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コトバアツメ~覚えておきたい言葉たち~

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ぐっときたり、きゅんきゅんしたり、激しくうなづいたり、背中を押されたり。。。そんな心に響いた言葉の備忘録。
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2020年5月の記事一覧

〝あか〟抜けたお肉~『カレンの台所』読書記録最終章~

ほんと、その言葉遣いや表現方法にハッとさせられまくった件の本。

本日読了。最後まで、してやられました。
例を挙げるにも多々ありすぎするので、1つだけ。

ビーフストロガノフのレシピで使われていた
「お肉が赤抜けたら・・・」という表現。

響き的にも違和感なく読めてしまうので危うく読み飛ばしそうになったけれど、
「ん?」と思って二度見した後、「おぉ~!」と感動が押し寄せました。

生の牛肉に火を入

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お気に入り作品の読み返しと、プレゼン大会の振り返りの記録。

お気に入り作品の読み返しと、プレゼン大会の振り返りの記録。

私が、村上春樹作品の中で一二を争うくらいで好きなのが『スプートニクの恋人』。

それが証明になるかはわからないが、過去に二度ほど紛失している(涙)のだが、都度再び手に入れるほどには、好きだ。

つい最近、幼馴染が「読みたい」というので貸すことになり、その前にもう一度読み直してみて、改めてこの作品が好きだと感じた。
天下の村上氏の作品で素晴らしい文章力、春樹ワールド前回なのは言うまでもないのだが、数

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私の〝偏見に満ちた愛〟が発動した言葉たち。

私の〝偏見に満ちた愛〟が発動した言葉たち。

村上春樹『雑文集』より

ひしひしとひたむきな

あるピアニストの姿勢を表現した言葉。
言葉の響きとしてもステキだし、イメージされる姿勢もきっとステなものだと思える。

すぐれた翻訳にいちばん必要とされるものは言うまでもなく語学力だけれど、それに劣らずーとりわけフィクションの場合ー必要なのは個人的な偏見に満ちた愛ではないかと思う。極端に言ってしまえば、それさえあれば、あとは何もいらないんじゃないか

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心震える1冊 木村俊介『インタビュー』

心震える1冊 木村俊介『インタビュー』

最近読んでいる本のうちのもう1冊がこちら。

ライターを生業とするなかでも、特に「インタビュー」が大好きな私にとって、勉強になるのはもちろんのこと、共感する以上に、自分の実体験で感じてきたことまさに!という感じのことが書かれていて、心が震えまくっています。
今日読んだ中で特に心震えた箇所はこちら。(それ以外にも震えているけれど、あまりに多すぎてまとめが追いつきません笑)

この「文章によるまとめ」

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