春のおはぎくらべ ～2021年～

「かわいい」と「おいしい」という気持ちは、とても近いものではないでしょうか。
清少納言が「ちいさいものはみないとしい」と言うように、私はおいしそうな食べ物を見るとかわいいという感情が湧き上がってきます。
写真を撮るときも、そう。この世でいかに一番かわいく、おいしそうに見えるかを追求しています。
ぽてっとした丸いおはぎは、和菓子代表の愛くるしさですよね。

至高のおはぎを求めて 会津美里町のほうへ１

会津美里町には、６つの和菓子屋さんがあります。どれも歴史のあるお店ばかりです。
春のお彼岸にあわせてつくられた、各店舗のおはぎの感想をまとめてみました。和菓子を購入する際にお役立ていただければ幸いです。

３月21日、22日に店舗で販売していたおはぎを食べ比べています。
残念ながら、本郷地域の山田製菓店さんのおはぎは購入できず……。看板に書かれた「山田まんじゅう」はさることながら、胡麻ドーナツもおすすめ。また別の記事でご紹介したいと思います！

１.吉原製菓さん

あんこの色は薄めで、小豆の皮とコントラストが美しい。少し塩っけがあり、さっぱりとした味にまとまっています。もち米はつぶつぶ感がなく、お箸で切れそうなほどやわらか。
ちなみに、５個のおはぎの中で一番大きかったです。

店舗情報
〒969-6264
福島県大沼郡会津美里町字高田甲3034
営業時間 / 8:00～19:00
年中無休

２.小林開花堂さん

ずっしりとした、昔懐かしのつぶあん。あんこは皮の食感が楽しめ、もち米の弾力もあります。かんだ瞬間、きゅっとつばがわく甘さが絶妙です。
お母さんの腕に抱かれているような安定感があります。

店舗情報
〒969-6264
福島県大沼郡会津美里町字高田甲2908
営業時間 / 8:30～18:30
年中無休（元旦はお休み）
駐車場あり
公式ホームページ

３.御菓子司 會津亀屋萬年堂さん

小ぶりでまんまるの見た目がかわいらしく、つぶあんときなこの双子を購入。

亀屋萬年堂さんのお話しをすると、地元の方々は「あんこの団子がおいしい」と必ずおっしゃるのです。あんこはなめらかで、吸いつくようにしっとりしています。ファンが多いのも頷ける瑞々しい舌ざわり。

そして、香ばしいきなこをまぶされたもち米の中には、こしあんが！
この２段構えタイプは本当にたまりません。あざといな、と思いつつ好きにならずにはいられないのです。
つぶあんよりも、こしあんのほうが甘さ控えめに感じました。

店舗情報
〒969-6152
福島県大沼郡会津美里町字川原町甲1769-9
営業時間 / 8:00～19:00
定休日 / 火曜日
駐車場あり

４.太郎庵 会津高田店さん

会津定番のお菓子「天神さま」の味を落としこんだ、まさにニュータイプ。ころんとした一口サイズながら、それぞれがおはぎの新しい世界を開く力を持っています。
私のイチオシは、ココナッツさくら（写真右上）です。ドーナツのような揚げ菓子では鉄板の南国の味が、あんこにまろやかさとコクを与えていました。さくさくした食感も甘さがくどくならない理由かもしれません。

昨年の秋彼岸から太郎庵でぼた餅革命が起こっており、今回で３度目。21日は売り切れていましたが、翌22日に無事購入できました。
ほかにもぼた餅とモンブランを組み合わせたスイーツもあり、今後の動向から目が離せません。

店舗情報
〒969-6264
福島県大沼郡会津美里町高田甲2744
営業時間 / 9:00～18:00
年中無休（元日はお休み）
駐車場あり
公式ホームページ

番外編：立川菓子舗（お菓子の店 立川）さん

よもぎ団子
おはぎはなかったのですが、あんこつながりということで購入しました。すうっと塗られたあんこから透ける緑が色っぽい。お団子はさっくりかみ切れて、草の香りが口の中に広がります。
こしあんはなめらかというより、綿菓子のようにふわふわした舌溶け。よもぎの味を引き立たせる、控えめな甘さです。

店舗情報
〒969-6264
福島県大沼郡会津美里町字高田甲2668
営業時間 / 7:00～18:00
不定休

おはぎの甘さ比較

吉原菓子舗さん ≦ 立川菓子舗さん ＜ 亀屋萬年堂さん ＜ 小林開花堂さん
太郎庵さんのおはぎはそれぞれ甘さが違うので、今回は除外しています。

花より団子……欲張りなので、両手に花と団子。

おはぎのほかにも、あんこを使った和菓子が各店で販売されています。ぜひ、どら焼きや最中、栗まんじゅうなどもお試しいただきたいです。
お散歩しやすい季節がやってきましたので、会津美里町の花と団子を巡ってみてはいかがでしょうか。
桜前線やお菓子の情報は、今後つぶやき日記でもお伝えしてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます！