執念で生きている
眠りが浅いと夢を見る。
それも寝覚めの悪い夢ばかり。
だから眠る前に抗不安薬を飲むことが当たり前になってしまった。
毎回シチュエーションは違っても
妻が出てきて「元に戻ったんだ!」的な夢ばかり。
もう何度も何度も見ていて
心が警戒しているから
どこかで夢だとわかっていて「夢だから早く目を覚ませ」と訴えるんだけど
甘美な時間に包まれていたい自分もいて
結局ただただ辛い。
オレはこれほどに苦しまなければならないほど、そんなに悪い人間だったのだろうか。
多少のずる賢さはあったかも知れないが、子どものために力の限りを尽くし、仕事も誰にも頼らず頑張ってきたつもりだ。
妻への思いやりが足りなかったかも知れないが、それだって妻を含めた家族のためを思って頑張っていたことには嘘は無い。
なんでも100点なんて無理なんだから、お互い話し合って切り抜けてきていたと思っていたのに。
結局、強迫症になったオレは用無しか。
苦渋の決断だったとしても、やり直すチャンスも無いなんて。
結果いつまで経ってもオレは思い出しては苦しみ、思い出されては苦しみ、寝ても苦しみ
苦しみに包まれて生きている。
苦しい感情はそのままにして、できることをする。
そう言われて、はいそうですね、とできるわけもなく
今日もまたただ生きてるだけの日々を生きている。
いつか笑える日が来るなんて
微塵も思えないけど、生きていること自体がオレの執念深さの証であり
変わらない自我なんだろう。
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