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トランペット徒然話

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およそ半世紀ぶりにトランペットと格闘の日々を始めてしまった私のひとり言。アマチュアトランペッターへの檄になったらいいな。
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2024年3月の記事一覧

英国紳士と出逢ってみたら。

英国紳士と出逢ってみたら。

近所の公園で練習していると、見知らぬ外国人が、写真を撮っていいかと訊ねてきた。
公園で、ラッパ吹きと犬連れは、フォトジェニックならしい。これまでも何度か同じように訊ねられることがあったもの。

ひとつ気づいたけど、プロフェッショナルや、きちんとした人は、ちゃんとmay i take your picture?と訊いてくるが、素人は遠くからこっそりカメラを向けてくるのがわかるのよ。

公園でラッパを

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その昔、歯なしになった話。

その昔、歯なしになった話。

口で吹くウインド楽器(管楽器)にとって、前歯はとても大切。とりわけトランペットでは、前歯でマウスピースを支えなければならないのです。

私はかつて、学生時代にラッパを吹いていたのに卒業と同時に辞めてしまった理由も、歯に関係があります。もともとへたっぴだったのだけど、卒業旅行の時に、酔っ払って友人に文字通り噛み付いた時、ポロリと前歯が折れてしまった。子供の頃から歯性が悪いと言われるほど歯が弱かったの

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続Over 50years old men's photo by Akira Nagashima-しょにょ2

続Over 50years old men's photo by Akira Nagashima-しょにょ2

友人のカメラマンが始めた「over 50years old men's photo」という企画に乗っかってスタジオに行ったところまでは前回報告しました。しょにょ続きでしゅ。

弁天町倉庫ビルの一室にあるスタジオCajaでラッパをケースから取り出すと、「ちょっと吹いてみてもい〜い?」と中島さん。昔、吹いてみたことがあるそうです。というわりには、すぐに音が出た!え?!もちろん、ブゥオーって感じの音だけ

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どんなもんだい?私の発声問題。

どんなもんだい?私の発声問題。

参加させてもらった練習セッションのsax奏者から、後日メールをいただいた。曰く、気になる点として、吹奏時にまず破裂音がしてから実音が出ていると。

この指摘に対して、時々プスっと音出しをミスることを言っているのだと誤解した。が、よくよく自省してみると、そうではないことに気づいた。全ての音の発声のことなのだ。

これまで、音域を広げることばかり気にして、発音についてさほど気にしていなかった。だが、安

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もしかしてねんねん粘膜奏法?

もしかしてねんねん粘膜奏法?

最近になって、ようやく高音域が持続的に出せるようになったと、以前の投稿で書いた。その方法は、概ね口笛を吹くようなアンブシュアだとも。
それでもなお、これでいいのだろうか?と日々自問自答しながら練習を続けているのだが、ふと気づいたことに、高音域になると唇の真ん中へんが振動してて、少し開き気味になっているような。本来、高音域では息の出口が小さくならなければならないのに、開いている気がする。

そこで「

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トランペットって恥ずかしい。

トランペットって恥ずかしい。

トランペットって、私はなんだか恥ずかしい。
オーケストラでも、ビッグバンドでも、「花形楽器」と呼ばれるのだけれど、花形なのは、楽曲のメロディーを担当するリード(1番)トランペットだけ。一般的なイメージとしては、なんとなく波止場で弦を爪弾くさすらいのギター弾きよろしく、岸壁で海に向かって吹いている感じではないですか?そういうのをもじった動画がありましたね。ほら、映画タイタニックのテーマ曲My Hea

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セクショナリゼーションという初耳学。

セクショナリゼーションという初耳学。

動画サイトでJAZZを流し見していたら、「つまらないソロの理由」と書かれたサムネが目に入った。これこそアドリブについて知りたかったことかもしれない!つまらないソロって…今の自分にピッタリじゃん。動画の投稿主は、天才ピアニストゆうこりんこと二見勇気というお方。ゆうこりん!?アラフォーのオッタンなのに?いや、でも海外でジャズ修行を続けてきた偉いお人のようです。ユニークなジャズピアニストです。

この動

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jazzコンボチームの扉をたたく。

jazzコンボチームの扉をたたく。

深夜遅く。なんとなくラッパのお求めはないかいなぁとwebサーフィンしてたら、at jazzってサイトが出てきた。なんかJAZZ界隈の情報交換サイトのよう。そこでラッパを検索したら、おお!ありました。ラッパのメンバーを探しているStory6という名のsixtet。関西のJAZZstに出演した際の動画がいくつも上がってました。それを見ると、きちんとした社会人バンドです。バリバリ吹いてるラッパの人が抜け

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2番ラッパはアドリブル。

2番ラッパはアドリブル。

この3月で、市民バンドOsaka Swing Labというアマチュアビッグバンドに入れてもらってちょうど一年。ラッパ再開から半年も経たない時点での無謀な試みでした。

幸か不幸かラッパ陣が人手不足で、当時継続的に練習に参加しているラッパは私しかいなかったため、2番の楽譜を渡されました。

ビッグバンドを知らない人のためにおさらいしとくと、通常のメンバーは、ピアノ、ベース、ドラム、ギターのリズム陣、

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一年ちょっと前に再開したんだけど・・・という言い訳。

一年ちょっと前に再開したんだけど・・・という言い訳。

本当に、トランペットをン10年ぶりに再開した当初は、ひどいもので、音なんてろくに出なかった。だから、下手くその言い訳として、「半年前に半世紀ぶりに再開したのよ」と言ってた。だから下手で当たり前じゃん、いいじゃん、というアポロジャイズですわね。

ところが最近、ちょびっとだけ上達してきて、多分、現役の頃に近い感じになってきてる、またはもう通り越してる。それでも、当初の延長で、ラッパ吹きやバンドの人に

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