モールドテック

神奈川県藤沢市にある設計屋モールドテックです。 『作りたい』を『作れる』にする設計屋と…

モールドテック

神奈川県藤沢市にある設計屋モールドテックです。 『作りたい』を『作れる』にする設計屋として、 アイデアや現物からデザインをしたり、 量産可能なデータを製作したり、 製品化へ向けたディレクションをしたり しています https://mold-tech.co.jp/

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モールドテックのできること

どうもモールドテックです。 この度、noteを始めることにしました。 仕事のことを中心に 技術的なことや日々の日常 なんてものを書いていきたいと思っています。 会社の概要はホームページを見ていただくとして 初回はモールドテックはどんな仕事をしてるのか? をざっくりとですがご紹介したいと思います。 一口で言ってしまえばモールドテックは設計屋です。 でも、単なる設計屋ではありません。 『作りたい』を『作れる』にする設計屋です。 デザインと設計を軸にものづくり全般のお手伝いを

    • プラスチックのアップサイクル

      ここ数年、プラスチックのアップサイクルに関してのご相談を度々受けます。実際にどのような行程を行っているのでしょう? 今回は『ペットボトルのキャップ』を例に行程をご紹介します。 ペットボトルのキャップを回収し、粉砕(または裁断)、射出成型機で成形します。 すでにこちらの方法を取り組んでいらっしゃる会社をご紹介します。 株式会社オリジナルマインド様 自社の手動射出成型機INARIを使ってキーボードのキーを作成されています。 キャップの種類別に成形してみるのもおもしろい。 h

      • パネルディスカッション【発信型企業が拓く、ものづくりの未来】

        ご縁があって電気通信大学さんでパネルディスカッションに参加させて頂きました。 なんだが仰々しいタイトルではありますが。。。構成は自分を含めた3社が各社30分のプレゼンをした後に30分パネルディスカッションを行うという計2時間の構成で行われました。 自社プレゼンでは 自分が実家に入るきっかけから、 会社を継いでわりと直ぐに来た最悪な状況、 そこからどうやって回復していったのか、 そして今どうなのか、 これから何をしていきたいのか、 と、自分が入社してから現在、そして将来の話

        • 体験付き講座【プラスチック成形の基礎】

          先日とある企業の意匠部門の方向けに『プラスチック成形の基本』講座をやらせていただきました。主催は大阪にある株式会社MACHICOCOさん。 MACHICOCOさんのホームページ https://www.machicoco.co.jp/ 今回の趣旨としては、意匠の仕事をする上で現状『ものづくり』や『プラスチック』に関する知識や経験が不足している。そのため今回の講座を通して『プラスチック』を体系的に学びそれを実際の業務に活かしたいというもの。 ということで座学の方は 『様々

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          プラスチックを量産するためにアンダーカットを考える

          アンダーカットとは通常の金型の開きで処理できない形状の事を言います。例えば、製品の横に穴が開いているような形状では通常の金型の動きでは処理できません。この様な形状をアンダーカットといい、アンダーカットを解消するためには別の機構を設定して処理をする必要があります。 アンダーカットがあったとしても通常の型開きに別の処理を加えれば成立はするので、アンダーカットがあっても問題ないといえば問題はありません。 しかし、別の処理を設定するということは金型の部品が増えるということになるわけ

          プラスチックを量産するためにアンダーカットを考える

          プラスチックを量産するために肉厚を考える

          樹脂製品を考えるときには筐体のデザインと内部機構を両立させて設計を進めます。 ここでポイントとなるのが製品の厚み、肉厚です。3Dプリンターで製作するのであれば肉厚は関係ありませんが、射出成形など樹脂を成形するのであれば最適な肉厚があり、この肉厚が薄すぎても、厚過ぎても成形不良の原因となってしまいます。 最適な肉厚については製品の大きさや形状の複雑さ・用途などによって一概には言えないところもありますが、雑貨や自動車部品など一般的な射出成形の場合だと、肉厚は1.5mmから3mm

          プラスチックを量産するために肉厚を考える

          ホームページをリニューアルしました

          この度ホームページを大幅リニューアルしました。 今までは社内で製作していましたがやはりそこは素人。時間的にもデザイン的にももう限界。。。ということで、今回はプロにお願いして製作していただきました。 ありがたいことに弊社はいわゆる製造業以外の方からのご相談・ご依頼を多くいただきます。その相談の入口となるホームページは分かりやすく、問合せしやすいイメージが必要になります。 そのことから、現在弊社で行っていることを端的にシンプルに伝えつつ、これからやっていきたいとことを追加しやす

          ホームページをリニューアルしました

          夏のワークショップ【動く仕組みを学ぶモノづくり体験】

          学童保育『ソフィアキッズ大倉山』様にて 夏のワークショップ【動く仕組みを学ぶモノづくり体験】 を開催させていただきました。 3Dプリンターで製作した歯車とリンク機構を使用して、部品の組合せによってどの様な動きになるのかを実際に体験していただきました。 まずは3Dプリンターで出力するためのCADデータをモデリングします。 色々な組合せを体験してもらうため大きさと歯数を変えた歯車を数パターンとリンクバー、それらを組み付けるためのピンをモデリングして3Dプリンターで出力します

          夏のワークショップ【動く仕組みを学ぶモノづくり体験】

          テクニカルショウヨコハマに出展した話

          かなり更新が空いてしまいました。 先日、久しぶりの展示会に出展しました。 今回は久しぶりに人前に出るということもあって、友人・知人や少し疎遠になっているお客様へ会社の現状を知ってもらうという目的がありました。 SNSやメールでの告知の甲斐もあって非常に多くの方にご来場頂きました。ブースにお立ち寄り頂いた皆様ありがとうございました。 ここ数年で弊社の環境は大きく変わりました。1人体制から2人体制になり、仕事内容も大きく変化してきました。しかしながらコロナ禍もあり、人に会う機

          テクニカルショウヨコハマに出展した話

          会社にある3Dプリンターの基本の基本の基本

          弊社には試作を行う前に、3Dプリンタで造形確認を行っています。 最近新しく導入したForm3+とFDMタイプのプリンタを用途によって使い分けています。 3Dプリンタも様々な種類がでてきました。若干浦島太郎状態です。 そこで、今弊社にあるタイプの基本の基本の基本を紹介したいと思います。 FDM  熱溶解積層方式(Fused Deposition Modeling) 樹脂を一層ずつ積み上げていく造形方法です。 他の方式でも同じですが、積層ピッチを細かくすることで造形物の精度は変

          会社にある3Dプリンターの基本の基本の基本

          ヘッドライトカバーのリバースエンジニアリング

          とある旧車のヘッドライトカバーにヒビが入ってしまいこれを再現したいというご相談を頂きました。今回は車種やお客様のお名前が分からないようにすることを条件に公開の許可を頂きましたので事例としてご紹介したいと思います。 とにかく古い車ですから部品は手に入りません。そのため現物からデータを作って製作する必要があります。しかも、そこは旧車、手作業が入っているのでしょう、微妙に形状が対称でなく、取付の穴位置に関しては位置も径も対称になってないのは明らかでした。というわけで、左右それぞれ

          ヘッドライトカバーのリバースエンジニアリング

          光造形プリンターform3+導入のお知らせ

          この度、光造形プリンターformlabs form3+を導入しました。今まで社内の光造形としてはANYCUBIC Photon-S、ELEGOO MARS PROを使用してきましたが、今回のform3+の導入で造形範囲、精度ともに一段階上の造形物が製作できるようになりました。 formlabs form3+ 造形サイズ145mm × 145mm × 185mm https://www.form2.shop/form3 このform3+は専用のレジンを使用しますので、素材や

          光造形プリンターform3+導入のお知らせ

          光造形でユルキャラの型をつくってみる003(再挑戦編)

          久しぶりの更新になってしまいました。 手動射出成形機のINARIを使った実験として光造形の型を作ってみたのですが前回は見事に玉砕してしまいました。今回はその反省点を踏まえて型設計を見直し、再度製作してみました。 ちなみに前回までの記事はこちら そして前回までの反省点を踏まえて再制作したのがこちら 改善点は大きく2点あります。これは光造形にかぎらず金属製の型でも同じことが言えます 改善点1「ランナーの太さをシリンダーの径より太くする」 シリンダーの径よりも金型のランナ

          光造形でユルキャラの型をつくってみる003(再挑戦編)

          100円でものを作って・売るということ

          モールドテックはデザインや設計を軸に色々なことをしている会社ですが、ありがたいことに日々色々な相談をいただきます。 その中でひとつ問題というか、課題となるのが、100円ショップと比べられること 自分も100円ショップは定期的に行きますし、買い物もよくしています。 あれだけの商品が100円で購入できるというのは本当にすごいと思います。 が、それが自社で対応できるかといえば別問題となります。 100円ショップを引合に出される場合には大きく2つのパターンがありまして 100円で

          100円でものを作って・売るということ

          光造形でユルキャラの型をつくってみる002(成形大失敗編)

          手動射出成形機のINARIを使って色々と試してみようと思い。まずは手軽に光造形で型データを作ってみることにしました。前回、型を造形したまではよかったんですが。。。タイトルにもある通り大失敗でした。 できた型を手動射出成型機INARIにセットします。 そして確実に樹脂を充填するために、勢いよくレバーを倒します。 『バキッ』 ん?バキ?? 割れた。。。 型を締結するために四隅にボルトを使用しています。その締結している部分が、樹脂の勢いに耐えられずに簡単に割れてしまいました。

          光造形でユルキャラの型をつくってみる002(成形大失敗編)

          光造形でユルキャラの型を作ってみる(造形編)

          手動射出成形機のINARIを使って色々と試してみようと思い。まずは手軽に光造形で型データを作ってみることにしました。題材はこちら 地元藤沢市のユルキャラ「ふじキュン」です。 本来ならこのイラストの状態から3Dデータを作っていくわけですが、色々と縁があって実はふじキュンは3Dデータが手元にあります。それがこちら このキャラクターを型にしていきます。 追々プラモデルのように複数のパーツで構成したいと思っていますが、初回ですのでまずは前と後ろの2パーツで構成することにします。

          光造形でユルキャラの型を作ってみる(造形編)