鍵は母ではなく、大嫌いなあの「私」だった 表現アートセラピー②
前回の続き。
3日目「観念とおきて」のワーク
私の中にある「観念とおきて」のカードを作る。
出てきたのは「被害者の私」のオンパレード。
お馴染みの感覚にまたか、という気持ちが込み上げる。
これをひっくり返し、概念を書き換えるらしいが、私のチャイルドはそう簡単に納得しない。
親を許さないことで親を手放したくないから。
もはや恨みの領域。そんな自分にゾッとする。
再びPACのワークを行なったが、私を無視し、まともに取り合わなかった母への怒りが湧いてくる。
結局母を許さない、手放さない。
癒しが起きてはまた、拾いに行く。
また同じことを繰り返すのかと落胆していた時、主催者であるエリさんから
「むうちゃんは、
チャイルドを受け入れてないんだよ。」
と声をかけられハッとした。
そうだ、私はあのチャイルドが大っ嫌いだ。
だから赤の女王が嫌だった。
あれはまるで、あのチャイルドだ。
この日引いた観念カードは「私は認めない」。
露骨にカードに出た。
今の私に必要だったのは
私が私を認め、愛すこと。
これまで今ひとつ出来なかったが、
赤の女王のおかげで心が解れた気がした。
そしてあのチャイルドは
ただ、ちゃんと受け止め、
私を分かって欲しかっただけ。
4日目、ドラマワーク。
幼い頃の怖い記憶を再現した。
5歳の時に出会ったミュージカル「Annie」。Annieの姿を見て私もそうなりたいと強く願った。その後お遊戯会の主役になるが、裏で文句を言われており、本番では冷ややかな目で見られているように感じて表現するのが怖くなった。
以来舞台に限らず、思うように自分を出さなくなっていた。
あの時の場面を再現してみる。
無表情の顔、白い目。
涙が止まらなかった。
その奥に母を感じ、母が沢山いるように感じた。
その後、次に行きたい私と自分の中のチャイルド・ペアレントと対話した。
話が通じない。一方通行だ。
ワンワン泣くチャイルドと冷静にリスクしか言わないペアレント。しばらくして私は自分の肚の力を使った。
ペアレントには私が私の責任を取ること、
そして危機管理する貴方の力が必要なこと。
チャイルドにははっきり、
あなたのことが嫌いだった、けれどあなたが必要だから一緒にいて欲しいと懇願した。
そして、2人は落ち着いてくれた。
もう私は被害者には戻らない。
恨みを持ち続け被ってきた仮面を取る。
誰がなんと言おうと、私を生きる。
「表現者」として立っていくと誓う。
5日目、最後の日はお茶会だった。
皆が着けていた「偽りの仮面」は素敵な帽子へと変身。どれも皆個性的だ。
それぞれが光になっていく。
1日目に見た花火のように。美しい存在達。
これから進む未来に祝福を挙げる。
私たちは皆、自分を生きたいと願う尊い存在なのだ。
最後に、フォーチュンクッキーに入っていたメッセージを抜粋する。きっと大丈夫。
「あなたが出会っている困難は、身軽になるためのチャンスです。その問題の意味と、心の負担をつなげないでください。あなたは、もうすでに次元を超えるチケットを手にしています。」
終わり
自分を生きてアートとする
スタイルメイカー・安堂むう
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感性は自分の「軸」になる
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