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みたにノ戯言

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『いつもの日常を、とても素晴らしいことの様に書く。』 ”みたにノ戯言“のコンセプトは、小さな発見、気づきや、可笑しな事柄を描く事。 今まで見えていたものが、全く違って見えてくる…
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2021年10月の記事一覧

芸術は空間を喰って生きている。

芸術は空間を喰って生きている。

〜みたにノ戯言P.8〜

これはあくまでも僕自身の芸術論であるが、芸術作品はそれ単体では芸術になりえない。

そもそも、物や事柄をそれ単体のみ存在させることが出来るのかは疑問であるが、やはりその作品が存在する空間が、どの様なところであるかが、その芸術の意味するところが多いに変化する。芸術は空間によって生かされて、空間を喰って個性を身につける。

なので、絵画や写真や彫刻など、それのみで芸術的価値が

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死の設計図は生きる目論み

死の設計図は生きる目論み

〜みたにノ日常P.7〜

普通に見えて、究極な極論ではあるが、僕らは生きたいと望み、生きるために行動している。

お金が欲しいとか、家族が欲しいとか、長生きしたいとか
幸せになりたいとか、楽しみたいとか。
そういう副次的な目的は人それぞれにしろ、やっぱり、みんな明日のご飯やこの瞬間の呼吸を確保するため、即ち生きるために生きている。

でも皆んなあまり生の一環として死を受け入れない。
頭では理解でき

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芸術のいらない国

芸術のいらない国

〜みたにノ戯言P.6〜

 そもそも資本主義的世界において、芸術は存在しにくい。他者に対するサービスや物事を金銭に変えるシステムは、芸術行為を行うにあたって、高い壁となり、目の前に立ち塞がる。

 芸術家という生き物は、他者に対しての忖度と生き残る為の金稼ぎを行う事が少ない為、殆どが自身の感じ考え共有しようと思った事がきっかけであり、大勢の顧客の考えを読み、それに合わせて需要と供給を生み出し続ける

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