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詩『言葉たちの交差点』

あの時の言葉がスッと消しゴムで消せたら
って想像してる自分がいるんだ
消せてしまう時点で言葉ではないのに
考えてもしょうがないことをグルグルさせてる

本当はもっと素敵な選択肢が
いくらでもあったはずなのに
一番選んではいけないルートを
その時の心は選んでしまった

時が過ぎればこころも傷んでゆく
間違えた場所はわかってる
でもそこまで戻れない
足はただ前に歩いていくだけなんだ

この道はすべて一方通行
引き返すルートなどあるはずない
わかってるんだ、そんなことぐらいは

ここは言葉たちがすれ違いゆく交差点
裏に潜んだ本当の心を隠して
済まし顔で挨拶するのがこの街のルール

ここは言葉たちが征きすぎる交差点
それでも心は真実を探して
クロスロードの先の本心を目指している
ナビの示す目的地はきっとそこだ



おしまい。