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エッセイ

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2022年9月の記事一覧

9/25の雑記

9/25の雑記

先週の日曜日は、新宿まで、麓健一さんのライブに行く。台風のなか、一瞬ぽっかりと空いた穴。そこに落ちていくのか、そこが抜け道になるのか、なんてふと詩の出来損ないのようなフレーズが降ってくる。

2時間弱だったろうか?。アンビエントのBGMから麓さんの語り、ちょっとした隙間、20人も入れば満員の小さな劇場。たった一つの咳払いや、呼吸さえ、張り詰めているライブの空気を乱しそうで…一曲が終わっても、拍手も

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おなじ話

おなじ話

今年の夏は仕事ばかりしていた!。

ある夏の話を書きたいと思った!。
僕にとっては、10数年ぶりに行った海。
女友達3人と僕。

運転のできない僕は、
朝早くに、彼女にいちばん最初にピックされる。
CDをプレイヤーに入れる、助手席の僕。
「SPIRITUAL LIFE MUSIC」というハウスのコンピレーションだった気がする。
ながーいシークエンスのあと、
キックが入ってきた瞬間!。
ふたりで一気

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初めて本を興奮しながら読んだカナダでの。

初めて本を興奮しながら読んだカナダでの。

ずっと野球ばかりやっていた。
小さな頃から、野球にしか興味がなかった。
島根の小さな町の、住んでいた団地の脇には、
小さなちいさな公園があって、
ゴムボールとバットで、
同じ団地の子たちと休みには、
誰からともなく、約束もせず、
気付いたら野球をしていた。

おじいちゃん家にも、野球道具が雑に転がっていたし、その団地の我が家にも、玄関にはすぐに手にとれるような場所に、バットや軟球、硬球、グローブが

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20数年目の9/6によせて

20数年目の9/6によせて

今年も一足お先に献杯してきました。
彼が亡くなってから、
20数年、
以来、自分より若い友人の訃報に接することが多かった20代を振り返ると、
なぜか不意に、「もう朝が来ちゃったね?
外が明るくなってきたよ。
仕事だよね?
もう寝なきゃね」と言いながらも、
まだ電話を切れずに、
話していた会話がいまも思い浮かびます。
それはまた別の女の子のことだけれど。
その電話で交わした会話の続きがある日、
不意

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