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バンドをやっていたり、ひとりで歌ったりもします。その時に出来た、つくった歌詞の集まりです。 曲のついてないものが多いですが、曲がついた詞もあります。 自分のつくった詞がどこまで人…
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#作詞修行中

ものばかり

大ぶりなネオンと笑い声で満たされた深夜の繁華街
何も考えてなさそうな幸せな顔をした奴らばかり
でもこの路地を裏手に回れば輝きと裏腹のはきだめを
なかったことにして避ける先進国とはその名ばかり
毎日どこかで人が人を殺し、知らない誰かに祈り捧げ
産んだかと思えばすぐにゴミ箱へ投げ捨てる希望の薄明かり

この白々しい騒がしさに全身を染めることもできずに
だからといって真っ向から戦う勇気もなく人を憚り

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住所不定無色

仕事は今日辞めた 彼女とも別れた
俺は今やっと 俺のために生きていく
どこかでエンジン音が響く 用もなく外へ出る
誰も止めない 何も待っていない 深い夜へ踏み出す

人づてにきいた話 昔の仕事仲間の話
あいつは辞めたあとで 夢を追って死んだという
家出同然で飛び出した故郷 ネオン街と重ねて
照らされてできた影の中 思い出が亡霊のように浮かぶ

こんな時に誰かに電話しそうになる
頑張ったねと言っても

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日曜日

二人ベッドで寝がえりで 目が合って笑いあって
声上げて笑いあって 濡れた朝日に目を細める
水たまりの道標 どこまでも照らされていて
そんな日曜日 今日はどこか出かけよう

昨日夜更かしして観た映画を返さなきゃ
そういえばシャンプーも切れていたよね
近場の街に行くべ 寝ぼけて訛る君が可愛くて
そんな日曜日 今日はもう少し遠出しよう

虹色のレジャーシート もしものビニール傘2本
コーヒー、紅茶、魔法

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二時限目

紙ににじむインクをただ見ている
黒板の文字はどんどん増えていって
見失ったからノートをとる意味はもうない

おもちゃ箱から飛び出した世界は
思ったほど面白くなくて
散らかったままが好きだった
片づけるのは苦手だった

ゆらゆら枯れ葉が舞い落ちる
見せつけるように舞い踊る
飛べないのは、僕だけみたいだ

マーカーペンが手元から 離れて床の上をはねた
ふとした勢いで目は前を見る
僕がたどって線を引きた

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放し飼い

ここにいるのを運命ではなく 宿命とするのであれば
逃げようなんて思わない なんでだって、楽だから
君と話をしているその一瞬 頭の隅にある思想
例えばそこのカミソリを 僕は君の喉元へ
例えばそこの包丁を 君は僕の下腹部へ
自由というのは そういうことだと思う

球体アクリルの中覗けば ちび屑ぎっしり
それは箱庭の中 僕らは十分もがいている
自由の大きさにもがいている 飼いならせずに困っている

自由

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海の部屋

ガラス越しドアの窓から覗く ブラインドが閉まった君の部屋
ちょっとつま先をたてて覗く 静まり返った部屋が、水で満たされた海のようで

開けたら闇に飲まれそうで ここで黙ってみていた
入るとおぼれてしまいそうで ここで黙ってみていた

君が泳いでいる こっちにおいでと 僕に誘いかける

真夏の湿度が外の僕を包む
この部屋だけは海の底のように冷たく孤独で
アクアリウムのように君がおどる
もう会えない君

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留守番ですわ

春夏秋冬 何回回ったかな 色とりどり
どこに行ったか 何をしてるか君は 帰ってこない
とりあえず私は 君が「ただいま」言うまで 「おかえり」の用意

部屋は模様替えして 前より陽がさし込むよ
でも君のお気に入りの時計は 相変わらずのポンコツだけど捨ててはいないから

ほんとに戻ってくるかわからない
あの日何も言わずいなくなった君のこと
こうやってずっと信じていればよかったのに

風が鼻をつつく 今

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