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コンビニの寅さん、お月見の夜に

近所のコンビニの兄ちゃんを最近見ない。
わたしはその店員がめちゃくちゃ嫌いで、
外から覗いてそいつが居ると遠くても別のコンビニに行ったりもしてた。
でもこの数か月、居ない。代わりにあたらしいバイトの子が何人か入った。
遂に? まさか?
 
1年程前にも書いていた、怒っていた。
 
〝夜遅い時間などに行くと挨拶どころか声も出さずに
 投げやりにレジを打つ。
 ガコッ、ガコッ、品出しもすごく杜撰に音を立ててやっている。
 ありえないレベルだ。ありえない。
 けれど夕方に行くと若いおんなのこの新入り店員さんに
 どや顔で語っていた。
 「俺、コンビニ歴長いねん。どこどこと、どこどこと、
  で、ここが●軒目」
 そしてちゃんと挨拶と丁寧なレジ打ちをした。
 別の日また夜遅く来店すると
 ガコッガコッ&NO挨拶NO VOICE接客だった。
 逆にもう感心してしまうくらいに不快に感じが悪い”

あれから、あれ?

いつから会うてへんのやろ。

避けてたから、気付かなかった。

いや、毎日コンビニに行ってはいませんが。
 
どこか知らない街の知らない店におるんやろか。
 
グランド・マスターか。
Way to the ローソングランドマスター。
全国のコンビニを転々としたり?
 
もしかして寅さん的な?!
いや、寅さんはそんな感じ悪くないもんな。
めっちゃ面倒臭いけど、感じ悪くはない。
そこ、それ、きっと、めっちゃ、大事、おおきい。
 
あいつのあの態度は給料をもろてええ態度じゃない。
接客業向いてへんであいつ。せやのに新人に偉そうにしてる。
奴はもう変わらんかもしれん、せやけど新人に影響が悪い。
 
でも。
 
ああ、寅さん、観返そかな。
 
と、思ったり思わなかったり思ったりしたお月見の夜。

元気で、いい月見られましたか。
ちょっと涼しくなりましたね。どうぞ元気で居てね。

次に外から覗いてあいつが居たら、わたしはやはりファミマに行くけどね。




寅さんに関する話は、ハライチ岩井の書いたやつ、すごいよかったなあ。
観たい訳じゃなく観た『お帰り寅さん』にまつわるやつ。
前までネット上で読めたんやけど、
2作目のエッセイ集『どうやら僕の日常生活はまちがっている』に収録されているらしい。


いろいろばたばたで更新できていなかったが、
またちょいちょい長いのやら軽いのやら更新していきます。
夜のコンビニって、なんか、風情を感じません? 秋だと、より一層。そんなことない? ないか笑。


◆◆◆
以下は、すこしだけ自己紹介 。
よろしければお付き合い下さい。

構成作家/ライター/コラム・エッセイスト
中村桃子(桃花舞台)と申します。
大衆芸能、
旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。

詳しいプロフィールや経歴やご挨拶は以下のBlogのトップページから。
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lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中です。
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5月1日から東京・湯島の本屋「出発点」で2箱古本屋、やってます。

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酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在19話🆕!!)と
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旅芝居・大衆演劇関係でも、各種ライティング業をずっとやってきました。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、
役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
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