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【コンサル】有害社員と散った会社その13

当一連のブログに、さまざまなご意見を頂いて楽しい村上です。

@鷺沼発
マネーコンサルティングスラッシュオー
&資産バランスプロジェクト
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さて、前回は「どうしても頑張れない人たち」について
主に取り上げました。
取締役がそうだと仮定すると、腑に落ちるところが
沢山あります。
そうは言っても村上は、取締役の家族ではなく
仕事相手です。
そこでの対応に悩みながら・・・といった話でした。

今回は、「経験学習」の話から初めて行こうと考えております。
全部読んだら、自社のブランディングで一通り活躍できます!

早速いってみましょー!

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参考図書は「村上に1円も落としたくない方」は、スルー推奨。

【事例・知識】最初にする話

さて、社外秘書の依頼を受けて会社全体を見渡した時、
最初にする話があります。

1 やり方が違うことは否定ではないこと。
このブログの感想でも「村上は否定してる」と言われまして(笑)
ちゃんとこのブログを読まれてないのかも・・・と思ったので
改めて。
※その他読者の方は、優秀でとても理解されているので今更ですが💦

仕事のやり方はさまざまです。
上手く行っていないならば、そのやり方が違うが量が少ないだけ。
そしてそれをお客さまが教えてくれていると考えています。

なので、「過去のやり方を捨てるというのは否定でもなんでもないですよ」とお伝えしております。
ついでに、それを否定と感じるならば、
最初から社外秘書(コンサルタント)を雇わない方がいいですとも言っております。

黒字の経営者には、やり方を提案する時がほぼないです。
経営者ご自身が解答を持ってますので。引き出すお手伝いになります。
赤字であっても、タイミングだったり、ある一個の対応方法のミスで陥ってしまっている方は、経営者の考えを引き出す(こんがらがった糸をほぐす)だけで会社は変わります。

少なくとも、村上に限らずコンサルタントを雇う時は
「自分と違う考え方・手法を取り入れたい」
「自分の方法に拍車をかけたい」
「有能な右腕が欲しい」
など目的が明確だとよろしいと思います

※法律・コンプライアンス違反や
人としての振る舞いの場合、ご自身で決めた経営理念へ反する時
は申し上げます。

2 経験学習について(本題)
これはケースバイケースですが、社員の方を含めて
何かを学んでもらう時にお話をします。
というのは、社会人の学びの70%は自分の関わった業務経験から得ていると言われます。1つの経験からより多くのことを吸収できた方がいいですよね。

で、この「経験学習」が本題
自分の関わった業務経験があれば学ぶわけでもないのです。
この道何十年って聞きながら
「君は何をしてたんだ?」
という方に会ったことがあるかもしれません。

振り返って、教訓を導いて、実践することで人は学んで成長するわけです
図で書きますと

職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門 松尾 睦著

もう少し詳しく知りたい方は本書を

では、どういった経験が成長につながるのでしょうか?
それは、ストレッチがきいた仕事となります。
現在の能力を超えた仕事をこなさないと成長しないわけです。

今より商談の成約率を上げよう。
初めての業務だが、取り組んでみよう。
扱いにくい部下だが、積極的にかかわってみよう。
などです。

そしてその経験をもとに、内省的観察(振り返り)をする
まずは、自問。
・なぜ上手く行ったのか?何が上手くいったのか?
・問題と思ったこと。改善すべきこと。
・新しく取り組んでみること。もっと上手くできないか?問題は解消できないか?
この三点です。

K社のケースでは、成功・失敗両面にたいして
「上手く行ったからいいだろう」
「失敗したのは、しょうがない」
と内省が行われていない状態でした。

次に、他者からのフィードバックも内省的観察(振り返り)には必要です。
違った視点からの問いかけやフィードバックは、新たな気づきを増やします。
このために、コーチングや1on1があるわけですね!

この他者からのフィードバックには、受ける側の姿勢が問われます。
批判にオープンであること
・批判や課題を謙虚に受け止める
(でも、だってでは成長はない)
・できてない自分を過度に責めない
(責めたところで解決しません。)
・次の成長目標として、真摯に取り組む

成長や学びを楽しむ
・仕事や経験を意味づける
・新たな気づきや意味を見出す

K社のように批判されたと言っていたら、
いつまで経っても売上は向上しないわけです。
また、反省しているフリ?の方もいましたが、
それでも何も変わりません。
学んだことに取り組むことでしか、業績や自分の変化は訪れないわけです。

最後に注意点
とってもとっても大事な注意点

環境に合わせてアップデートする
お客さまも自社も自分も、PEST分析でやったような
大きな環境変化に影響を受けます。
お客さまは変わってるのに、自社や自分が変わらなかったら・・・・
おわかりですね。

その点では、K社は環境の変化というのを考えておりませんでした。
経営側でしたら、新聞や雑誌というのは意外と大切です。

過去のやり方や成功パターンに固執しすぎない
これは、本書でも重要視されているかもしれません。
アンラーニングというもの。
時代に合わなくなったものは、捨て去らないといけません。

証券でいうと、「とにかく訪問」という文化がありました。
ただ、村上の中心顧客は新規上場した会社の社長。
ほぼマンション住まいなんですよね~
マンションには入れない。電話番号も知らない。
なので、早めに訪問を捨て去りました。

過去の成功を捨て去るのは簡単ではありません。
けれど、成果が右肩下がりならば一考の余地ありです。

ケーススタディを扱った、同じ著者の本もあります。
合わせて読むと、イメージがしっかりします。

3 上手く行ったやり方を継続する
やっと最後の三番目(笑)

せっかく経験学習で上手くやり方がわかったら、
継続しないといけません。
やり方自体が予想しづらいので、上手く行ったら
しつこくやり続けることも大切
です。

自分が思いついたやり方が良いと考えるのは、
私もそうです。
経営者は元々アイデアが豊富なので特にそうでしょう。
※K社は違いますが・・・

ただ、その中で上手く行った方法が黒字という意味では正解です。
自己表現としては、違うのかもしれませんが。
止めたら振り出しに戻る。
シンプルな話です。

試すなかで、K社は上手く行った方法がいくつかありました。
でも、止めてしまった。
これではうまくいくはずがないのです。

この3つは、スタートから9か月間ずっと言い続けたことだったのです💦

【事例】混ぜるな危険!

ここは必ずってところではないのですが・・・
良く見知った知識以外は、
いいとこどり」しない方が良いです。

どんな方向性で行きたいのか、
どんなやり方が良いのか、
は本来経営者が持っていて社外秘書はそのお手伝いなのですが
たま~に経営者や社員の方が「知識のいいとこどり」をすることがあります。

これ何がまずいのか?と言いますと、
経営学にもさまざまありますし、
リーダーシップにもさまざまあります。
当然真逆の考え方もあります。
また、順序だててやらないと上手くいかないケースもあるわけです。

たとえば、
流行りのパーパス経営で行きたいと、
今後を組み立てていたとしましょう。

パーパス経営とは、企業の経営理念として自社の存在意義を明確にしてどのように貢献していくのかという「パーパス」を掲げること。

まぁそこで、
「地域に根差し、そこで生きる人と未来を守る」
なんて決めちゃうわけですよ。
それ自体は素晴らしいこと。
んで、優しく社員に語りかけちゃったりする。

しかし、自分がリーダーシップを取ろうと思った時に、
ベストセラーだからと、「リーダーの仮面」あたりを読む。

この本自体は良い本ですし、一つの完成形であるのですが
内容の中心が
・カリスマ性も、人間的魅力も不要
・ルール設定、評価
となっておりまして・・・

社員としては、どっち??
と混乱するわけです。

何度も言いますが、個々の手法に良し悪しはありません。
けれど、会社の現在の風土や状態、経営者の気質などを
加味して経営方針とリーダーシップは一致させた方が
ベターです。

そのため、村上に限らずコンサルタント業をしている人は
最初の設計をとても重視していると思います。

なるべくならば、腹落ちするまでは経営手法やリーダーシップ手法は混ぜない方が、経営者も社員の方々もコンサルタントも道に迷ったり遠回りすることが少なくなります。

さて、K社はといいますと(笑)
「感謝される会社」
として経営理念も定まったわけですが・・・
やっぱりやめた!

忘れてた!
が発生してなかなか一貫しないものでした。
時により、性格から社員や会社の行く末を無視した行動となっていました。

村上の力不足は否定しませんが、
月1回のコンサルでどうやったら良かったのでしょう?
もしご存知の方がいましたらお教えください💦

【事例・知識】中堅企業ほどブランド・マネジメントは大切

そろそろ、前回の続きに入りましょう。
ブランドだけでは足りなくて、ブランド・マネジメントは必要です。

ブランディングとは、ブランド・マネジメントを行い続けるプロセス。
ブランド・マネジメントとは、ブランド戦略を策定実行することでブランドを守り育てていくこと。

最初にこれを書くのは、
必要なのはブランディングです!
と教える方?が多くいらっしゃいます。
ただ、そういう方のブレンディングとやらを見てみると
「あなたらしさ」
を勝手に決めるだけ
です。

ブランドは作り、それを育て、一連の流れを継続するから意味があります
これが本当のブランディングです。

ブランド?そんなものウチみたいな会社には必要ないよ!
なんて言われることがあります。
そうなってしまうのは、CHANELや時計のロレックスなど高級品を「ブランド」と捉えているからかもしれません。

ではブランドとは、何かというと
・〇〇会社らしさ
・商品や自社とお客さまの関係性

です。

ですので、「高級ブランド」と言われるものだけでもないですし、
ロゴだけでもないわけですね。

もちろんブランドの必要性は業界により違います。
一般に、公共事業や重工業は小さく、
飲料やアパレルはブランドの必要性は大きくなります。

簡単に言ってしまえば、商品で差別化が図りづらいものは
ブランドの必要性が高まります

これが、中堅企業ほどブランド戦略が必要だという理由です。

可能であれば、自社(ご自身)について
「良いところってなんですか?」
と聞いてみてください。
お客さまがスパっと応えられるようならば、
何かしらのブランドが育ちつつあります。

K社の場合は、商品ではほぼ差別化ができないので
K社ブランドを認知してもらう必要があったわけ
です。

この認知してもらう作業をブランド戦略といいます。
これももっと具体的に言いましょう。
ブランド戦略とは、企業理念をいろんな形で具現化(表現)して、
それを人々にどう伝えていくかを決めることとなります。

たとえば・・・銀行員。
銀行は信用を商売にしています。
お金が一円でもズレたら、預金者には大問題です。
ですから、誠実でキッチリしている人という印象が大切です。
(企業理念にあたるところ)

それを受けて、銀行員とイメージする姿があるはずです。
現在は少々変わってきていますが、
シャツは常に長袖。
スーツは濃紺。
髪はワックス(ポマード?)でキチっと揃える。
上記を通して、誠実でキッチリしている印象を与えるわけです。
この外見での統一がブランド戦略となります。

ですので、ブランド戦略は経営理念に沿った形で、
高いフェーズで決定
しなければいけません。

K社では4~5月の段階で経営理念とともに、
ブランド戦略も決定
していました。
一部をご紹介すると・・・
※機密情報ですので、修正を加えています。

これらの考えや行動が認知されることで、
K社らしさが伝わるようになっています。

では、このブランドとはどんなメリットをもたらしてくれるのでしょう?

ビジネスのメリットを話す前に・・・
学生の頃、いつも遅刻しても許される人いませんでしたか?
なぜか、いつも話題の中心となる人はいませんでしたか?
これらは、「~らしさ」というブランドがクラスや
その仲間で確立していたからもたらされたものです。

では、ビジネスに話をもどします。
代表的なもので4つ上げます。
1 ロイヤリティの高い顧客を確保できる

2 売上のブレが少なくなり、競合に負けにくくなる

3 コミュニケーションの効率が上がる

4 ブランドが拡張できる

・あなたらしさ、自社らしさが伝わりやすければ
それを理解したお客さま(ファン)が集まります。
・ファンは他社と比較することは少ないので、
負けることが減ります。
・ファンはあなたを理解しているので、詳細な説明が減り
コミュニケーションの効率が上がります。
・あなたを理解したファンは、「あなたが勧めるものならば!」と
違う商品にもブランドを拡張できます。

こんな流れ。

中堅企業ほど、ブランド戦略やそれを維持するブランドマネジメントが
重要だと感じてきていただけたでしょうか?

事例を交えながら、具体的にK社のブランドマネジメントをしていきましょう!!

まず、ブランド戦略には3つの要素が必要です。
そこから考えていきましょう。
ご自身でやってみたい方は、以下の本を参考にしてみてください!

一番のオススメは3番目。
「ブランディングの教科書」です。

ある程度ブランディングを専門で扱っている方には
ブランド戦略論 田中洋著 をオススメします。
具体例も参考になるかと。

ポジショニング、コミュニケーション戦略、ブランド戦略、マーケティングリサーチなどなど
幅広いブランドマネジメント(マーケティング理論)の基礎から応用まで、1冊で学ぼうと思うならば、グロービスさんの本は秀でてます

・ブランディングを学びたい
・ブランディングの本ってふわっとしてるんだよな~
・事例と理論の繋がりも知っておきたい
と思うなら
ば、
ブランディングの教科書 ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる
羽田康祐著 がオススメです。

もちろん、協力者が必要な時はあります!
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