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書いて書いて書きまくる。そうする事で見えてくるものがある

書いて書いて書きまくる。それでしか、私は私を証明する事が出来ない。

皆に笑われようが、私はひたすら書く。私にとっては書く事こそが生きているという事だから。

書いて書いてとことんまで文章を書きまくる。そうすると、今あるこの自分がいかにたくさんのものを着こんでいたかに気付く。

私は気が狂うほどに文章を書いて書いて書きまくる。そうやって自分の体を覆った余計なものを剥がしていく。

私は言葉の中でより洗練されたものになる。言葉はもはや色々なものを身につけすぎて自分の事がわからなくなってしまっている私を綺麗に洗練したものにしてくれる。

何処までも落ちぶれた私という人間をより洗練された高度な人間に生まれ変わらせてくれる。

言葉によって私は神聖化され、そしてより高尚なものになる。

言葉の中に埋もれたい。言葉が私を人間の手の届かない領域にまで運んでくれる。

言葉とは、この私を覆っているいくつもの着ぐるみを剥がしてくれるそういった強力な力を持っている。

書けば書くほどに文は洗練され、高度なものになっていく。そしてその洗練され、そしてその内容がより凝縮されたものを私は得、それによってこの吐き気がするような俗世から逃れる。

書いて書いて書きまくる。そうすると、わたしという人間はクルクルとほどかれて行く。そしてその時、ああ、自分はこんなにも長いひもでぐるぐるに巻かれていたんだ!という事に気づく。そして、その紐が自分から解かれたとき、私は何も身につけていない自然なままの、ありのままの私に出会う事が出来る。

私は常にこの何も身につけていないまっさらな自分であり続けたい。だからこそ文を書く。文を書く事で、何者であるかわからない私から、私は何者かである私を知る。

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