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話すことが苦手な割に、人とのコミュニケーションを渇望していて、小さい頃から、文を書くこ…

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話すことが苦手な割に、人とのコミュニケーションを渇望していて、小さい頃から、文を書くことで人に想いを伝えてきた人間です。 とにかく、書くことや読むことが大好きです。 あと、香る物に飽くなき興味を抱き続けています。

最近の記事

私の心と体をほぐしてくれる香り〜後編

 カラオケボックスで子どもが固まった時に自覚した自分自身の心の緊張感は、主に「カラオケをやりたかったと言った子どもをカラオケボックスに連れてきた自分の試みは、失敗だったのか?」「また新しいことに挑戦できなかったうちの子…やりたいにもかかわらず、一歩が踏み出せないなんて…」「たかがカラオケで固まるなんて、この先もっと大事なことに挑戦するとなった時、どうなるのかな」みたいな不安から生じていたように思う。これは、カラオケボックスで歌えないこと=失敗・挫折と捉えていたということになる

    • 私の心と体をほぐしてくれる香り〜前編

       自分の体の癖として、余計な力が入りがちということがあるらしい。そのために、特に背中の凝りがひどいことがあるようだ。これは、若い頃には自覚がなかった。「肩に力が入ってるよ」「余計な力を抜いて」「リラックス、リラックス」といったことを、折に触れて様々な人から声掛けしてもらってきたが、子どもの頃は、「力を抜いて」と言われても、力を入れている自覚は無いものだから、どうやって力を抜いたらいいのか分からず、闇雲に「力を抜いた」状態になろうとして、それまでは力が入っていなかった体の部位に

      • 自己流、今の自分が求める香りの選び方

         先日、春先から行っている自宅の断捨離ついでに、自分が今現在香水ボトルを何本持っているのか、思い切って数えてみた。「思い切って」と書いたのは、冗談抜きで自分のボトル所持数をはっきりと知るのが怖かったからだ。ここ数年、香りと出会ってときめいたら購入するという買い方をしてきて、家の中にはボトルが点在している。長年香り好きをやってきたが、過去最高数になっていることは明白であった。それが何にしても、一生で到底使い切れるはずもない量の何かを所持していることは、自分にとっては、そこはかと

        • バラの香りに魅せられて

           いつの頃からか、バラの香りに惹かれるようになった。幼い頃、親が鉢植えのバラを育てており、花が咲くと切り花にして学校に持たされていた。他にも花が咲く植物はあったのに、学校に持たされたのはバラの花だけだった。それで、幼心に、バラの花は特別なんだという思いが芽生えた。その鉢植えのバラの花に香りがあったのかどうかは、残念ながら覚えていない。  香水に興味を持つようになって、バラの香りを模した香水が数多くあることを知ったが、10代〜20歳代前半にかけては、そのような香りを手に入れた

        私の心と体をほぐしてくれる香り〜後編

          自己流、香りのおまじない

           そろそろ思春期の入口に立ちつつある我が子が、最近また恋に落ちたようだ。  小さい頃から、割とオープンに異性を好きになり、気軽に好意を表明してきた子だった。 「◯◯君のことが好きだけどさ、違う学校じゃん?で、同じクラスの◻︎◻︎君のことも最近好きなんだけどさ、私はどっちを選んだらいいと思う?」 「皆、誰かに『好き』って言うのは恥ずかしいって言うけどさ、私は全然そんなふうに思わない。だって、好きって気持ちは悪いことじゃないでしょ。だから、私は堂々と『好き』って言うよ」 等の恋

          自己流、香りのおまじない

          圧倒的な香りの波にのまれて

           例えば、春爛漫の桜の木の下に身を置いた時。  例えば、カカオが香る濃厚なチョコレートケーキを口に運んだ時。  例えば、ひんやりと肌に吸いつく絹のドレスに袖を通した時。  あまりにも心地良くて、言葉を失う瞬間がある。溜め息しか出ない、みたいな瞬間が。  香りにも、そのような、余計な感想を奪っていくような、圧倒的な感覚の波が押し寄せてくるものがある。それらは、自分の香りの好みに合っていることは間違いないが、単に「この香り、好み〜」というだけのものでもない。あえて馬鹿っぽい言い

          圧倒的な香りの波にのまれて

          桜を見て、早春の香りを思い起こした日

           高幡不動に、大好きなインドカレー屋がある。高幡不動尊に詣でた際は、必ず寄っているが、昨年からの流行りに乗ってか、ビリヤニがメニューに加わった。  ビリヤニとは、ざっくり言うとインド風炊き込みご飯だが、惜しみなくスパイスが使われており、お米の甘い匂いと相まって、とても香り高いご馳走だ。香りが好きな人、特にスパイシーな香りに目がない人にはたまらないメニューではないか。  さて、ビリヤニとカレーで至福の時を過ごして、店を出ると、早咲きの桜が咲き始めていた。寒い寒いと思っていた

          桜を見て、早春の香りを思い起こした日

          私の香水との付き合い方

           中学生の頃位から、ずっと香水好きとして生きてきたが、折々で香水との付き合い方は変わってきた。その変化は、例えば働き始めて収入が増えたとか、出産・乳幼児育児中とか、自分側の事情が影響していることもあれば、香水市場側の事情が影響している場合もある。  例えば、自分が10代の頃は、香水のミニボトルが雑貨店や量販店等で売られていたし、ブランドもミニボトルセットを積極的に出していたと思う。そういった製品は、今でも売られているのを目にすることはあるが、全盛期の頃(いつが全盛期なのかは

          私の香水との付き合い方

          香りの記憶

           10代の頃から香水に興味を持ち、20歳代以降、出産後の数年以外、具合が悪い時を除いて、ほぼ毎日何かしらの形で香水に触れている。身体に纏わせない日でも、バスルームにひと噴きしたり、手帳に一滴付けたり。  そんな風にして香水ライフを満喫しているが、40歳代に入ってから、嗅覚の衰えを実感している。加齢によるものなのか、新型コロナウイルスに罹患したことにもよるのか、原因は分からないが、細やかに香りを嗅ぎ分ける力が薄れてきている気がする。  そのような実感をきっかけに、昔の自分は

          香りの記憶

          香りと物語を結び付ける遊び

           ここ数年、時間の余裕が無かった時や病気の時以外は、ほぼ毎日、一日のどこかしらのタイミングで香水を使っている。香りを周囲に漂わせることを遠慮すべき予定がある日でも、寝る前や、早朝にシャワーを浴びる前の時間帯等に使っている。  手元に沢山ある香水の中からどれを使うのかは、その日の予定や会う人達のことを考えながら丁寧に選ぶこともあれば、ふと目に入ってきたボトルを手に取るといった、直感的な選び方をすることもある。  そんな中、ごくたまに、読んだ本や観た映画等、物語に触れたことで

          香りと物語を結び付ける遊び

          サフランの香りに惹かれて

           香りが好きだ。そして、食べることが好きだ。これまでに嗅いだことのない素晴らしい香りを、口にしたことがない妙味を、探すともなく探して彷徨うような人生を過ごしている。  嗅覚と味覚は繋がっているので、美味しい物と出会ったことがきっかけで、「こんな香りに出逢いたい」というインスピレーションが湧くことがある。最近は、サフランを惜しみなく入れて作ったと思われるサフランライスを食べて、サフランの香料が使われている香水に目が向くようになった。  横田基地前の国道沿いにあるイタリアンレ

          サフランの香りに惹かれて

          引き寄せって、何だろう?

           書店へ行くと、『引き寄せ』というワードが入った書籍が沢山ある。また、何かラッキーだなと思ったことを人に話すと、「引き寄せましたね!」と言われることがある。その度に、「なるほど、これが引き寄せなのか…」と思う。が、とどのつまり、引き寄せってどういうことを言うのかということが、いまいち分からなかった。一応、引き寄せの世界で有名な方の本を読んだりもしたが、よく分からなかった。  が、最近、日々生活していて、また、自分の子どもの言動を見ていて、「もしかして、引き寄せって、こういう

          引き寄せって、何だろう?

          禁酒-なりたい自分になる手段として⑤

           前回、お酒を飲む/飲まないメリット/デメリットを文字に起こして視覚化すると良いということを記したが、禁酒状態の今とほぼ毎日飲酒時代を比較しての、自分自身の「飲まないメリット」を記しておく。  一番は、何と言っても「快眠」だ。元々寝付きは良い方で、早寝早起きを心がけてもいるので、自分の睡眠に問題を感じてはいなかったが、今から思えば、ほぼ毎日飲酒時代は、睡眠時間自体は確保できていても、睡眠の質が良くなかった。毎日中途覚醒があり、その後寝直せなくなることもよくあった。  今は、

          禁酒-なりたい自分になる手段として⑤

          禁酒-なりたい自分になる手段として④

           禁酒を始めて2週間辺りで、③でも触れた『そろそろ、お酒やめようかなと思ったときに読む本』を図書館で借り、一読して、様々な思いが去来した後、さて、自分は、お酒への依存度がどんどん上がっていくリスクを抱えながら、この先も飲酒と付き合っていきたいか?と、自身に問うた。  「先のことは分からないけれど、とりあえず今は、自分の世界にお酒は無いものだと思って生活したい」という答えに到った。自分でも意外な答えだったが、今思うと恐らくは、禁酒後2週間前後で、お酒への渇望が消えたのかなと。で

          禁酒-なりたい自分になる手段として④

          禁酒-なりたい自分になる手段として③

           ある日、本当の原因は分からないものの、自分の中では飲酒が関係していると思われる体調不良があった。目の奥が痛み、視界がかすみ、「これはいよいよ、お酒を止めるしかない」と思った。  そこで、次の日から禁酒することにした。禁酒開始日は、5月1日で、ちょうど牡牛座新月の日でもあり、何かを始める日、区切りの日として良いのではないかと思った。  禁酒開始から3日位までは、まだ体調不良の時の状態を体も心も覚えていたので、「また苦しみたくはないから」と、自然と飲まずにいられた。  体調不

          禁酒-なりたい自分になる手段として③

          禁酒-なりたい自分になる手段として②

           今回、初めて2週間以上の禁酒が成功しているが、それまでに数回、節酒を試みて失敗したことがある。節酒の失敗を繰り返したことで、自分には、節酒よりは完全に酒を断ち切る、全く飲まない方法が合っているかもしれないと気付いた。  ここでは、自分にとっての節酒の難しさについて記しておきたい。  まず、何故最初に「休肝日を設けるようにして、徐々に飲む日を減らしていく」節酒という方法を選んだのかについて記す。これは完全に、自分の飲酒への思い、未練を断ち切るふんぎりがつかなかったというのが

          禁酒-なりたい自分になる手段として②