くれよん@家庭と学校をつなぐ先生

「特別」じゃない「特別支援教育」の話。 子どもたちが、好きなことをたくさん見つけ、さら…

くれよん@家庭と学校をつなぐ先生

「特別」じゃない「特別支援教育」の話。 子どもたちが、好きなことをたくさん見つけ、さらに好きになってもらう仕事をしています。 発達障害を理解するためのnoteです。

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「きゅん」がつながる優しい世界

嬉しいことがありました。 クラスのAさんが『折り紙で作った手紙』を、担任とクラスメイトみんなにくれました。 Aさんは細かい作業が苦手で、折り紙をやりたがらなかった子です。 家庭科の授業で「上手!」と褒められたことをきっかけに、家で作ってきてくれたのです。 朝、パンパンに膨らんだ連絡帳ファイルを得意気に差し出すAさん。 そこには、たくさんの折り紙が入っていました。 「この折り紙どうしたの?」 「みんなにお手紙。」 と、Aさん。 手紙は「いつもありがとう」から始

    • 人間関係=『信頼残高』

      子どもたちと人間関係についての話になりました。 『何を言うかより、誰が言ったかのほうが大事』という、一人の子どもの一言から、話が盛り上がったのです。 くれよんは、世界的名著『7つの習慣』の中にあった『信頼残高』の話をしました。 銀行口座のように、信頼口座というものがあって、信頼を得れば『+(預け入れ)』になり、信頼を失えば『-(引き出し)』になる。そして、残った残高を『人間関係信頼残高』という。 銀行口座の特徴・数は限られている。 ・途中で解約できる。 ・引き出さない

      • 失敗は成功のマザー

        くれよんは、野球部です。 学生時代、野球、そして、部活から学んだことは多くあります。 その恩返しと言ったら大げさかですが、教える側になった今、 「部活がやりたい!」「野球が好き!」 という子どもがいるのであれば応援したいな、という思いで顧問を引き受けました。 そんな野球少年だったくれよんの永遠のヒーローは何と言っても、長島茂雄さんです。 彼は、プレーでファンを魅了するだけではなく、その発言でも人を惹きつけました。 そんな彼が発した言葉で、くれよんが1番好きな言葉

        • 『自己紹介ビンゴ』から始めよう

          年度初めに授業参観がある学校は、多くありますよね。 子どもたちも保護者も笑顔になるオススメの授業は『自己紹介ビンゴ』です。 『私は○○です』という自己紹介シートを読み上げていって、誰かわかった時点で挙手。 その人の名前を用意したビンゴシートでチェックしていくというエクササイズです。 意外な趣味や事実が次々と出てきて、毎年大盛り上がりです。 くれよんの学校も先日、授業参観がありました。今回もすごく良い雰囲気で授業ができました。 保護者のみなさんも、温かい雰囲気で笑っ

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        「きゅん」がつながる優しい世界

          誕生日ありがとう。

          先日、クラスの子どもの誕生日でした。 お祝いをしようと、友だちが朝から教室の飾り付けをしてくれました。 授業で来た先生たちも、その飾りを見て、生徒の誕生日だと気付きます。 「おめでとう!」 「ありがとうございます!」 が、何度も行き交うステキな1日でした。 生徒の誕生日に、飾り付けをすることがクラスの恒例になりそうです。 そんな『自分も周りの人も』幸せな気持ちになる誕生日をテーマに 2つのことを感じてほしくて、授業をしました。 家族の方に協力してもらい、アン

          1番近くのサポーター

          中学生にもなると、家族の会話が減るそうですね。 保護者は子どもを 「何考えてるかわかんない!」 子どもは保護者を 「うるさいから話さない!」 と、言います。 そんな一方通行で会話のキャッチボールにならない関係の中ですが、たまには学級通信を通して会話をしてもらうことにしました。 僕たち・私たちの声を聞いて! 以下、子どもたちの声です。 ・ゲームの時間をくれ!! ・少しだけ休ませてくれー ・もっと一緒にいる時間を長くしたい ・電話が長い ・いつも優しくしてくれてあ

          とことん遊び、とことん学ぼう!

          20代の頃、バック1つで海外1人旅に行った僕は、チェコのプラハという街で、イギリスから来た21歳の男女4人組と会いました。 会ったというのは、1泊2000円朝食付きのバックパッカーズホテルで同部屋になったという意味。 21時頃、宿に着き荷物の整理をしていると、この4人組が入ってきました。 イギリスのオックスフォード大学から来たというこの若者たち。 オックスフォード大学というと世界でも指折りの超名門大学。 4人ともやたら寒そうで、疲れ切っていました。 「どうしたんだ

          とことん遊び、とことん学ぼう!

          ブタのPちゃんから学ぶ『生活単元学習』

          突然ですが映画『ブタがいた教室』って観たことありますか? YOU TUBE に予告編がありますし、アマゾン・プライムでは無料で観られます。 大阪の小学校の実話がモデルです。 あるクラスで総合学習の一環として26人学級の子どもたちと、若い頃のクーピーにそっくり(!?)な妻夫木聡さんが「ブタのPちゃん」を教材にして学習を進めていく物語です。 注目すべきは「ブタ」という1つの教材(1匹の先生)を中心にして、様々な教育活動が展開されていく点です。 この展開こそが、特別支援教

          ブタのPちゃんから学ぶ『生活単元学習』

          『リフレーミング思考』が、明日をもっと輝かせる!

          先日、仲良しのスカラママさんとLINEをして、こんな話になりました。 「くれよんちゃんは、リフレーミング力が半端ないよね!」 ん?『リフレーミング』? みなさんはご存知ですか? 勉強不足なくれよんは、ちょっと調べてみました。 Google先生によると『リフレーミング』とは・・ 同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる。例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思えるし、ま

          『リフレーミング思考』が、明日をもっと輝かせる!

          部活で腰をやってしまいましたが、今週もこんな気持ちで働こうと思います。

          部活で腰をやってしまいましたが、今週もこんな気持ちで働こうと思います。

          2月中旬から戻ってきたD選手

          この記事は中学校2年生に向けて『学年だより』で書いたものです。 ダルビッシュ有という野球選手を知っていますか? 甲子園で大活躍し、ドラフト1位でプロ野球選手になったスターです。 彼は、日本ハムファイターズでエースピッチャーとして活躍して、日本のエースとなり2012年からはアメリカのメジャーリーグで活躍しています。 そのダルビッシュ選手が2016年に受けたインタビューに、自身が変わったきっかけになった体験を話しています。 『プロ入り2年目の2006年のヤクルト戦でめち

          2月中旬から戻ってきたD選手

          担任と主任のあいだ

          「特別支援教室担任」と「主任」の役割で、言うことがコロコロ変わるくれよんです。 まったく説得力がありません。 自戒の念をこめて記事を書きました。 読んでください。『樽の中のワイン』。 以下、2学年便りに載せた内容です。 『山奥のユダヤ人の村に、新しいラビ(ユダヤ教における宗教指導者)が着任することになった。村人たちはラビが着任する日に、祝いの宴を開くことにした。ユダヤ教会堂の中庭に空の樽を用意し、前日までに村人それぞれが1瓶分の酒を樽の中に注ぎいれておくことにした。

          うるわしき伝統

          部活動の体験入部が始まり、2年生の中には 『先輩になったこと』『後輩ができたこと』に対する戸惑いがある生徒も多いようです。 そこで今回の記事は『うるわしき伝統』という資料を使って授業をした時のことを振り返ります。 ある日、剣道部で事件が起こります。2年生の大輔と1年生の雄一が取っ組み合いのけんかをします。1年生の礼儀がなっていないことに対して不満があり、このままでは剣道の和が乱れてしまうと主張する大輔、2年生の礼儀の押しつけが過剰なことに納得がいかなく、部を辞めようとま

          自分が受けた教育を子どもに押しつけてはならない。彼(彼女)はあなたと別の時代に生まれたのだから・・

          くれよんが尊敬する先生を紹介します。 彼の名は、サルマン・カーン。 2012年に 「世界中のすべての人に無料で教育を届けたい!」という思いから『カーン・アカデミー』という学校を作りました。 初めはたった1人の生徒が、今では600万人以上の生徒が学ぶ学校となりました。 彼のつくった学校には校舎がありません。 授業はインターネット上の動画サイトで行われます。 以前見たときは、日本語変換された授業が、数学(算数)だけでした。 しかし、今では日本版カーン・アカデミーと

          自分が受けた教育を子どもに押しつけてはならない。彼(彼女)はあなたと別の時代に生まれたのだから・・

          コロナ禍の授業

          コロナによって、授業風景は以前の『一斉指導』に戻りました。 子ども同士の話し合い活動は制限されています。 以前というのは100年以上前(大正時代)です。 これは批判ではありません。 『できる範囲で、できる限りのこと』をしようと、学校現場は善意で溢れています。 先生方が、子どもたちの『学習の保障』を必死で試行錯誤した結果です。 子どもたちの限られた『学校で過ごす時間』に、もう止まることはしたくありません。 『トライ&エラー』で進むしかないのです。 ただし、この『

          『インバスケット』でやる気スイッチオン!

          突然ですが、 くれよんのミッションは 『授業』をもっとおもしろく!です。 大学の講義でこんな話を聞いたことがあります。 『授業を受けている(聞いている)子どもの脳波をとる実験の結果は、寝ている時よりも脳波は動いていなかった』と。 しかもその講義のまとめは、、 「子どもは教えると学ばなくなる」 でした。 今回は『1人の名も無い教師に、子どもの脳波を振り切る授業ができるのか、チャレンジしてみた』というお話です。 『インバスケット』ってなに?タイトルにある『インバス

          『インバスケット』でやる気スイッチオン!