シェア
有刺鉄線
2024年1月4日 08:24
幼稚園や小学校の頃に母と買い物をしている時に大工さんが家を建てている様子を見かけると、必ずと言っていいほど「ちゃんと勉強してないと、あんな大人になるよ」と言われていたが、全くと言うほど私はそれを理解できなかった。工事現場の人達を見ている皆、陽だまりの中で声を掛け合いながら、大きな立体物をせっせと作り上げていて、私は少なからずそれに、明るさや魅力を感じていた。なにより、大人というのは皆、自らが
ぼく
2024年3月14日 05:24
情景の温もりは浸っていたくなる。肩まで浸かったぬるま湯のように、少し立ち上がっては直ぐに外の寒さに驚いて体を沈めたくなってしまう。実家に帰る電車で田んぼが増えてくると、どこか安心している自分がいる。窓の外を見れば、開けた視界と都会より高く感じる青空、きっと建物の背がすべて低いせいだろう。田んぼ道の用水路なんかには子供がいて、もしかしたら過去の自分もいるんじゃないかと思い、どこかで探している
2023年12月3日 04:29
感情だけで何かを救って見せろ
せつな
2023年8月29日 00:33
冴えない。物語の主人公はそうやって自分のことを言う。確かに本を読んでも、映画も見ても、起承転結で言う「起」の部分では主人公ってすごーく冴えない。何にもできない。みたいな。でもそんな主人公でも、物語の途中でアクションを起こす。私、主人公って強すぎると思うんだ。強くて、勇敢すぎる。そんな冴えない主人公であったとしても、何かに挑む勇気は1丁前にあるんだもん。私だったら同じ状況に置かれて