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「見えない身体」(10/21〜23)
2022年10月21日から23日まで、神泉のR for Dというお店で展示があります。今回の展示は∴ (therefore)というキュレーターコレクティブの丹羽惠太朗さんよりお誘いいただき、参加することとなりました。一緒に展示する成定由香沙さんは、建築を専門とする傍ら映像インスタレーションや写真作品を制作されています。
展示の詳細はこちら
「見えない身体」というタイトルは私と成定さん2人の作品
存在の変容について(名字のはなし)
私の作品にとっておそらく一つの重要な要素になっている話を少しまとめてみようと思います。
私は両親の離婚の影響で、高校生のころに名字が変わりました。
ひとつ前に書いたnoteで一人称の話とともに、他者からの呼ばれ方について少し触れましたが、名字は人から呼ばれる機会も多いためか、変わると特に自分を形成する重要な何かを奪われたような感覚に陥ります。
ある日を境に、公共の場で、知り合いに違う名前で呼ばれ
ここ一年、自分のペースを保つには。
こんにちは、久しぶりの投稿になります。福田由美エリカです。9月にアメリカのシカゴにある大学院に入学して一学年が終わりました。
この一年、順調に勉強できたかというと、授業についていくことが大変で、いくつかのクラスは課題の融通をしてもらったり、追加で説明をお願いしたりしながらなんとか終えました。そんな風に制作時間を削って授業のレポートをやっていると、例えば自分は戦争が起きて自分の生活に集中しなけれ
村上万葉さんの作品について
村上万葉さん個展開催おめでとうございます。色々と生活に変化の多い今、まよさんがどんな作品を制作して、展示するのか楽しみにしています。
私が村上万葉さんの作品にしっかりと触れたのは三年ほど前からだ。この記事は、鑑賞者からの視点で、まよさんの作品について書こうと思う。本来はもっと前に記事を書こうとしていたのだが、まよさんの作品は私の中で言語化するのが難しくて、中々文章にできずにいた。今回まよさんの個
シカゴに着いて一週間が経った
福田由美です。こんにちは、久しぶりの投稿です。
シカゴに着いて一週間が経ちました。そして今週から授業がオンラインで始まったので、ここ最近の近況について書いていきたいと思います。そしてもう一つこの学期で制作する予定の作品のアウトラインを書いていければと思います。
今秋から、シカゴ美術館付属美術大学の彫刻専攻に入学しました。現在の社会状況で渡航することはリスクもあり難しさもありましたが、今は無事に
ティースプーン一杯の水を — 差別と向き合うために小さな声をあげる
アメリカで起こった事件を発端に差別に関する様々な意見や文章を目にするようになりました。私も自分なりに差別について考えてきた経験があるので、今考えていることや思ったことを文章にして残そうと思います。
この文章では差別意識について私が考えていること、また昨今の状況で直接会って対話できない人たちに伝えたいことを記します。
私は被差別部落の血を引いています。
上京して美大に進学し、大学2年生の頃受けた授
距離、 見えないもの 見ていたはずのもの
3月20日、私と福田由美エリカは展示を見に行った帰りにハンバーガーを食べながら今後の制作について話し合った。会う数日前に彼女からアメリカの大学院に合格したことを聞いたため、「離れていても共同でできる作品作りとは何か」が私たちの会話の起点だったように思う。そこから「継続可能な制作の形」が最も大事だという結論に至り、二人が共通で毎日とっている行動について探し始めた。そうして私たちは互いに毎日川沿いを散
もっとみる体の揺れ、 ひもで作る 人に配る
こんにちは、このnoteを村上万葉さんと共同でやっている福田由美エリカです。
この三週間ほど、万葉ちゃんと散歩している足元の動画を送っている。二月ごろ、バーガーキングで作品のことを話し合っている時にとりあえず何かやってみようということではじまった。
毎日散歩をして、歩いている足元を10秒~20秒ほど撮影して送る。
今日は動画を撮ってないなと思うと外に出かける。ついでにごみ捨てや買い物などの用
男性作家にも女性作家にもなりたくない
今回の投稿は最近私がしばしば考えていることであり、気にかかっていることです。
私は自分自身のことを女性とも男性とも思っていません。このことに明確に気が付き周りにも話せるようになったのは最近です。
中高は女子校で過ごしたのですが、当時はジェンダーについてほとんど意識せずに過ごせていました。大学に入って久しぶりに共学という環境に身を置き、私は女として見られているのだなと感じることが増え、少しずつ、し
noteについて
こんにちは。 2019年に武蔵美を卒業した福田由美エリカといいます。 村上万葉ちゃんとは2人展をやったご縁から制作に関する相談をしたり、仲良くさせてもらっています。
さて、去年から半年ほどの間を空けて、これからはnoteに文章を書いていければと思います。拙いものかもしれませんが見ていただければ幸いです。
分かる / 分からない ということ
今回の投稿は最近起こった諸々のことから私が個人的に考えていることです。前回の投稿に引き続くものではありませんのでご了承ください。
2019年9月26日、文化庁があいちトリエンナーレ2019に対して「補助金適正化法第6条等に基づき、全額不交付とする」と発表しました。この件から「大衆が分からない美術に対して公金を使えないのは当然だ」「公金を使うのであれば大衆が分かるものでなければならない」という意見