日本を滅ぼす研究腐敗――不正が不正でなくなるとき(27) 4章 「奨学金問題対策全国会議」を訴える 6
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話を1年ほど遡る。裁判官忌避によって奨学金問題対策全国会議の入会拒否の違法を問う裁判が中断していた2023年7月12日、 武蔵大学からメールが届いた。研究不正調査の結果だ。はやる気持ちを抑えて添付ファイルを開き、落胆した。特定不正行為ではないという。
「武蔵大よ、お前もか」
そう嘆きたくなった。なぜあれが不正でないのか。送られてきたのは結論だけで、理由は記載されていなかった。
武蔵大学のホームページをみると公表文が掲載されていた。
やはり、研究不正ではないという理由はわからなかった。「故意によらない誤りがあった」とは具体的に何を指すのか。意味不明である。
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