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人間になれないバケモンの世界

人間ってのは、自分に理解する事が出来ない事はなるべく自分の人生から排除しようとする。それか、そんな事はないといってそのありのままの現象をなかった事にする。はなっからそんな事は存在などしないとそういう。そういって、理解出来ないその自分を正当化しようとするというか、正当化する。

人間っていうのは、皆自分が一番正しいとそう思って生きている。だから、その自分の理解を超える事や、わからない事に出くわすと、その自分の知っている範囲内にそれらを収めようとする。その時、そこに収まり切れないものは皆切り捨てられて意味がないものとされる。

自分のわからない事は、みんな、口を揃えてそんなことある訳がないとそういう。そう言って、そこに実際にある現象を手にって見ようともしない。

ここで本当にこうした事が起こっている!とそう言って実際におこった事を話しても、それを何らかの形にして表したとしても、それでも彼らは信じない。そんな事がある訳がないとそういう。

ここに実際にこうした事があるから、それを提示して見せているにも関わらず、彼らはそんな事はないとそう言って、目の前の現象を否定する。何もその目で見ようともしなければ、その手で触れようともしない。しっかりと目をつぶってただひたすらない、ないとそういう言葉を繰り返す。

正直、そんな奴らを見ていると、こんな人間に一体何がわかるんだと思ってしまう。この世界はわかった振りをしているバケモンの世界だ!とそう思う。

実際は何にもわかっちゃいない。でも、何でもかんでもわかった振りをする。何も見ようともしない。そのものに触れてみようともしない。そう言ったものに何がわかるというのだろうか?

一緒になって何も考えようともしなった者が何故、その事についてあれこれ語る事が出来るのか私にはわからない。この世界には本当に知った振りばかりする人間が溢れてる。知っているというのなら、もっと堂々と戦え!って思う。でも、彼らは戦おうとはしない。戦わずして、こちらを否定して、その存在をなかった事にして、それで何もかも終わりにしようとする。

一生懸命わからない事をわかろうとする人間なんてこの世界にいるのかな。これまで私が出会ってきた人のほとんどは、わかった振りをするバケモンばかりだった。人間と話をしたという感じはない。誰もが皆バケモンだった。

そのバケモンが、一生懸命人間になろうとする私を押し込んで、人間になる事を阻止し、そしてバケモンでいる事を強制した。

バケモンってのは人間に嫉妬している。だから、人間に向かって生きようとするものがきっと気に入らない。だから、潰す。なにもなかったことにする。弱い人間ほど、自分の目の前に見えているその現象を否定するものだ。

これを見て!とその人の目の前にあるものをおいても、そういった人たちは、それを見ないで違う所を見る。まるで、その物を見たら何か自分に不都合なことでもあるかのように、彼らは目を背けて、実際にここに在る現象に何も目を向けようとしない。ここに在るものをその目で見ようとしない。

何も知ろうとはせずに、何も調べようとはせずに、小さな教科書に書いてあるその小さな言葉の中に私を閉じ込める。それで彼らは安心しようとする。

わからないと言いたくないのか、それとも自分の高すぎるプライドが邪魔をして、理解出来ない自分を認める事が出来ないのかはわからないが、彼らは、どっちにしろ、何も知ろうとはしない。一切努力しない。努力など一切せずに、本の中に書いてある知識の信奉者になり、その言葉を使って私という人間をその単一的な言葉の中に封じ込める。そしてその上から、しっかりとお札を張って、私という人間が再び出てこない様にする。そして、その高すぎるプライドを今日も必死で守っている。

彼らは巧みに言葉を使い分け、その言葉の中に私たちを封じ込める。そうやって、私たちの自由を奪う。そういう人間が残念ながら、この世界の上層部を占めている。バケモンが階級の一番上に君臨し、今人間はその最下層に追いやられてる。そしてその最下層にいる人間は今みんなバケモン化させられている。

人間を目指し、生きようとするものを、バケモンが阻止する。私たちは人間になりたくてうずうずしているのに、それをバケモンが阻止している。そして日々自分と同じ様なバケモンになる事を推奨している。この世界とはそういう世界だ。

バケモン化が進んだこの世界ではもう人間と言われる人が極端に少なくなっている。私はそのかず少ない人間という人たちに出会いたい。


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