見出し画像

君は伝説の『ポテトそば・うどん』を知っているか?

関西人は炭水化物on炭水化物で食事することは、すでに全国のみなさまも周知の事実であろう。実際わたしもこの食文化にはすっかり慣れた。お好み焼き・焼きそばと白飯味噌汁のセットを頼んでモグモグ平らげるのにも抵抗がまるでなくなった。

しかし、この大阪にはその究極の進化形、『ポテトをそば・うどんに乗せて喰う』というはなはだ信じがたいメニューがあるのだという。その謎を解明するべく、我々は阪急神戸線に乗った……。

阪急電車・十三駅。
十三と書いて、じゅうそう、と読む。

大阪梅田駅から特急に乗れば、次に停車するのがこの駅である。北新地・難波にならぶ大阪三大飲み屋街である十三に『若菜そば阪急十三店』がある。ここが今回の決死の潜入の舞台である。

早速入り口に掲げられたメニューを見ると、かす・かけ・きつね・かき揚げなどのそばオールスター陣が並ぶ中、圧倒的な異彩を放つ荒っぽいルーキーの姿が見える。そば屋に似つかわしくない「ポテト」の文字。これはすごい。堂々とポテトって言ってやがるぜこいつ。

並びの違和感も去ることながら、このビジュアルにも度肝を抜かれる。なぜそばにポテトを乗せるの?という誰もが抱くであろう違和感を忘れさせてしまうほど、他の商品と並んで馴染んでしまっているこの感じ。すげぇや。

店に入って食券を買う時にもびっくりしたのだが、「そば・うどん」の項目を選んで探しても「ポテトうどん・そば」の文字が見つからず、あれ?おかしいぞ?と思ったら、なんとこれだけ別の項目に抜き出されていて、「若菜そば名物」という風にデカデカと謳われていた。

やっぱり、それなりに有名だからこんだけプッシュされてるんだろう。でなかったら、ポテトとそばうどんを合わせる訳がないし、とっくに販売終わってるだろうと思いながら、そばの気分ではなかったのでうどんをチョイス。

食券を購入して、席について5分ほどしたら、
私の番号が呼び出された。出てきた代物は・・・

黄金色に輝くポテトと純和風・何の変哲もないいたってシンプルなうどん。これにポテトダイブさせて食べるってマジですか?って感じで、出てきてもなお私はちょっと半信半疑な気持ちで一杯だった。

まずはうどんをそのまま頂いてみる。
醤油の効いたさっぱり甘めのダシ。麺はコシが強いというわけではなく、むしろツルツルしていて博多のうどんにも似たような雰囲気を感じた。ダシの味が違えど、この辺まではかなり馴染みのある雰囲気であった。

それでは、いよいよやってみますか・・・
ポテトを、うどんにぶち込むぜ!!

どうですか?このビジュアル。
なかなかシュールでしょ?


俺も思わずなんか吹き出しそうになっちゃう、このなんとも間抜けな風景。小学生が思い付きでやっちゃいそうな料理ですよね。

正直な感想を言うと、びっくりするほど
美味しいというわけではなかった。

まあある意味想像を裏切らないというか、ポテトがうどんに乗っかってる、って感じの味。それ以上でも以下でもなかったです。しいて言えば、ダシが優しい味だったのでポテトの塩味と相まってちょっと味が引き締まったかな、とは思います。

とはいえ、フライドポテトがめっぽう好きでうどんがとんでもなく好きな私からしたらなかなか中毒性が高いジャンキーな逸品だ。たぶん、普段はあまり思い出さないけど、突然急に食べたくなっちゃうような、そういうインパクトのある商品であると私は思う。というわけで、大阪に足を運ばれた際はぜひトライしてみてほしい。大阪人の炭水化物好き、ここに極まれり!というようなポテトうどんであった。

あああ~~久しぶりに
博多のうどん食べたくなったなぁ~~~~!!



おしまい。



こちらの記事もおすすめ。⇩


この記事が参加している募集

おいしいお店