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『リフレーミング思考』が、明日をもっと輝かせる!

先日、仲良しのスカラママさんとLINEをして、こんな話になりました。

「くれよんちゃんは、リフレーミング力が半端ないよね!」

ん?『リフレーミング』


みなさんはご存知ですか?

勉強不足なくれよんは、ちょっと調べてみました。

Google先生によると『リフレーミング』とは・・

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる。例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思えるし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思える。

なるほどなるほど・・つまり

『ポジティブ』

みたいなことなんだとくれよんは解釈しました。

そこで、真っ先に思い浮かんだのは松岡修造さんです。

以前も『ペップトーク』についての記事で松岡修造さんを取り上げました。

『リフレーミング』の記事で、再登場です。


松岡修造さんは、テニスプレーヤーとして活躍され、引退後もその明るいキャラクターとわかりやすい解説で、メディアに引っ張りだこです。

そんな松岡さんは、平昌五輪・女子フィギアスケートを取材された時のインタビューに称賛の声が寄せられました。

インタビューしたのは、日本中のメダルに対する期待を一身に背負い、競技した宮原知子選手。

宮原選手は、大舞台で華麗なスピンやステップ、コンビネーションジャンプを披露。

オペラ「蝶々夫人」にのせて、のびのびと演技し、自己ベストを更新する大健闘を見せました。

その出来栄えは、渾身のガッツポーズを見せるほど完璧なものでした。

しかし、結果は4位・・・

全選手の演技終了後、松岡氏は宮原選手をインタビューしました。

開口一番、4位となった宮原選手に

「ショートもフリーも自己ベスト。このオリンピックで本当に自分を超えた。おめでとうと言いたい!」

と賛辞を送ったのでした。

これには宮原選手も笑顔。

「やれることはすべてできたと思うので。ここまできたらメダルを取りたいって終わった瞬間は思ったんですが、やっぱり、まだまだ足りないところもありましたし、まだまだできることがあるなと感じました」

と、複雑な胸中を明かしました。

じつは、このインタビューには、前の話があります。

宮原選手は演技直後に別のインタビューを受けていましたが、この時は質問者が「残念な結果になりましたが・・」と切り出していたのです。

松岡さんは、メダルには届かなかったものの自己ベストで4位に入賞した部分に注目し『おめでとうと言いたい』と切り出したことが多くの人から称賛を受けたのです。

今回の松岡さんのインタビューで勘違いしてはいけないのは、他者に対してポジティブな声をかければ、すべて良いわけではないということです。

仮に宮原選手自身がメダルを逃したことに大きな失望感を抱いていたとして、そんな時に一方的に「おめでとう!」と声をかけても、報われませんよね。

相手の感情への配慮なしに無理にポジティブ側へ引っ張り上げようとすると、相手からは抵抗が生まれることがあります。

ポジティブの一方的な押し付けは、相手にとって時に嫌味や皮肉、おせっかいとして受け止められることもあるのです。

では、どうしたらいいのでしょうか?

松岡さんのインタビューに、その答えがあります。

彼の言葉には『共感』が溢れていたのです。

この「共感」があってはじめて、投げかける言葉に重みが出るのです。

松岡さんの場合・・

・自身も元々トップアスリートであり、ケガなどの挫折も経験してきた。
・そうした経験をもとに、大きなケガを負って復活を遂げた宮原選手を丁寧に取材してきた。
・その中で、宮原選手の演技終了後の渾身のガッツポーズや、晴れやかな表情を見た。

これらの共感的要素から第一声に『おめでとう』という言葉が出てきたのではないかと思うのです。

『自分の理解者がいる』ということが、相手の心を開く、大きなきっかけとなります。

宮原選手の平昌五輪の結果は4位。

この事実は、誰が何と言おうと変わることはありません

でも、松岡さんがかけた言葉・寄り添う心によって、宮原選手の今までの努力が報われました。

そして、松岡さんの『リフレーミング思考』が、宮原選手の『明日』へと、つながっていったのではないしょうか。

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