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詩とエッセイ

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ぽえまーよはんのひとりごと。
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#熟成下書き

宇宙の途中。

今は、「X」と呼ぶのか。まだ慣れないな。
私のスマホ画面には、既に「エモい」に殿堂入りした、群れとはぐれた白い鳥が一羽。

ときどき、開いてみる。

電車の中で、おじさんが広げている夕刊紙を見たり、高校生がヒソヒソ話す噂話を聞いたりして。

へえ、誰かが炎上したんだ、とか思って、軽い気持ちで開く。

文字で喧嘩してる人とかもいる。
「正しい答え」を説く人もいる。

へえ、と思って、すごくどうでもよ

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birth.

birth.

過去はひとには問われない。
過去を問うのはただひとり。

残してきたものが
栄光だろうと罪だろうと
それらが今を
どう飾っているとしても

踏み出す一歩は
まだ誰も何も知らない
まっさらな世界に着地する。
足跡のない
積もったばかりの雪の上に
足跡をつけていく。
それならば。

過去はついてくる。
ときどき焦げついた何かを
心に運んでくることもある。

未熟さを積み重ねて
不安定で崩れおちて知る

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五月夜

五月夜に何かを期待して
酔いつ群れつ明日は明日

太陽が眩しい人間たちは
進化したか祖を忘れたか

無くしものはこちらです
夢でも見せてくれたらな

公私詳らかの文豪たちも
心外だがされるがままに

火のない屑を見つめても
朝のがはやくやってくる

幸福を知ってか知らずか
ここにとどまっていたい

にんげんの屈辱に浸かる
心地のよい寝床で今日も
#poem

尊い日。

尊い日。

長い一日だった。

他人の人生には目もくれず
ただ、人に無関心というわけではなく

そういう人間になれたらと
それが第一線を生きることだと

それでも
好きが交錯して
好きに振り回されて

憧れが本物になりそうで
怖くて
利き難いブレーキを必死にかけたり
閉じて閉じて、何でもないふりをしたり。

そんなことしなくたって
平凡でも
私は誰かの生きがいだし
それが
商売で繋がれた縁だとしても
すべてに

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ピンクと青と。

ピンクと青と。

この感動だけで生きられたらいいのに。

帰りの電車
半分開いた窓から見える
摩訶不思議なピンクと青と

ガラス越しじゃない
本物の世界が
絵に描いたよう、嘘みたいに映える

感傷に浸る姿は
美しい人がするから美しいんだろ

積み上げたマイナスポイントが
わたしを透明にしたがる

本当は、
君とわたしの関係だけでいい。

生まれた時は知っていた
そんな簡単なことを、
歳をとる度
わすれて、思い出して

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バカをめざす。

バカをめざす。

アスファルトの焦げた匂い
夏だ
夏が来たんだ

体が思い出す
この息もできないような熱の空気
苦しいのにわくわくする
アドレナリンがでる

何かのためのエネルギーにもならず
ただ放出するだけだから
それが暑さを増強させていたりして

でもそれで
地球は回っているのだし
地球のもう半分はとても寒くて
私たちの人生の半分も
とても寒いのだから

何の気なしに
喜んでいい

誰かが悲しい時に
壁を挟んだ

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untitled

他人の価値観で生きない
って言うのは

人なんてどうでもいいぜー
好きに生きりゃいいんだぜー

というノリとは
またちょっと違うと
私は思ってる。

あいつのやり方非効率、とか
「誰か」を批判してるくらいでは
まだまだだぜ

見い出せ、
いくら生きても
知らないことが多いまま
この世をたつのだから

見切りをつけるのはあんたじゃない
評価をするのは
いつも自分だ。

過去の自分を
へったくれの自分

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