければ「スキ」をお願いします。

それでは!

*カバー写真:法然院白砂壇(京都)

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 他のnoteも是非読んでいただければ嬉しいです。