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#162 祝典的なバップの名曲「Wahoo」を知っているか!?

「Wahoo」は #ベニー・ハリス が作曲したバップの名曲である。

ベニー・ハリス? #バリー・ハリス じゃなくて?

そう、ベニー・ハリス。 #ジャズ ・トランぺッター。 #チャーリー・パーカーとも共演歴がある 。ただ、プレイヤーとしては、超一流というわけではない。

しかし、彼が作曲したという「Wahoo」という曲は、バップという音楽の祝典的な側面を思い切り輝かしく表現した素晴らしい曲で、本当にこのメロディを聴くとなんだか、涙が出るほど素晴らしい。

#チャーリー・パーカー の数ある録音の中で、おそらく「最悪音質」から数えた方が早いであろう『ワン・ナイト・イン・バードランド』というアルバム。

この1曲目が「Wahoo」で、初めて聞いた時からノックアウトだった。この雰囲気・・・・モダンジャズが一番輝いていて、けれど演奏環境は劣悪で、その中で人間の欲とたばこの煙が渦巻く、そんな時代にタイムスリップできる。

こんな素晴らしい曲なのに、演奏される機会がとても少ない。

最近見つけたのはこれ。 #チャーリー・ヘイデン 率いる、カルテット・ウェストの演奏。

この曲を知っているなんて、さすが、チャーリー・ヘイデン。だが、演奏は、ワンホーンで、やや物悲しい。ビ・バップの泡沫の熱狂が足りない。古典としてリスペストするような姿勢で演奏してはいけないんだ、こういう曲は。でも偉い。

しかし、『ワン・ナイト・イン・バードランド』というアルバム、本当に音が悪いけれど、トランぺッターは、これも伝説的な #ファッツ・ナヴァロ 、そして、ピアニストは #バド・パウエル 。本当に、夢の顔合わせとしか言いようがない。トランペットのふくよかさなんかまるで感じられないし、ピアノも音が割れるし埋もれるし、ベースなんか聞こえやしない。

けれど、夢の瞬間なんて、失ってから気づくものなんだ。そして、夢なんて、そう簡単に見えてはいけないものなんだ。だから、この音質の悪さは当たり前のことなんだ。俺は、見たいものを見るために、感じたいものを感じるために、これを聞き続けると決めているんだ。

再発版が廉価で出ていて手に入りやすいけれど、昔は少し厚めのケースの二枚組だった。そちらの解説書は英文ライナーの全文と、その翻訳も付いている、読み応え満載のものだった。このライナーも泡沫の夢を描写してやまない。音質は、リマスタリングしてあるようだが、再発版もほぼ変わりがない。

旧盤リンク

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