功刀 未瑞規

クヌギミズキ

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最近の記事

川にそって

てくてく。 暇人ウォーキングする。 毎日かなしくなりながら かなしいな かなしいね、と 日差しが傾いていく中を。 川にそって。 わざわざ歩くために歩きに行く。 なんか変なの。 都会だからかな。かなしいね。 かなしくても生きているから歩く。 帰れば家に好きなものが待ってる。 それは、しあわせな事だ。確かな。 多分それしかないのだ。 そして、それだけでいいのだ。

    • トム・マクマートリー

      ロバート・ベイリー ザ・プロフェッサーシリーズ、全四作を読了。 トム、寂しいよ会いたいなぁまた、おやっさん。 何か話してほしい。 次の巻はもう無い、そのことの寂しさが今は重い。 トムロスだよ。 リックがまだまだ若いじゃないか。 それも割と危なっかしい方向に。 リー・ロイが寂しがってるだろう。 なんだか色々脳裏をよぎっていく。 あんな人こんな人。 ザ・プロフェッサーシリーズは法廷モノとして 頭脳戦を繰り広げて行く中、 あくまで法廷に法律で挑む面々の姿勢が体育会系。 その熱

      • 因果

        1日に1度は Twitter向いてねーなぁと思う 面倒くさいツイートをやめよう あたりさわりのないツイートだけを 垂れ流すべきなのだ などという強迫観念に襲われる そして軌道修正に失敗する 美味しいもの食べたよーとか ここ行ってきたよーとか これを見てきたよーみたいに そういう事だけ呟こう… そうするべきなのではあるまいか 肩にのしかかる、べき論 1日に1度はそういう思考がよぎる だが出来ぬ 何故なら 私そのものが 七面鳥臭い 否 七面倒臭い生き物、存在だからだ

        • 読書メモ

          ザ・プロフェッサー (小学館文庫) ロバート・ベイリー が、非常に面白く、続編も買って読むことにした。 もともとリーガル物は好物で、この作品も法廷モノとして 面白そうだなという気がして手に取った。 開廷までのドラマ、人間描写。 開廷してからの攻防。 エンタメとしてスリラー要素も刺激的で、 法律モノでありながら体育会系の熱さを持った傑作だった。 ドキドキハラハラムナクソ熱血リーガルスポーツマン小説。 これがこの著者のデビュー作って、一体何者なんだ。 そして、最後の最後になって

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        • 不自然な自然体
          8本

        記事

          ことば

          今年のエンタメ個人的優勝は… やはりパブリックシアターで観劇した、こまつ座さんの「雨」 圧巻の芝居でした。 役者は言葉。 役の言葉。 言葉はアイデンティティーであると痛感する時間だった。 普段、発話・会話はあまりに無意識にしているが故に忘れる。 時々、「言葉というものに漫然と向き合っててはいかん」等と 考える事はあるものの、やはり日常においては忘れる。 冗談で口にすることは多少あるかもしれないが… 何かを言いたくてもなかなか言語に尽くせない時「…語彙!」 と言いつつ放棄するの

          2021読書云々

          今年は「三体」を読了したのが感慨深い。 まさかあんな所まで連れて行かれるとは。 そして、焼き付くような光景を見せられた。 文章なのに。恐ろしい。 半ばトラウマのような痺れ。 ノンフィクションで面白かったのは、 新薬の狩人たち 成功率0.1%の探求 (早川書房) 改めて向き合い直す気持ちで読んだのが スタニスラフスキーへの道―システムの読み方と用語99の謎 寒くなってから読んだ話題の一冊 「同志少女よ敵を撃て」逢坂冬馬 これは面白かったなぁもう今年はフィクションは

          2021読書云々

          すみか

          時々、前に暮らしていた家が夢に出てくる。 間取りも部屋も大体記憶にある通りだ。 いつもあまり片付いてはいない。 あちこちダメージが見受けられる。 そもそもそんなにイイ思い出が詰まってる場所でもないから ああ、懐かしいなぁなんてほんわかした感慨もない。 そういえばいつだったかストリートビューで 通った中学や高校あたりの景色を見て回ったついでに、 ちょうどその家があった所にも行ってみたけれど だいぶ様相が変わっていて、地形こそそのままだけど 見たことのない新築が沢山建っていた。

          カプチーノ

          何度か同じ場所に通う機会があった。 たいがい、出かける時は目的地に早着する。 早着してから時間を潰す。 カフェさえあればこっちのものだ。 見当たらない場所だったりすると途方に暮れる。 今回は目的の場所付近にドトールがあり、 一時間はそこで本を読みながらカプチーノを飲んだ。 6回ほど似たような時間に立ち寄ったが、 毎回そこでコーヒーを飲んでいる爺さんがいた。 特に何が特徴的な…という事もなかったのだが、 なんだか毎回スッと認識してしまった。 あの存在感は何だろうか。 常連らしく

          再生

          LostStarsPlanet

          LostStarsPlanetの第一話が公開されました。 私が構想し企画を立てた作品なのですが、 本当に想像をはるかに超えるクオリティの作品になり感無量です。 こういう表現方法で、こういったテーマを…というアイデアから、 だったらこういう世界設定でこういうキャラクター達がいい、と 素晴らしいシナリオを書いてくださった篠崎マーティさん、 そして作画は最初から平野ぴよてぃこさんしか頭にありませんでした。 引き受けて頂き、キャラクターを可愛らしく生き生きと描いて下さり 作画データが上がってくる度に舞い上がっておりました。 そしてそして声優仲間の皆さんにも快く協力して頂きまして 音声収録もとても楽しかったし、それぞれのキャラクターが 確かに生きた!という実感がいたします、みんなありがとうありがとう。 思いついたのは私ですが、本当に参加して下さった皆さまの力です、 私は慣れない進行業務をメールなどでやり取りをしてただけですね。 辿々しく、頼りない部分が沢山のあったと思いますが、 良い経験になりました。 さらに、英語の字幕をつけたいというワガママを聞き届けて頂き、 事務所には頭が上がりません、その上、普段はそういったお仕事は されていないマサキチトセさんに訳をお願いして、 お忙しい中、全五話分の英訳をして頂きました。幸せです。 最後に、動画化スタッフの頑張り! 思った以上に動いてる!と、みんな感動してテンション上がりました! 根気の作業だと思いますし、何より全五話です。 本当にありがとうございます。 何かにとらわれことなく、自由な心とスタンスで、気軽に楽しく見てください!

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          ジェンダーと俳優

          役者で、ネットフリックスのドキュメンタリー「トランスジェンダーとハリウッド」を 見た人はどれ位いるだろうか、どの位、関心を持たれているだろうか。 シスジェンダーではない私にはその感覚は掴みかねるものだ。 少し前にニュース記事からあれこれの反応があり、 俳優声優に限らず、なんとも短絡的な反論に終始して消えていった感が強い。 結局、立ち位置の問題というのが大きいのだろうけれど、 流石に、宝塚がある歌舞伎がある、宇宙人だの殺人鬼だのという極論詭弁は萎えるものだった。 仕方がない

          ジェンダーと俳優

          ことあるごとに

          定期的におすすめしたくなる 個人的愛読書の、一冊。 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心(洋泉社) ずどんと分厚い、読み応え満点の本です。 タイトルに強烈な魅力を感じるでしょう?

          ことあるごとに

          役者のはしくれ雑記3

          古い演劇の書に 役者は非道を行うべからず…というような話があり、 これは正しく生活せよという意味であると。 己の身体をもって役を演じ、人に伝えるのだから、 ろくでもない生活態度で、健康を損ねることはダメだという、 まったくもって、それは正しい話だなというものだった。 がしかし。 役者をやるようなモノはなかなかこれが難しいのではないか。 規範からの逸脱は、肥やしとしては極上なのではないか。 などとも考えてしまうわけで、これはなんという皮肉。 というかひとつのパラドックスか。

          役者のはしくれ雑記3

          役者のはしくれ雑記2

          演ずる、芝居をする。 何かを伝える。 私は曖昧な言葉がとてもイヤである。 イケボとか(笑) 良い声であるという事は、どういうことか、 自分なりに論理的に説明できるようにならないといかん。 役者である以上、言葉であると考える。 言葉に対していい加減な態度でいてはいけないと思うのだ。 ❍❍声、なる言葉も散見するが、あれもまったくナニも伝わってこず、 その❍❍にある属性を持った人間は、全員同じ声をしているのか? ならばその言葉は成立するだろうけど、 くらいに面倒くさく私は考

          役者のはしくれ雑記2

          役者のはしくれ雑記

          人の感情についてのエントリーを読んで、 私も色々と刺激を受けた。 情動があり(最近結構熱いワード)感情が生まれ、 人は行動をする。 人は何故言葉を発するのか。 その人物がその言葉を発するに至った流れ。 一言一言の背景にどれだけのものが想像できるか。 人の行動の要因はどんな事でも必ず複合的で、 単純に一つの因果関係で語ることは出来ない。 そう感じられるものはトリガーになった、というだけだったりする。 それがトリガーとなってしまった理由がある。 それもまた複合的な背景による

          役者のはしくれ雑記

          トランスジェンダーと配役

          先日、有名俳優の降板劇があり、随分話題になった件。 降板に至ったという見出しがインパクトの強いものであるし、 非常に即座に短絡的な反論が続出したように見えた。 Netflixに https://www.netflix.com/title/81284247 トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして というドキュメンタリーがあるが、 どれだけの人がこれを見ただろう。 例えば女性役だから女性の俳優、男性役だから男性の俳優、 トランスジェンダーの役だからトランスジェ

          トランスジェンダーと配役

          三体で整体

          三体Ⅱ暗黒森林を読了してしまいました。 どうしましょうもう読む三体が手元にありません。 そして肩首の固まりを感じて(ついでに腱鞘炎の指) 地元の整骨院へ寄る。 さあて読書をするぞ、と、座った時というのはいくらか 姿勢を意識しているものの、面白いとすぐのめり込み 結果、前傾姿勢に… これは固まってますねと、グイグイされて参りました。 指の方はチョーオンパでクルクルされ。 ちょっと良くなるまで何回かマジメに通います。 血の巡りが悪いのは万病の元であるよ……。 暗黒森林下巻はエキ

          三体で整体