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2023年、こっそり備忘録《議会活動編》

東京世田谷区から、おはよう、こんにちは、こんばんは。おのみずきです。2023年5月から、世田谷区議会議員として働かせてもらっています。
この記事では、『統一地方選で当選した新人議員って、あの後どうなったんだろう…?議会でちゃんと働いてるのかな?』と関心をお持ちの方向けに、(あくまで一例として)おのみずきの2023年の議会活動について、超エクスプレス✨ダイジェスト版✨でご紹介します!
「大事なのは選挙のあと!」ってよく聞くけど、毎日忙しくて議員のSNSとかブログとか一個一個チェックするの大変だよ~~~って人!!政治家チェックの時短化にぜひご活用ください(?)

⚠緊急メモ⚠
この記事を書いている最中に、石川県能登地方を中心に震度7の地震が発生し、一部地域で大津波警報が発出されました。SNS上では様々な情報が飛び交っており、何が正しい情報か判断が難しい場合もあります。中には、災害時の不安と混乱に乗じた悪質なデマや流言が混ざっていることも。100年前の関東大震災における朝鮮人・中国人虐殺の歴史が示すように、特定の社会的属性を持った人々を対象にしたデマは、ヘイトクライム、ひいてはジェノサイドに繋がります。情報を求める人や救助の妨げにもなります。情報を拡散する際には、本当に注意が必要です(自戒を込めて)。
また、たくさんの情報が半ば強制的に流れ込んでくる中で、気持ちがざわざわしたり、こころがつらくなってしまったりする方もおられるかもしれません。そんなときは一度スマホを置いて、情報からあえて離れてみましょう。
こちらのサイトが参考になります👇



2023年の議会活動を一言で振り返ると…

2023年といっても、統一地方選で当選した議員にとっては活動期間は実質8か月間。この間に、世田谷区議会は定例会3回、臨時会2回の計5回招集され、このすべてに全日程休まず、遅刻や早退もせず、出席しました(奇跡)。議会の会期は、数日間~1か月近くに及ぶことも。ちなみに、別の自治体では「通年議会」といって、1年中議会をやっているところもあるみたいだけど、世田谷区議会では、原則年に4回「定例会」を開いて、その会期中に議案の審議等を行います。議会の閉会中も、委員会(*)は定期的に開催され、各種事業に関する報告を受けたり、区民から提出された陳情の審査をしたりします。
(*)本会議と委員会の違いは、こちらの記事を見てね!

振り返ってみると、5月~8月の前半4か月は、議会運営の基本ルール(謎ルール?)を知ってまず慣れること、そして世田谷区が実施する各種事務事業(とんでもない数ある)や特別区の財政について一から学び、キャッチアップする作業で正直手一杯でした…(今も絶賛継続中)
9月~12月の後半4か月は、膨大な決算関係書類のレビューと決算審査での一連の経験を経て、行政運営に関する基本理解を深めるとともに、“議会の役割”を改めて認識するようになりました。「なるほど、議会で質問に取り上げることで、行政側の対応のプライオリティを上げられるんだな」とか「議会質問をしたことで、ちゃんと物事が動くんだ!(いい意味でも悪い意味でも)」とか、自分の実感として感じ始めたのがこの頃。

また、2023年は「おのみずき」として選挙公約に掲げた22個の政策のうち、個人として約4割、会派(生活者ネットワーク世田谷区議団)として約5割に取り組むことができたかな、と自己評価しています。

選挙の時に配布したチラシに記載した政策一覧

もちろん、一度議会質問に取り上げたからと言って、すぐに政策実現!とはならないので、今後も根気強く取り組んでいく必要があります。これは2024年以降の課題。

🌟コラムー議会って年間何日くらい拘束されるの?🌟
これから地方議員を目指してみようかな?という人にとっては、コレ気になりますよね。参考までに令和5年度の年間予定表をベースに、世田谷区議会の事例をご紹介します!
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・定例会:年4回(計88日間)
・臨時会:年1~2回(計5日間+α)
・常任委員会・特別委員会(閉会中):14日間
・議会運営委員会・広報小委員会:18日間
計125日間!
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「特別職の公務員(非常勤)」という身分の区議会議員が従事しないといけない公務だけに絞ると、1年のうちの約35%ってところですね。確かに、フルタイム勤務の会社員時代に比べたら、自由に使える時間が多いのは間違いない。間違いんだけど、どうしてこんなに時間が無いのかな…?(この話はまた別記事で・・・)
※ちなみに、交渉会派の幹事長だけ出られる会議等もあるので、それらを加えるとさらに日数が増えます。


議会では具体的にどんなことしてるの?

▼一般質問・委員会質疑

議員の活動っていうと、議会でかっこよく政府の姿勢を追及する「質問/質疑」がまず思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?ここ数年は、SNS上で国会ショート動画なんかをつくってアップしてくれる人も増えてきましたよね。地方議会でも、議会質問はハイライトの一つです。

わたしは、2023年は選挙でも特に力を込めて訴えてきた、①ジェンダー平等、②子ども・若者支援、③気候変動対策・環境問題、④外国籍住民支援、等の分野に関連して、各定例会の本会議で一般質問を計3回行いました!
例えば、6月に初めての一般質問に立ったときの様子はこんな感じ👇

一般質問は毎回、区民・当事者の声を受けて取り上げるテーマを決め、質問を組み立てています。(※👆の時は、現役大学生の区民の方から相談を受け、すぐに質問に取り上げました。)

ちなみに、区政全般に関して何でも追及・提案できる本会議での「質問」に対して、特定の議案・事件に対する「質疑」というものがあります。委員会での質疑は、10月の決算特別委員会で計4回(総括質疑、区民生活領域、都市整備領域、補充質疑)行った他、定例の常任委員会、特別委員会においても、(慣れない中でたどたどしさ極めれりでしたが)積極的に質疑を行い、区民にも広く明らかにした方がいいと思った点を追及したり、区に対して追加的な対応を要望したりしてきました!

例えば、9月の環境・災害・防犯・オウム問題等特別委員会では、2023年が関東大震災100年という節目の年であったこともあり、日常に潜む差別や偏見の解消に向けた取組みや地域の防災・防犯対策に関して、見た目で判断することの危険性、災害時のデマ・流言への特別の配慮の必要性等を指摘し、歴史に学び、過去の経験を活かすように強調して区側に求めました。おのの質疑に触発される形で他の委員からも続々意見が出され、白熱した議論が交わされました…!(あれはなんだか無性に嬉しかった🥺)

また、本会議での一般質問と委員会での質疑の連携プレーも!
9月の第3回定例会では、一般質問で「ジェンダー主流化」に関する区としての基本姿勢を質し、続く決算特別委員会で、会派として連携して各領域での詳細な質疑を重ねることで、単なる理念に留まらない「ジェンダー主流化」の“実践”に向けた、各所管の意識付けと取組み促進につなげることができたと思います🎉実際に、おのの質問を受けて、区の人権・男女共同参画課が旗振り役となって、庁内部長級が参加する男女共同参画会議で「ジェンダー主流化」の実践が呼びかけられ、参考資料としてハンドブックも配布されたそうです✨
これまで見てきた感じ、ジェンダー平等や多文化共生に関する質疑は、他会派の議員らから妨害を受ける傾向にあるな~と感じていますが、これに屈せず引き続き取り上げていきたいです…!

五十嵐 ちひろ on Instagram: "FIFTYS PROJECTの仲間、世田谷区のおのみずき議員が、12月の議会で地域と協力してつくる女性のエンパワメント拠点整備について一般質問をしました✨ ちょうど動画の中でも紹介されている神奈川県大磯町のパリテ議会について書かれた本 #50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと 略して#遅フェミ を読んでいた私にもめちゃくちゃぶっ刺さる内容でした😭おのさんは世田谷区の男女共同参画センターらぷらすはちょっと残念な所もある、って言うんだけどあるだけマシでして💔鳥羽市にはないので…🥲でもおのさんの提案する、すでにある町のカフェなどに男女共同参画センターの機能を持たせる、というアイディアはセンターのない自治体にも希望を持たせてくれます💡🩵 ぜひいいね👍拡散してください〜🙌 #推し活 #推し議員 #FIFTYSPROJECT#男女共同参画 #議会ショート動画 #世田谷 #生活者ネットワーク #おのみずき #世田谷区議会 #議員 #ジェンダー平等を夢物語で終わらせない #女の子たちが翼を折られない社会へ🕊️ #推しのいる生活 #推しの笑顔を守るための政治" 59 likes, 4 comments - chihiroiga on December 20, 2023: "FIFT www.instagram.com

👆FIFTYS仲間の五十嵐ちひろさんがつくってくれた、ジェンダー平等ごりごりの一般質問ショート動画です💖

他にも、議会でどんな質問・質疑をしているのか、もっと詳しく知りたい!という方は、以下をチェックしてみてね👇
①世田谷区議会HP 会議録検索システム(「おのみずき」とか「ジェンダー主流化」とかキーワード検索が便利!)
②世田谷区議会HP インターネット議会中継(リンクに飛ぶと、おのみずきの議会質問・質疑の動画一覧が見れるよ)
③「生活者せたがや」アーカイブ(世田谷・生活者ネットワークが発行する議会報告レポートです)

▼陳情・請願の審査

議員のお仕事は他にもあります。その一つが「陳情・請願」の審査です!陳情・請願とは、市民が直接、議会に対して政策や意見を提出できる方法です。請願権は、憲法と地方自治法に規定される市民の権利です💡

通常、請願には紹介議員が1名以上必要で、陳情は紹介議員無しで提出できる分、審査の扱いに差が設けられられている自治体が多いようですが、幸い世田谷区議会は、陳情も請願も扱いに差はありません。どちらであっても、区民は「趣旨説明」といって、審査される委員会に傍聴者として出席して、自分の言葉で追加の説明に立つことができます。

おのは2023年中、区民生活常任委員会に付託された陳情3件の審査を行いました!
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(令5・11号)「都内他区に設置されている民営火葬場の火葬料金を届け出制として適正管理することを区に求めるとともに、区外既存の民営火葬場に関して同様な法整備を求める意見書を都や国に提出することを求める陳情」
趣旨採択
(令5・12号)「行政が運営主体となる新規火葬場建設を求める陳情」
趣旨採択
(令5・15号)「消費者被害を防止、救済するため特定商取引法の抜本的法改正を求める意見書を政府等に提出することを求めることに関する陳情」
継続審議 ※ネットは趣旨採択
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陳情・請願が採択されると、求めた政策が実現します!例えば、令5・11号の都内民間火葬場の火葬料金適正化を求める陳情は、審査の結果「趣旨採択」となり、その後、国と東京都に対してそれぞれ対応を求める意見書が議員提出議案として提出、全会一致で採択され、すぐに提出されました。
もちろん、自治体の“法律”ともいえる「条例」の新規制定や改正、廃止なども、求めることができます。ただ、いずれにしても議会での審議を通すことになるので、かなりハードルが高いのも事実。そもそも、これまで見ていても、陳情・請願が採択されること自体も結構ハードル高いな~と感じています。

🌟コラムー陳情・請願って実際どのくらい採択されてるの?🌟
以前、議会事務局に問い合わせてみたところ、平成30年度~令和5年度(第2回定例会まで)の間で、世田谷区議会に提出され、審査された陳情・請願の件数は計94件。その審査結果は次の通りでした。
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・採択 6件(6.4%)
・趣旨採択 10件(10.6%)
・不採択 12件(12.8%)
・取下承認 5件(5.3%)
・継続審査 61件(64.9%)←!!
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採択・趣旨採択を合わせても17%程度なのに対して、6割以上は継続審査(世田谷区議会では実質の“棚上げ”)となっていることが分かります。陳情・請願は誰でも提出できる市民の”ツール”であるものの、実際に議会に声を届けて実現までさせるのがいかに難しいか、垣間見えます。
みなさんの自治体ではどうでしょうか?

▼意見書の作成・提案・審議

2023年中、世田谷区議会でも様々な「意見書」が議員提出議案として提出され、一部は採択もされました。こうした意見書の作成、提案、審議も議員のお仕事の一つです。地方自治法第99条で定められている通り、地方議会は公益に関わることについて、議会の意思をまとめて、国や都等に対し「意見書」として提出することができます。

さて、おのは新人議員として、こうした意見書のつくり方、提案の進め方、他会派の調整の仕方などなど一ミリも知らなかったのですが、そんな中、6月の第2回定例会が終わった頃、区民の方からインボイス制度に対して『世田谷区議会からも、これを止めるために動いてほしい!』との相談を受けました。早速ネット内で検討し、同じくインボイス反対の共産党区議団の先輩方にも相談してみたところ、『やってみたらいいんじゃない?』とめちゃライトに背中を押してもらい、一緒に意見書提出に向けた準備を進めることになりました。

動き始めた時期が第2回定例会の終了後というタイトなスケジュールであったこと、ネット(及び共産)の提案であったこと等の理由から、採択はもとより難しいだろう、と言われていました。ただ、せっかく寄せてもらった区民の声を無視する理由にはならない!と思い、9月の第3回定例会の中間議決に合わせて議員提出議案として意見書案を作成、提出しました。そうそう、「言い出しっぺなんだからやってみいよ」と言われ、提案者として、初めて本会議で意見書の提案説明にも立ちました!(重大なミスもしたけど、言われなきゃ気づかないはず…)

令和5年第3回定例会の本会議にて(2023年9月)

「適格請求書等保存方式(インボイス制度)について延期も含め慎重に検討することを求める意見書」は残念ながら反対多数で否決されてしまいましたが、採決当日は傍聴席が見たことないくらい多くの人で埋まり、結果が出ると怒号が飛び交う異例の事態となりました。
インボイス制度は全国から寄せられた多くの反対の声を無視して、2023年10月に強行スタートとなってしまいました。引き続き、生活者に寄り添った行動をとっていきたいな、と思います🔥

とはいえ、今回意見書をつくって出してみた経験を通じて、世田谷区議会で意見書を提出する際の不文律、準備に要するタイムスパン、他会派との調整方法、区民との協働などなど、多くを学ぶことができたのも事実。今後は、議会運営のルールを変えていくことも視野に、区民の声をいち早くキャッチして、より機敏かつ有効に意見書や決議といった議会としてのアクションにつなげていくことができるように修行していきたいと思います…!

▼視察

また、議会活動の参考にするために、視察にも行ってきました!

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7月12日~14日【区民生活常任委員会 行政視察@北海道】
<訪問先>
・千歳市環境センター(千歳市)
・札幌国際プラザ(札幌市)
・旭川市役所
・ICTパーク(旭川市)

<視察内容>
・ごみの発生抑制と資源循環に向けた取組み
・外国人相談窓口の運営、相談支援体制の構築、多文化共生施策の実践
・「デザイン思考」を取り入れた持続可能なまちづくり
・eスポーツを通じた地域創生の取組み

7月17日【個人視察】
<訪問先>
自立援助ホーム「風來逢笑(ふらいあうぇい)」及び就労継続支援B型事業所「あがり・框」(帯広市)

<視察内容>
年齢・性別・国籍・障がいの有無・過去の人生経験等の一切に関わらず誰もが利用できる食堂、居場所づくり、住まい支援、医療支援を一体的に実施する取組みについて

9月12日【個人視察】
<訪問先>
母子生活支援施設「ナオミホーム」

<視察内容>
・世田谷区内の母子生活支援施設の運営体制、支援方針、地域との連携
・「当事者主体の支援」の実践
・若年女性支援への拡大展開の可能性について
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視察内容はどれも学びが多く、早速議会質問をつくる際の参考にしたり、理事者(世田谷区役所の職員。理事者っていうときは大抵、部長か課長)に「こんなやり方あるよ」って紹介したりしました。

委員会単位での行政視察は、どうやら毎年あるらしい。実は今回、事前に視察先が北海道と聞いてすぐに、札幌市の若年女性支援事業について詳しく聞きたい!と思い、区民生活常任委員会の委員長(立民の中塚さん)と議会事務局に直談判したんです。事務局の方で調整してくれたけど、先方都合で受け入れ断られてしまいました…残念すぎる。でも、めげずに視察先に関しては、今後もどんどん提案していきたいと思います。(ちなみに、区民生活常任委員会では男女共同参画もしっかり所掌に入っているはずなんだけど、過去の視察内容をみると、完全スルーされてて草も生えない)

他の会派は「会派視察」って形で、団体で区内外へ積極的に視察に行っているみたいです。いいな~~~~~
生活者ネットとしても、もっと視察を取り入れたらいいのに、と思うのですが、いかんせんお金が無いので…本当にないので…ほぼ現職議員の議員報酬からのカンパだけで運営されているようなもんだからね…

▼その他(だけど大事なこと)

「議会の中で普段議員って何をしてるの?」というテーマで、2023年を振り返りつつ色々書き連ねてきましたが、ここに書いたお仕事はごく一部です。これ以外にも、議員向け研修や各種勉強会・セミナー等に積極的に参加して各分野の知見を広めたり、理事者にヒアリングして事務事業の現状や課題を把握したり、区民の方々と区政について意見交換したり、地域で区政報告会や街宣をやったり…とにかく色々やってます(雑)。

そして、皆さんお気づきだろうか・・・議員の最も大事なお仕事ともいえる「予算・決算の審査」(=世田谷区のお財布事情のチェック)がこの記事ではすっぽり抜け落ちていたことに・・・
2023年10月に行われた決算特別委員会(令和4年度の決算を審査するための委員会)で、初めて決算審査というものを経験したのですが、あれもこれも手探り状態の中、ジェットコースターのようにただ目の前の質疑を乗り越えることだけ考えて走り抜けた感が否めず、正直まだ100%の自信をもって記事にはできないです、すみません…。この件については、3月の予算特別委員会(令和6年度の予算を審査するための委員会)を乗り越えたあと、別記事で改めてまとめたいと思います。

決算特別委員会を終えて清々しい表情(2023年10月)

2024年に向けて

今年は、区議会議員になってちょうど1年を迎える年です。議会で一通りの年間スケジュールを経験して、残り3年の任期を使っていかに政策を実現していくか、より具体的に、解像度を上げて考えていける年になるのではと思います。

今年のMY政策テーマ(案)

全庁を挙げた「ジェンダー主流化」の実践、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ:性と生殖に関する健康と権利)の推進、子ども・若者支援、気候変動対策、多文化共生施策など、2023年に取り上げたテーマは継続して深掘りしていくつもりです。
また、ジェンダーに基づく暴力(GBV)対策、ディーセントワークの実現等、昨年カバーしきれなかったテーマもどんどん取り組んでいきたいです!

『ジェンダー平等とか、もう達成されてるでしょ』『もっと優先すべきことが山ほどある』『誰もそんなこと望んでないよ』『多様性の時代に、あえて男女差別を言い立てるなんておかしい』『女ばっかり、逆差別だ』・・・
そう言われ続けてきたし、今だって全方面から容赦なく言われます。でも、ずーっと放置してきた、目を背けてきた、視えてなかったから、むしろ問題とすら思ってもみなかった。だからこそ、今や日本は世界に“誇れる”ジェンダー平等後進国になっているわけで、その結果、少子化対策のような人口問題にしろ、経済・産業対策にしろ、みんなが「問題だね、大変だね」って言ってる課題にすら、なんにも有効な手立てを講じられていない現状があるのではないか。『ジェンダーの視点抜きに、もはや何一つ解決なんてできない。』そう言われて久しいけど、本当に、今こそ本気で考え、行動する時だと思います。SOGI理解増進法の成立を機に、再びジェンダーバックラッシュの萌芽が見え始め、トランス差別の苛烈化とともに、トランスの人たちとフェミニストの分断が煽られている今、地域から本気のジェンダー平等に向けて、めげずに地道に取り組んでいきたいです。

国内外の動きと連動して

日本で初めて女性福祉に特化した法律である「困難女性支援法」が、今年4月にいよいよ施行となります。これに伴い、東京都の実行計画(現在策定中)を踏まえた「世田谷版実行計画」の策定、法の実行性担保に向けた現場での体制整備が着実に進むよう、引き続きプッシュしていきます。

また、昨年強行成立させられてしまった改悪入管法の全面施行に先立って、あきらめずに抵抗していきたいし、同時並行で、地域からできることをやっていきたいと思います。
※9月の第3回定例会で、被仮放免者の人たちへの区独自支援について質問しました。区の動きはとーっても渋いけど、質問した結果、区の外国人相談窓口やCrossing Setagaya(せたがや国際交流センター)に、被仮放免状態にある人たちも使える「無料低額診療制度」についての多言語での案内が配架されました。

世田谷区外国人相談窓口の配架棚
(この後、もっと"medical care"とかわかりやすく表記してください!って頼んだ)
Crossing Setagayaの配架棚(だからなんで「無料低額診療制度」って日本語で書くんや…)

あと、今年10月に国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)の日本審議が決まったことを受け、世田谷区議会からも(満を持して!)「女性差別撤廃条約選択議定書」の採択を政府に求める意見書を採択、提出できるように、他会派と連携して取り組んでいきたいです。議員になる前から、『議員になったらこれだけは絶対やりたい!』と思っていたので・・・

議会改革も忘れずに・・・

右も左も分からないところからスタートしたので、1年目は「おかしい!」と思っても、外野でプンスコしてただけで終わっちゃったので、インターネット中継・録画配信のアクセシビリティ改善とか、区議会HPや議会広報の抜本的改革とか、新本庁舎への移転をチャンスと捉えて、進められるところから議会改革に着手していきたいですね🔥

おわりに

誰も見てないのをいいことに、相変わらずだらだら長ーーーーーーーい記事になってしまいました。すみません。。。
2023年、こっそり備忘録、次は《アメリカ出張編》を書こうかなと思います。ではまた~!

新年になったからって、私は祝わない。でも代わりに歩いてきた。
みんなが自分のペースで参加できる良き企画だったと思う。


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