見出し画像

反対意見を真摯に聞く(vol 244)

  それ、違うで〜。ダメダメ。

自分の考えと異なる意見を聞くと、思わず反論したくなる。
気の短い私は特にその傾向が強い。自覚はあっても、なかなかコントロールできず、後悔後を絶たず😅

私含めて、多くの人は、
「自分の反対意見を聞くこと=その意見に合意する
と考えてしまう
「合意はできない!」
と思った瞬間、論破に頭が回転、言い負かしモードに。最悪の時には相手を否定してしまったり。。。

例えば、ホームセンターでカーテンレール1本の出来事、
ヨメさん提案のアイデア、私の考えと違ったので
 「えっ?、そんなんあかんで~」
ヨメさんから「声デカすぎ!」と恥ずかしい思いをする始末。
大人げない、な~んて分かっても、反対意見に冷静を保つのは至難の業。

何故?
ヨメさんのアイデアを聞いたら、そのアイデアを採用、彼女の言う商品を買うことになる。瞬間的にそう思ってしまうのです。
だからいきなりダメ出し。
冷静に考えると、
「それもいいかも、でもこんなアイデアもあるよ」
まずは聞き届けて、おもむろに提案すれば済む話。それが難しい

そんな時に、Kate Murphyの ”You’re Not Listening” に出会いました。
Listen」(ケイト・マーフィ著 日経BP)
その中に見つけたのは「自分とは反対意見や異なる意見に耳を傾ける事」と「その意見に合意すること」とは同義ではないことを意識すること。そうすれば、どんな意見も最後まで「聴いて」合意点を探ることで自分自身を成長させることができる。というもの。

私だけに限ったことではないという話を含めて、ホッとして納得。

部下と上司の関係だと、カーテンレールのように単純ではありません。異論に対する反応がもっと顕著に出てきます。
部下のアイデア、「聞く=合意」ととらえるから、いきなり反論、ダメ出し。
指導(矯正といった方が良いかも)を始めてしまう。これではコミュニケーションが成立しないし、部下のアイデアの中に、いい意見があったとしても、既に耳が閉じてしまっている。部下だって、ムスッとして、話を聞いてくれない。
私自身、アイデア改善の機会を失っているし、ましてや成長など望むべくもなし。部下と一緒に成長? あり得ないでしょう。

確かに。冷静になれば、
  聞く=合意、じゃないよな
理解できます。
どんな意見も一つのアイデア、落ち着いて聞けば気まずい関係は生まれない。

とっさの場合にも、「聞く ≠ 合意」の意識を失わない。
マネジャー達と是非ともシェアしたいと納得してツイート発信。

In her book, "You're Not Listening," Kate Murphy quotes Carl Rogers, the psychologist who coined the term "active listening". "Listening to opposing viewpoints is the only way to grow as an individual.”
If so, why can't we listen to dissenting opinions with sincerity?
One thing we need to remember to listen to opposing viewpoints is that 
"listening to opposing views is not the same as agreeing with them.”
Try to "listen" to what people say without the perception that "listening = agreement."
Accepting different opinions as "differences" and making an effort to find a point of agreement with them is what leads to "true learning”.

社内ツイート

最近私が読んだ本、”You're Not Listening"の中で、著者のKate Murphyha は、アクティブ・リスニングと言う言葉を創りだした心理学者 Carl Rogers 氏 の次のような言葉を引用しています。「人として成長する唯一の方法は反対意見に耳を傾ける事だ」
ならば、何故私たちは反対意見を真摯に聴くことができないのでしょうか?
私たちが一つ憶えておかねばならないのは、「反対意見に耳を傾ける事」と「その意見に合意すること」とは同義ではないということです。
「聴く=合意」という認識を持たずに、人の話を「聴いて」みましょう。
異なる意見を「自分との違い」として受け止め、そこから相手との合意点を見出す努力をすることが「真の学習」に繋がるのです。

社内ツイート日本語訳

相手の意見を聞き入れて、一度は受け止めて、それから質問したり自分の視点を提案する。ところが、
受け止めて」を「受け入れた」「合意した」と思ってしまうからややこしい。
「聴く」は「受け止める」までだと意識したいですね。

このツイート後に読んだ別の本、「人望が集まる人の考え方」(レス・ギブリン著 ディスカヴァー・トゥエンティワン)でも、反対意見を論破したくなることを抑えて、相手の自尊心を傷つけないように議論する事を勧めています、自尊心を傷つけないためには、相手の話を最後まできちんと聞くこと人望を集めるための成長要件です。1956年に発刊された本の中にも基本的な考え方として書かれているんですね。

議論するときの基本として、心に刻んでおこう、肝に銘じたのでした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?