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うるわしき伝統

部活動の体験入部が始まり、2年生の中には

『先輩になったこと』

『後輩ができたこと』

に対する戸惑いがある生徒も多いようです。

そこで今回の記事は『うるわしき伝統』という資料を使って授業をした時のことを振り返ります。

ある日、剣道部で事件が起こります。2年生の大輔と1年生の雄一が取っ組み合いのけんかをします。1年生の礼儀がなっていないことに対して不満があり、このままでは剣道の和が乱れてしまうと主張する大輔、2年生の礼儀の押しつけが過剰なことに納得がいかなく、部を辞めようとまで思っている雄一、それぞれの主張にはさまれ困ってしまう主将の健二。
この資料を通して、礼儀・マナーとはなにか?先輩・後輩の望ましい関係とは?について考えました。

【礼儀・マナーとはなにか?】

・人に不快な思いをさせず、自分も守りたいと思うもの。

・みんなが楽しく、安全に、いやな気持ちにならないようにあるもの。

・いい人間関係を築くために必要なもの。

・時と場に合わせて、正しく行動すること。

・自分のことではなく、相手に対する意識。

【生徒の感想】

※一部編集しています。

私も雄一みたいに、少しやだなーと思ったことはあったけど、先輩からの気持ちを考えることができてよかった。先生の話を聞いて、礼儀は大切だと思った。礼儀正しくて損することは多分ないし、あいさつぐらいはできないと社会人になったときにも大変だと思う。
僕も先輩たちにおしつけられたりして正直ずっとイラついていました。でも、これから入ってくる後輩たちにそういう思いをさせないために上下関係をなくして、みんな公平に準備とかもみんなでやるように僕の世代からはじめていきたいです。そして、楽しく部活に取り組める環境を作っていきたいです。
今までは、礼儀やマナーの事をあまり深くは考えたことなかったけれど、守ることも大事だし、あまり厳しすぎてもダメだとわかりました。でも、礼儀やマナーは生きていくうえで絶対に大切な事なので人に気をつかったり、まわりのことに気づけるようにしたいです。2年生になってもいまの気持ちを忘れず接していきたいです。
改めて先ぱいになったらどのように接するかを考えさせられた。それと礼儀っていうのは相手を尊重し合うものであり、その人のしもべになるってのはちがうと思う。だから、いきすぎた事もしてはいけなし、だからといって守らないことでもない。少しむずかしいなと思った。
上下関係は、小学校のクラブチームの頃からきびしかったので、それがあたり前になりました。他の所へいくと「礼儀正しいねー」と言われたことがあります。心の中では、「いや、これはふつうでしょ」と思ったことが何度もあります。そういう経験(上下関係)も必要だと思うので、チームに入ってよかったと感じましたが、むだな上下関係はいいやと思いました。

学校は「人との関わりを学ぶ場」です。

『たくさん考えて悩んで解決する経験』

をしてもらいたいなと思っています。

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