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とことん遊び、とことん学ぼう!

20代の頃、バック1つで海外1人旅に行った僕は、チェコのプラハという街で、イギリスから来た21歳の男女4人組と会いました。

会ったというのは、1泊2000円朝食付きのバックパッカーズホテルで同部屋になったという意味。

21時頃、宿に着き荷物の整理をしていると、この4人組が入ってきました。

イギリスのオックスフォード大学から来たというこの若者たち。

オックスフォード大学というと世界でも指折りの超名門大学。

4人ともやたら寒そうで、疲れ切っていました。

「どうしたんだい?」

と、聞くと・・

「フランスのパリからヒッチハイクでこのプラハまで来たよ。昨日は車がつかまらなくてここから車で5時間ぐらいの町のガソリンスタンドで野宿していたんだよ。」

と、サラッと返事が。

「えっ!?」

パリからはプラハは約700km。

東京から広島までの距離とほぼ同じ・・

しかも、国を何ヵ国もまたいでの旅は、かなりハードなことが想像できました。

「いやぁ、ずいぶんアクティブな若者たちだな」

と、思いながらも、その日は眠りにつきました。

翌日、プラハの街を観光して宿に戻ると、またその4人組と一緒になり、軽く飲みに行くことになりました。

お互いの国のことや僕の仕事のことなど、いろんな話をして本当に楽しい時間が過ぎました。

翌朝、早くにプラハを出発しなければならなかった僕は、4人を残して先に宿に帰ることにしました。

4人は

「まだまだいくぞ!」

と飲んでいたのですが・・・。

翌朝、7時頃に宿を出発しようとすると、宿の朝食をとる共有スペースに、すでに4人が座っています。

「昨日遅くまで飲んでいたはずなのに、ずいぶん早いなぁ」

と思って、近づいてみると、なんとみんな勉強をしていました。

「論文の締切があるから勉強してるんだ。遊んでる分、きっちり勉強もしなきゃね。

という彼ら。

これには唖然としました。

彼らの『とことん遊び、とことん学ぶ』姿に・・

彼らのように20代前半で濃密な経験をした人たちが、世界をリードしていくんだろうなと感じました。

どうでしょうか?

もちろん、海外1人旅をしてヒッチハイクしろとは言いません。

とても危険ですし、無茶があります。

ただ、この4人組から学ぶことは

「遊ぶ時はとことん遊び、学ぶ時はとことん学ぶ!」

ということだと思います。

むしろ『遊びが学びになり、学びが遊びになる』ような印象。

彼らには『遊びと学びの境い目』が、なかったのかもしれません。

なにより『どちらもやらされていないからできる』ことです。

僕は、この4人組から最高の刺激をもらいました。

彼らのような人生にしていきたいと思いました。

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