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日本を生きやすい国にする"未来の校則"

「批判をするときは代案の提示とセットで」
私が20代のころ学んだ大事な教えのひとつ。

これを学んで以来、プンスカしてしまうことに出会ったら、”こうしたらどうだろう、こうだったら最高だ"を一緒に考えるように心がけている。

そんな私、どうしてもプンスカばかりしてしまうことがある。

日本の社会についてだ。


大学生で初めてカナダに留学した時。
社会人生活を経て再び外の空気に飢えてスペインやってきた時。
またスペインに舞い戻ってきた時。

「うわぁ〜なんて軽やかなんだろう。誰の目も、こうあるのが普通なんてことも、気にしなくて良い。素の私でいられる。たったそれだけのことでこんなに軽やかに生きれるなんて」

と毎回心底思った。


私には日本で、"素のままの私で、私らしく生きる"のが難しかった。
それゆえにもうここ8年ほど、海外の人に日本の社会について聞かれた時、ネガティブな説明ばかりしてしまっている自分がいる。そしてもう最近はそんな自分に嫌気が差してきた。

「そんな大層な」と思われるかもしれない。
でも、本当は愛着のある自分の出身国に対して胸を張れないこと。
いつかまたそこで生活し、子育てする可能性もある社会が、"素のままの私で、私らしく生きられない社会"だと感じること。
これは私にとってとっても大層なことで、今この瞬間は遠くのスペインに住んでいるけれど何かできないものかと思って日々過ごしている。

そんな時、#みらいの校則 というnoteのテーマを知人から教わった。

面白いテーマだなと思った。

そうだ。
なんでそうなの!?とプンスカ(批判・憤り)するのを一旦辞めて、"こうしたらどうだろう?こうだったら最高なのにな(代案の提示)"に立ち戻ってみようと思った。


どんなことが未来の校則だったら最高か。
浮かんだのはただ一つ。


みらいの校則:自分らしくあること


これに尽きる。

〜学校集会の校長先生の挨拶〜
「あなたはあなたらしく。あの子はあの子らしく。みんな違って、みんな良いのだ!そしてあなたは、あなたらしさを活かして咲くのだ!」

〜先生と生徒のやりとり〜

「斎藤さん。なんで夏休み初日から宿題なんかやったの?だってお父さんが?あなたは最後の1週間でまとめてやった方が断然はかどるタイプでしょ!他の人がそうしてるからって意味も無く真似しないの!あなたに向いてる取り組み方をしなきゃ」


「中村、ま〜た昼休みが終わっても図書室で本読み漁って。なんでそんなに本が好きなんだ?読むのが好きなのか?それとも書けるようになりたいからか?ザ・理系のアタマの俺が担任で申し訳ないが、隣の小杉先生は得意だぞ、そういうの。何冊も本を出してるしな。興味あれば声かけとくぞ。
あ、昼休みここにいても良いが、国語の授業くらいは遅れず出てこいよ。きっと役に立つから」

「おーい杉村。この前のパーマ似合ってたのになんでまた坊主にしたんだよ。野球部の夏は坊主にするのが普通だと思った?なにふざけたこと言ってんだ。そりゃ涼しいからとか、似合うからとかそういう理由なら良いが、それが普通だからとかそんなくだらない理由で!けしからん!」

坊主ではないが。笑

「山田くん。最近全然授業に来ないから心配になってな。な、何!?バイオリン作りに忙しい!?ど、どこで習ったんだ?独学か!?お前!それならそうと言ってくれよ〜。いいか、授業なんか出なくて良いぞ。いや、もしバイオリン作りに役立つ授業があるならそれは出席しても良い。校長には説明しておくよ。頑張れよ」

てな感じだ。

こんな未来の校則を発端に、生徒同士も、学校の先生も、親も、一人ひとりの生徒が自分らしく輝けるようにサポートしたり、協力し合える環境があったら素敵だなぁと妄想する。


日本は"素のままの私で、私らしく生きられない、生きにくい社会だ"とプンスカ(批判)していた私やあなたへ。今一度言おう。

”批判をするときは代案の提示とセット”だ。

あなたの”こうしたらどうだろう、こうだったら最高だ"(代案)はなんだろう?

"私!"より"みんな"を先に考えることが多い日本社会で今圧倒的に必要なのは、私らしさに関する学びと、誰もが私らしくあれる環境なんじゃないかと思う。

"私ってどういう人だろう。人とどう違って、どう良いんだろう?どんなことが好きで、どんなことが嫌い?何が得意で、何が苦手だから、そのためにはどう工夫したら良いんだろう?"

私自身、もっと小さい時からこれを考えたり、試してみたりしたかった。

できるだけ早く小さい時から私らしさについて考える癖をつける、どうしたらそれを最大限に活かせるかを学ぶ。そして周りにそれをサポートする雰囲気がある。
それがじぶんの土台を築くこと、しいては生きやすい社会につながるように思う。

明日から急に日本全国の学校で「自分らしくあらないとダメです!校則はそれだけ!違反は許しません!友達同士、親御さんも、教員諸君も全力でサポートすること!」なんてことになったら日本はどうなるんだろうかと妄想するとなんだかワクワクしてくる。

#みらいの校則  
生きづらさという言葉が溢れる今だから。


5月はSelf care 自分のケアの仕方、自分の取扱説明書を持つことについて記事をUPしていこうと思います。

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このnoteではスペインでのへっぽこ山奥生活を通して、
以下のようなお題について書いてみようと思います。

・Self care 自分の取扱説明書を持つことについて
・Bloom your potential 得意を活かすこと、自分の可能性の伸ばし方
・ Food and farm 私の生活を豊かにしてくれる食べ物や畑のこと
・Japan and the world 違う考え方、言語、人、食べ物を知るって楽しい。日本と海外それぞれから学ぶこと
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