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慕い桜
油絵ほどに近づいてきて
愛を吸うみたいに空気を
覚えていてほしくて走る
春の夜の声もなきその香
せつなく儚くそこにいて
でもそっと吹いただけで
消えるほど弱くはないの
愛おしさはどんな時でも
心のどこかに住んでいて
永遠に巡る、春への憧れ
その香りを恋い慕うまま
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久しぶりに詩を。。
先日、仕事帰りにいつもの道を通って
今年はお花見もできないかぁ、と
ふと夜桜を見たときに
いじらしくも温かく
聞こえてきた声たちです。
どんな春も、どんな桜も、すてき。
喜びの桜しか知らなかったけれど、
自然は人と、
時を共有してくれているんですね。
明るくて華やかな桜でなく、
どっしりと、重厚感ある、
逞しい桜を見たのは初めてで、
いつもは自然を愛でる側の人間が
なにか、大きな腕で
温かく包まれているような気分になって、
言葉もなく感動してしまったのです。
大変な時を
少しでも幸せな気持ちで
超えられるように。
見てくださる方に
暖かさが届けばと
願います。
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