適応障害で退職し、転職した職場を3日で辞めた僕がヒモから主夫になり起業するまでの話006
今日はメンタルクリニックについてのお話。
※今日話すのはあくまで僕個人の経験によるものです。
004でメンタルクリニックに行った話をしたけれど、
時系列をさらっとお話しただけだったので、
今回は実際クリニックの中身がどんな様子だったかについてお話する。
その前に、「精神科病院とメンタルクリニックの違い」と
「精神科と心療内科の違い」の2つについて触れておく。
まず、精神科病院とメンタルクリニックの違いについては、してもらえる対応はほとんど変わらない。
大きな違いは入院治療の有無。
病床が20以上あり、外来+入院治療ができるのが精神科病院。
そして病床ゼロあるいは19以下で外来がメインなのがメンタルクリニックになる。
次に、精神科と心療内科の違いについて。
こちらもしてもらえる処置に大きな違いは無い。
どちらも心の病気に関する科ではあるものの、違いとしては
心そのものに問題が生じている場合=精神科
心の問題から身体に派生している場合=心療内科
となる。
簡単な具体例としては、
幻覚が見えるなら精神科だし、
僕のように心の不調で倦怠感が身体に現れるなら心療内科、といった感じ。
さて、ようやく受診。
といきたいところだけれど、ここで受診前にすることについて。
普通の病院とは違って、メンタルクリニックは予約が必要なところがほとんど。
体の病気と違ってセンシティブな内容の診察になることもあり、
飛び込みの受診は受け付けていないところもある。
そのため予約が必要になってくるのだけれど、メンタルに支障をきたしている身からすると、電話予約はとんでもなく億劫でハードルが高いものになる。
そこで僕は、ウェブ予約可能なクリニックを探した。
都心で駅チカの新しめなクリニックであれば、ウェブ予約可能なところが多い。
そして、予約ばかりでなく、初診の際の問診すらウェブで済ませることができるクリニックもある。
僕が受診したところもウェブ問診が可能で、これにも大きく助けられた。
そしてもう1つ。
クリニック選びで大きな指針となるのがアクセスだ。
いくら都心の駅チカでも、自分が休職中でずっと家に引きこもっているのなら、そこに便利さなど存在しない。
クリニックの場所選びは、間違いなく家に近いほうが良い。
けれど近所のクリニックを選ぶことにもデメリットはあって、
実家暮らしであれば地元の友人やご近所さんに院内で会ってしまうリスクは避けられないし、住んでいるエリアのクリニックに先ほど話したようなウェブ予約・問診のシステムが無い可能性だってある。
だが、個人的な意見を言わせてもらうとやはり1番は通いやすさ。
最新のシステムを導入していてとても相性の良い先生がいたとしても、
通い続けられなくなってしまえば元も子もない。
さて、ようやくクリニックの中の話。
受け付けや待ち合い所は普通の病院のイメージと相違ない。
お馴染みの眠くなるようなオルゴール調の音楽がかかっている。
初診の際はウェブ問診の情報をもとに診察室で話をし、
血液検査で他の身体異常が無いかを検査した。
精神的な要因ではなく身体の異常が見つかった場合、メンタル系の診断(適応障害やうつ病など)を下すことができなくなるからだ。
その後タブレットを使って簡単な質問に答え、バウムテスト(白紙に木の絵を自由に書いて検査するやつ)を受けた。
そして血液検査に異常がないことがわかり、晴れて適応障害との診断が下った。
クリニックにはだいたい2種類ある。
①患者が多く診察時間が短い
②患者が少なく診察時間が長い
①はアクセスがよく新しく、施設等は充実している所が多いが、患者1人あたりの診察時間は厳密に決められており(僕が通っているところは15分ほど)、じっくり話を聞いてもらえず、人によっては流れ作業で冷たいイメージを抱く人もいると思う。
じっくり話すよりも投薬を勧めてくるイメージもある。
都会でアクセスがよく最新の施設である反面、当然患者は多く人気なため手厚い丁寧な対応を求めることは酷だと思う。
②に関しては郊外やアクセスに難ありなところが多いが、その分話をじっくり聞いてくれる所が多い。
どちらも一長一短あるが、①のクリニックだとしても診察とは別途で料金を支払えばカウンセリングを受けることができるし、
お金に余裕があればカウンセリングを受けじっくり話を聞いてもらえる。
今回は少し長くなってしまったが、次回は精神に不調をきたして休職する場合の、
諸々の手続きや申請についてお話しようと思う。
※今回、次回ともに少しハウツー寄りの記事になってしまいますがご了承ください。
小野トロ
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