一陽来復の娘 19
こちらの続きとなります↑
※こちらのお話は少し長めのお話しになっています。ご注意下さい。(2462文字)
私は、慌てて車内に入ると、手近な座席に急いで座りました。
すると、ドアがすぐに閉まり、電車がごとっ、ごとっ、と重い音を立てながら走り出しました。
「ふぅ…」
電車内の照明の明るさに、どこかほっとして、
私は、ぼーっとしながら、
ここしばらくの事を、ぽつぽつと思い出していました。
noteに来れなくなってから、本当にいろんな事がありました。
母の家系に災いをもたらしていた人。
その人の悲しみ。
先祖の行い。
また、それを行う原因となった、遠い昔の出来事。
それにより、成仏しきれず迷い、子孫を同じ苦しみに誘ってしまう先祖達…
全てはひとつの流れになり、
「多くの人達の苦しみ」
という形を取って、
今回は、祖母の姿となり、
私の目の前にやってきました。
私は、ただ、それを、自分なりに、
懸命に生きた方達を…
その「命」を、
いとおしいと思う心のまま、接しただけですが、
それが、今やっと、終わったのを、感じました。
(…終わった…今回、むちゃくちゃ長かった…
よく○っていかれなかったなぁ…(;´∀`)
何とか終わってくれて、私はホッとしました。
安心したとたん、電車の揺れが心地よく、強い眠気に襲われました。
(……眠いなぁ…(´・ωゞ)
私は吸い込まれるように、眠りに落ちました。
眠りの中で、昔の夢を見ていました。
昔々のことです。
私の身の上に、とても辛い事が起きて、
(さすがに乗り越えられないかも…(ーー;)
と、思った事がありました。
当時の私は、いろいろな「事情」はわかりつつも、
やりきれない思いがどこかあり、
普段はそんな事はしないのですが、
「どうして、私に意地悪い事をした人は守られて、
私はこんなに苦しくて、ついてないんでしょうかね…」
と、やさぐれた心で、少し自嘲しつつ 笑
とある「尊い御方」に、聞いたのでした。
お恥ずかしいのですが、半ば、愚痴のような気持ちであったと思います(^.^;
すると、
「それが、思い違いと申すのだ。
そなたの方が、幸せ者なのだぞ。」
と、言われました。
「…は?( ゚д゚)
目が点になりながら、聞き返す私(^.^;
「そなたは、お道のおかげを得て、
まことの内を知り得る者ぞ。
これがどういう事か、わかっておらぬ。
人は心ぞ。
心が救われることこそ、人が皆目指すものよ。
そなたに辛いものを与えた者達みな、
それを持たぬ者達なれば、
苦しみの内に生きる者ぞ。
おのれより幼き者に、助けを求めてなんとする。
そなたは持てる者なのだ。幸せ者なのだ。
だから、みな、
そなたから様々なものを得たいと思い、現れ、
奪い、暴れ、痛めつけるのよ。
大切にしてくれ、助けてくれ、
と。
それしか術を知らぬような、
そのようにしかあれないような、
幼き者を、
縁在りし間、助け、いたわる事。
それ即ち、年長者の…
おかげを受けた、そなたの務めよ、役割よ。」
と、言われました。
「お道のおかげ」…それは、尊い方々からの、
本質を知る道への、ありがたいお導きを指していて、
「まことの内」とは、
所謂「目覚め」という状態になり、
「本質の世界」を知り、
とらわれのない、自由な心の在り方を知った事を、
指すのかな、と、私は思いました。
でも、「それ」が起きた時、
私は、とても辛い事があって、
究極の所で、我を忘れて、ただ、
「大切な人を助けたい」と、
心から強く思っただけで、
それも、他に選択肢がなくて、
やむなくそう思っただけなのです。
「目覚め」ることを望んだ訳でもなく、
何か大それたことを考えた訳でもなく…
ただ、目の前の事を、受け止めただけだったのです。
そんな私に、大げさな事を言われても、困ります。
私は、「世間的な価値観」からしたら、
ごくごく普通の、特別なものなどは、
「何も持っていない人」
なのですから。
私は、この方が、このように私に言うのが、
わかっていても、どこか、わかりたくなくて(^.^;
思わず、
「…かわいそうとか、思わないんですか…?( ;∀;)
と、言ってしまいました(^.^;
すると、この方は、からからと笑いながら、
「何を!
それしきで、へこたれるそなたではなかろうものを。
おかげの「ありがたき」を知れ。
おのれの神なるを知れ。」
と仰られました。
昔の方なので、表現が古風ですが(^.^;
「今までの(人生に起こる)経験を、当たり前の事と思わず、ひとつひとつ、改めてちゃんと噛み締め、
その上で、
自分の力と可能性を信じて、明るく生きなさい。
人はみな、そのようにして、生きながらにして、
生き直す事が出来るのだ。
そうして、自分の人生を「生きる」事が出来るのだ。
人にはみな、そのような、あたかも「神」のような、力強い力が備わっているのだ。
それを生かして、生きなさい。
そうして、自分の小さな考えで、自分を縛り付けずに、過去の自分を少しずつでも越えながら、
日々、新たな自分として、
自由に、力強く、生きてゆきなさい。」
と、いうことを仰られていると、感じました。
(…励ましてくれてるんだよね…ありがたいなぁ…
でも…)
誠にありがたいお言葉…なのですが、
そう思いつつも、お恥ずかしながら、
いじけた私の心は、すぐに切り替わらず(^.^;
そんな、変わらずに沈んだ顔をしている私に、
この方は、
「仕方がないなぁ」というような、
ほんの少し困ったようなお顔をされて、
そして、お優しく微笑まれ、
「…おかげを受けし娘よ。
まことの内に入りたる者よ。
共に…人に、誠を尽くして参ろうぞ。」
と、あたたかく…
深く傷付いた、私の心をいたわるように…
優しく、そっと、手を差し伸べて、
仰られました。
涙がこぼれました。
私は、昔から人の笑顔が好きなので、
きっと、
まっすぐに好きな事をやっていいんだよ、
どんな事があっても、人を好きでいていいんだよ、
と、
背中を押してくれているように、感じました。
どんなに辛い事があっても…
「…ごめんね、私のせいで…」
小さな、声がしました。
↓続きますm(_ _)m💦
お待たせして誠に申し訳ございませんでした(`;ω;´)後数話かかります(´;ω;`)
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