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テレワーク

ここ数年、「テレワーク」というワードを良く聞くようになった。
テレワークとは、簡単に言うと事務所以外の場所で仕事をすること。特にインターネットを利用してできる業種に多く言われている。

実際には「雇用型テレワーク」と「自営型テレワーク」と分かれる意味合いがあるが、今世の中で言われているテレワークは「雇用型テレワーク」の事を多く指している。

各都道府県でもテレワーカー(テレワークをする人)のスキルアップや雇用促進の為に事業が行われていて、私も何回か講師をしてきた。
毎回20人を超える参加者でスキルアップを望む人が社会に多いと感じた。
例えばテレワーカーは、デザイナー、プログラマー、WEBコピーライター、自社の会計などのスキルを持っていればテレワークは実現しやすい。

それとともに雇用する側の企業もテレワークに対する意識が変わりつつある。生産性・業務効率化の向上、育児・介護に携わる社員の雇用継続など、事業継続性に有効なメリットがあるからだ。

当社でもテレワークのルールがある。
当社は信州にあり、冬は時に朝から雪が降り積もることがある。そのため「朝、雪が降り積もったらテレワーク」という決まりにしている。
ローカルの出勤は主に車移動になり、寒さで道が凍り、雪が積もった危険な道路をいつもより時間をかけて出勤する意味はない。そんな危険なリスクはなくして、雪が降り積もる日は、自宅で業務を行った方が業務時間も効率的になる。

一方、気になっていたのはチームのコミュニケーションだ。
そこでテレワークを取り入れている会社にそれを聞いてみた。
その会社では、自宅でテレワークをしている社員の業務時間はSkype常時接続にしているそうで、いつでもお互いに声をかけられたり、仕事の会話をはじめ雑談もできる環境にしている。

少しテレワークとは離れるが、営業所の多い企業の場合は、大きなモニターを各営業所に設置して、営業所と営業所をSkypeで常時接続してコミュニケーションを図っていた。そんな話を聞き、働くことは仲間が近くても離れていてもコミュニケーションは必要なんだと学んだ。

テレワークは、「事務所以外の場所で仕事をする」と聞くと、自宅で仕事しながらお金がもらえると安易に考えがちになる。
そもそもテレワークとはある程度の仕事のスキルを持ったうえで成立することであり、テレワークというスタイルだけ先行してしまうと、仕事の質に問題が生まれてしまうと思う。だからまずは、やりたい仕事のスキルを身に着けるために学ぶことが先に大事。

テレワークが普及していくと、これまでの働く人の成果を向上できる。
そのために、テレワークは、時間や場所を自分でコントロールできる変わりに、組織の成果を向上させるための能力とマインドが必要になる。

決められた時間に決められた場所に集まって、決められた順番でタスクをクリアするだけでは非効率な状況が多くなってきた。
さまざまなに変わる今後の社会を働く人や企業が生き抜くうえでテレワークはもっと必要なものになるはずだ。

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