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【幸せになる方法】ボストン留学、シンガポールで就職、起業して3年経って思うこと。


Misakiです。新卒としてシンガポールに来て約3年が経ち、Covid-19の混乱によるロックダウンなども海外で1人で経験しました。社会人経験とコロナを通した人生観の変化、デジタル社会で生きる人間として心境に大きな変わりがあったのでそれについて書いてみようと思います。いいねとインスタのフォローして欲しいしコメントとから共通のことなどがあればお話もできたら嬉しく思います😊



1)ボストンに留学し、シンガポールで働くようになったきっかけ

私はいつも英語だけでなく、歴史や芸術などのアメリカの文化、そして政治にも魅了されてきたので、昭和女子大学の長期留学プログラムを通してボストンで勉強することにしました。ボストンは国の教育と歴史の首都だと思っています。ボストンはアメリカ独立戦争の発祥の地であり、世界クラスの教育機関のほか、人種、国籍、考え方の面で文化の多様性が豊富にあります。ボストンでは大学在学中の約2年間勉強をしました。(これについては他の記事にも書いてあるので是非ご参照ください。)この時ハーバード大学に通ったり、歴史やアート、文化に多く触れたことは今の私の人生に大きな影響を与えました。留学を考えている方、英語の勉強に悩んでいる方などぜひ参考にしてください😊

その後短期の上海留学を経て、上海でオンラインで行っていた就活の際、シンガポールのユニバーサルスタジオで経営学を学ぶお仕事のオファーをいただきました。いわゆる経営幹部候補、マネジメントトレイニーです。

経営学を学ぶことは、私が卒業するにつれて私が開発したもう一つの強い関心でした。シンガポールは東南アジア諸国のビジネスハブ(中心地)であり、税率や物流などの面で最も起業しやすい国とされて​​います。経営経験を積んだ後、自分の会社を立ち上げることを目指していたので、私にぴったりだと思いオファーを受け、シンガポールのユニバーサルスタジオでお仕事を開始しました。


2) 仕事で学んだ経営学を生かして起業

会社の経営管理候補のボジションとして経営を学んだあと、知識や経験を生かして、シンガポールにMINATOMANABU (PTE. LTD./株式会社)という会社を立ち上げました。これは、日本人学習者に日本語レッスンを提供するオンラインスクールです。私たちが提供するサービスとコンテンツは、地元の学生と海外からの学習者の両方に愛されています。

オンラインの言語スクールですが、その生徒さんは今の私のシンガポールの大親友で、一緒にYoutubeをやっていますし、先生とは実際にお会いして日本で一緒にお茶に行ったり、頻繁にビデオコールをしてたわいもない話をする先生だったり、実際にたくさんの出会いがあり、私の人生は本当に豊かになりました。オンラインのスクールでここまで想像していなかったというくらい私個人の人間関係にも人生にも大きな存在となっています。これはオンライン・デジタルの世界=実際の世界とは少し遠いもの、という概念があった私の見方を完璧に変えてくれました。オンラインの世界と現実の世界はもう紙一重なくらいまでギャップを縮めてきているんですね。これからメタバースなどもっとギャップを縮めるどころか現実世界を超越してくる世界が楽しみです。


3)Self-Love

パンデミックとロックダウンが起こったとき、幸いにも私の仕事は確保され、何も仕事していないのに給料は全額が支払われました笑。会社の対応には感謝です。言わば、ゴロゴロしているだけでお金が入る有り余るほどの自由時間をもらいました。正直多くの人が思い描く夢のような話ですよね笑

ですが、私はこの時期が実はこの数年で一番辛かった時期です。私の中でかなりしんどかったのが ”何もやることがない” ということでした。新卒ですぐこのような状態になりお仕事が正直ほとんど振ってこなかったので、私が自分の時間と私生活にどっぷりと浸かる方法を見つけなければなく、そういった経験は初めてでした。私は新卒で、特に家族や知人のいない海外で働く選択をしたこともあり、強くキャリアを重視していました。特に会社に入ったばかりでやる気に満ち溢れていました。そんな中、何もやることがなく、海外でたった一人誰とも会うことがなく、自分と向き合う時間を急に与えられたのです。

「自分の時間を楽しむ方法を学ぶ」と言うと、とても簡単に聞こえますが、実際の意味を理解するには長い道のりです。今までは誰かと何かをすることが幸せで、家族が喜ぶのが幸せで、大切な人と思い出を作るのが楽しみでした。しかし、ここに来て何をしても一人という状況。自分で楽しみ方を学ぶ必要がありました。私にとってそれは挑戦であり、大きな課題でした。なぜかというと、私の中の幸せの定義から”自分以外”を一旦取り除き、”自分”だけを残した時、たいして何も残らなかったからです。

当時の私の幸せの定義:一定水準かそれよりやや上の生活水準を持ち、家族や大切な人を愛し愛され、私の努力や達成を自分とその人たちに認めてもらうこと。大切な人達とクリエイティブで楽しい経験をたくさんし、美味しいものを食べて、多くの国や地域を旅すること。

Maslowという有名な心理学者 のHierarchy of Needsという人間の欲求とそれが満たされることで幸せを感じるのではという推測のもと提唱された5段階の層があります。

1. self-actualization(自己実現)2. esteem(自尊心)3. love(愛)4. safety(安全) 5. physiological(生理的なもの、例えば性欲、食欲、睡眠欲など)

私の当時の幸せの定義を1から5に当てはめていくと綺麗に当てはまっていくので、私の幸せの定義は一般的な人が幸せと感じるもと程遠いわけではないと推定します。そしてこの1から5の層のほとんど全てが他人の認識や存在によって与えられます。このことから私は、他人という存在がなくなった状況で幸せを感じることは難しいし、これは多くの人に当てはまるのではと考えました。

ここで、食欲や睡眠欲など、自分でも満たせる幸せもたくさんあるのでは?と思われるかもしれませんが、これは誰の研究だか正直忘れてしまいましたが笑、幸せには短期的なものと長期的なものがあり、生理的な欲を満たすことから来る幸せは比較的短期的なものであり、続けているうちに何か呆然と足りない気がしてきたり、漠然と私は人生において何をしているのだろうと思ってしまう人もいます。少なくとも私はそのような傾向がありました。

つまり、このセオリーと私の幸せの定義通りに行くと、ほとんどの幸せは他人から与えられないと得られないもので、ロックダウン中は給料も全額入っていて有り余るほどの自由時間があったのに、他人から承認や愛を得られないために私は幸せではなかったのです。

では、この状況で私に承認や愛を与えるのは誰かというと、自分自身でした先程「自分の時間を楽しむ方法を学ぶ」と言うと、とても簡単に聞こえますが、実際の意味を理解するには長い道のりです。と述べましたがその理由はここにあります。先程のべた1から5のカテゴリーを自分自身で満たしてあげないといけないからです。他人を承認してあげることって比較的簡単で、この人すごいなとか、こんなことできるんだとか可愛いなとかたくさん思うけど、自分を承認してあげるのって私にはすごくハードルの高いことでした。よく考えてみると私ってすごいとか可愛いとか頑張ってるなみたいな承認を自分にしてあげられたことがあまりなかったかも知れません。レジュメに書くとすごそうに見えたり、たくさんの人から褒めてもらえたけど、本当は大したことをしていなくて自分では全然納得がいってないような時が多々あったからです。


4) Do it till you are satisfied 

このような考えにたどり着いた私の私の幸せへの第一歩は、自分で納得がいくまで何かをやり遂げることでした。

誰に褒められるわけでもなく、何かに優勝するでもなく、私が興味があることをただ突き詰めることでした。

私は多くのインプットを行いました。特に、自分のライフモデル、視点、ライフバリューなどを見つけるために読書をしました。また、ずっと夢だった起業に取り組みました。シンガポールはやはりビジネスの国といった感じで、起業のプロセスは比較的簡単でした。詳しくは別記事に書きます。しかし、起業してからの利益や自分が納得のいく結果を出すのは非常に大変でした。しかし、利益などよりも自分が納得のいく構築をすることに幸せを感じました。私は人生において一つ自分を認めてあげられる要素ができて、夢中になれるものを見つけた気がしました。私はしばらく仕事の傍自分のビジネスを少しずつ育てて、その過程を楽しみ、幸せだと感じました。


5)仕事と苦悩(思い通りにならないver)

仕事が再開してしばらくして、鮮明に思い出せないくらい辛かった時期があります。仕事をもらったらもらったでまた文句を言うのかと思われるかも知れませんが笑、コロナの影響や、詳しくはシェアできませんが様々な要因があり、とにかく事実として私の幸福度がとても低かった時期があるのを今でははっきり自覚しています。なぜなら鬱のような症状が出ていたからです。正直鬱の時は自分がおかしいと言う事にも気づかないのでクリニックなどに相談したこともなく、実際に診断はされたことはないのですが、症状としては、1. 起きた時から寝る時まで常に瞼が重たくて眠い 2.体が重くてご飯とかを食べても美味しいと思わないしお腹もすいていないのに全然美味しくないご飯とかを食べてしまう、体型や姿勢が悪くなる 3. ふと気づいたら仕事中とかに泣いてる 4. 朝全然起きられないし起きた時も心臓がバクバクする 

私はいつも結構元気でニコニコしていて小柄で?明るいガールって感じ(多分)なので、あんまり周りからこんな風な経験をしたことがあると思われないのですが笑、あの時はうっすらとなんかそろそろやばいなと思っていて、無意識にこの時何かが限界と思ってGmailを開いて私の唯一仲良しだったHRのクラリスに少し助けて欲しいのような短文を送って、送った後に今私何したんだろうって少しびっくりしたのを覚えています。クラリスは私の状況や私のことを少し前からずっと心配してくれていて、私の送ったSOSに全力で答えてくれました。コロナの影響で各国が封鎖中で日本に一時帰国することも許されていなかった時期に、特別許可を取る手伝いと渡航許可から隔離の手続き、会社の上層部に話を通すところまで全部手伝ってくれて、誰も渡航できなかった時期に特別に2ヶ月の帰国と休養を取らせてくれました。実際その時の空港は誰もいなく、私の日本行きのフライトは乗客は私一人だけでした笑。


6) Step Back 

ここで幸せについて考える上ですごく貴重な経験をします。もう今までやっていたことから一回全部手を引いて、全てのやることから足を抜いて、どっしりと日本の実家で2ヶ月、腰を据えて怒涛の休憩をしました笑笑。あれだけ暇を嫌っていた私が自ら何もしない時間を2ヶ月過ごして、ひたすら運動したり寝たり温泉行ったり、もうびっくりするくらい何もしてないハリネズミのような時間を過ごしました。少し前の自分からしたら一番幸せから遠いし、下手したら自分の自尊心を傷つけるような行動でした。しかし、この2ヶ月は言わば、Iphone 13の3倍ズームのように目の前に釘付けになっていた私の目線を0.5倍の広角に戻してくれた期間でした。今まで対象の物体しか見えていなかったのに0.5倍で見てみると周りに花も生えてるし川も流れてるし、空には星もあるし、意外とたくさん綺麗なものがあったんだなと気づいたような感覚でした。そうすると今まで撮ろうとしていた対象のものがそこまで魅力的じゃなくなってきて、あ、意外とこっちの花に焦点当ててみて撮ってみようかなとか、レンズの調節ができるようになってきて、もっとめちゃくちゃ広角に物を見ることや逆に30倍ズームもできるようになりました。


7) Ultra-Wide Camera Skills

このSo called広角レンズスキルが私の人生の見方を本当に大きく変えました。割とシュールですが、このスキルを使いこなせるようになると何かピンチの時に焦らなくなったり、仕事中にも物事の本質をしっかり見抜くことができたり、人生の目標と軌道修正や人の考えに寄り添うことなどがかなりやり易くなりました。それ以降自然と、辛い思いや、慌てたりパニックになるような場面を経験することがびっくりするほどなくなりました。もっとスマートに仕事をこなしたい、効率的に物事を行いたい、と思う人ほどStep back する必要があるのかも知れません。目の前のことを頑張ろうとか結果に固執しちゃう人ほど幸福度が下がったり、幸福の対象への認識範囲が狭いことはこういうことかと思います。休憩したり、今見ているものから視線をずらしたり、今自分が見ているものは1つの画角でしかなくて、世の中には360度綺麗な景色が広がっていると知っていて、その上でそのレンズを上手に調節できることは個人的に幸せを感じる上でとっても大切だと思います。


8)The Subtle Art of Not Giving a F***

最近では It's ok not to be ok, という言葉をよく聞くと思いますが、大丈夫じゃない状態になったり精神的に病んでしまったりすることはOKなんだよ、というネガティビティを受け入れる言葉のように、社会的にもいつも明るくポジティブでいることが絶対ではないという考え方は浸透してきているかと思います。一昔前は、闇ツイートだったり、公の場で精神的にネガティブな発言をしたら嫌われるような傾向が少なからずあったと思いますが、最近はすごくネガティブな考えを持ちながらも、現実的な発言とありのままの人間の感情を曝け出すことを強みにしてコンテンツを発信しているようなYoutuberも多くみられます。

ネガティビティーとどう付き合うかというのは欧米諸国では大きな議題となり、様々なところで話されている話題のように思います。その中でも大きな話題を呼び、私もとってもお気にいりの一冊がこの本。

The Subtle Art of Not Giving a F*** という題名。私なりに英訳すると”どうでもいいことに首を突っ込まないことの芸術”という感じです笑。

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こちらはアメリカのブロガーで作家のマーク・マンソンによるノンフィクション自己啓発書です。 この本は、人生の苦悩こそが人生に意味を与えるという彼の考えから、典型的な自己啓発書はとにかくポジティブさを提供し、多くの個人が抱える問題へのアプローチが適切でないと論じています。つまり、ポジティブで正当的なアドバイスを与えてきた一般的な啓発本に対し、人生は苦しむからこそ意味があると逆の定義を唱え、びっくりするほど全く啓発してこないことにより人々を勇気付けるいわゆる逆啓発本です笑

この本はニューヨーク・タイムズとグローブ・アンド・メールのベストセラーになり、友達もみんなこの本の話をしていたので、私も読んでみたらとても好きなタイプの本でした。

本のサブタイトルの一覧もこんな感じ。

  1. Don't Try. 頑張るな〜

  2. Happiness is a problem. 幸せは問題だ〜

  3. You are not special. あんたは特別じゃない

  4. The value of suffering. 苦しむことの価値

  5. You are always choosing. いつも選んでいる

  6. You are wrong about everything (But so am I).あんたは全部間違っている(ちなみに私も)

  7. Failure is the way forward. 失敗は前進する道

  8. The importance of saying no.ノーということの大切さ

  9. And then you die. であなたは死ぬ

    この本でいちばん好きなパンチラインがあります。
    A better life is achieved through a better choice of fuck, not more fuck.

言語も乱れており少し説明しづらいのですが笑、いい人生とは、何に首を突っ込んで何に首を突っ込まないかの的確な選択によって達成される。それ以上首を突っ込んでいいことはない。というような意味です。

3章、You are not special というタイトルの通り、彼はほとんどの人が全然特別じゃないことを挙げた上で、最近のデジタル社会について言及します。

Our society keeps telling us to be more, more, and more positive all the time. And to be positive all the time, we are constantly getting the same message again and again, which is to give a fuck about everything, again and again. Sadly, giving more fuck doesn’t guarantee you to be positive and live a better life.

ここでは彼は一般的な社会について述べていますが、この前後の文章でデジタル社会についてこのように言及しています。

考えてみれば、バズるために作られたコンテンツが溢れかえっている世の中では、より過激なもの、より過激なものと人々のマインドを誘い込み、羨ましい、欲しい、こうなりたい、そういった心理を使って物を買わせたりPRをしています。現代の皆は無意識に結構どうでもいいコンテンツに誘い込まれて無駄な時間や感情を使うことが多く、精神的な疲労や自信喪失に繋がるのだと思います。

さらに、TiktokやYoutube、Instagramのアルゴリズム上、様々なコンテンツは人の目を惹きつけ、興味をそそるようなもので溢れるようになっていて、閲覧を増やすためにより過激でよりおしゃれで、より見た目のいいものや才能の溢れた人で溢れかえってきています。しかし、ほとんどの人は才能などなく、注目を集めるほどの特別なものはないので、どんどん自分には何か足りていない気がしてきたり、周りの成功だけが目に入ってきたりして、幸福度が落ちていく人も多くいると思います。

In life, it’s impossible to not give a fuck. You have to give a fuck about something. You just have to choose it right. You have to enjoy the fuck that you give.

少し言葉が乱れていますが笑、とにかく人生において何に自分は首をつっこみたいのかを知ること、そして首を突っ込みたくないと思うものや嫌なこと、めんどくさいことにNOと言う事。人のためだからといってやりたくない仕事を引き受けたり、自分には合っていないのに無理して続けたりしないこと。ただし、自分は人生でこれに関しては、これだけはGive a fuckするんだ、と言うものを見つけたら全力ですること、そしてそれを楽しむこと。と言う彼のお言葉です。

英語もそんなに難しくないし、すごくキャッチーな言葉を使って読みやすいように書いてある本なので、是非興味があれば読んでみてください。感想も教えてください😊



6)結局幸せになるにはどうすればいいのか

上記の経験とストーリーをまとめると、

1.自分で自分を承認してあげて愛してあげること 。

2. 何かをするときに他人ではなく自分が一番納得すること

3. 物事を見る度数を調節するスキルと広角レンズの世界マインドを持つこと

4. 何かがうまく行っていない時は満を辞してStep back すること

5. Make a better choice of fuck, not more fuck.

私が今までで経験上学んできたものはこのくらいです。これらのプロセスを繰り返したことによって、私は個人的に以前より高い幸福度を感じてます。
様々な研究により、私が述べた以外にもたくさんの幸福度を上げるのに効果的とされる方法があります。マインドフルネスなど、私はまだ本格的に試したことのないような方法もわからないこともたくさんあります。ただ、この数年で少しリラックスした生き方ができるようになり、それが私の人生の幸福度を上げているのは確かです。何か参考になることがあれば幸いです。








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