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★連載6★今まで学んできたコミュニケーション②              

☆指導や教育をするようになってから


そして私は管理職に就き、職員の指導と教育も業務の一部になりました。施設内の研修も自分で企画から資料の作成、研修当日は講師もし、研修を任されていた事もありました。

私は指導や教育をする事に、生きがいすら感じて取り組んできていました。

人に教えたり、伝えたりする事が好きな私は、研修の講師は苦でもなく、職員に、私の伝えたい事を伝えられた時の手応えや、伝わった時の手応えを感じた時が、最高の喜びになっていました。

そんな介護を仕事として働く職員は、研修は必須です。介護保険で定められた、決められた研修に参加しなければならない事となっているのです。

問われているのは、職員の質の向上、知識の向上です。色々な研修があります。最大で9項目の研修になります。大抵の施設は毎月1回研修を行っているのです。

介護の仕事は、高齢者と接する仕事であり、対人援助職です。前にもお伝えした通り、コミュニケーションスキルは大切なものであり、コミュニケーションに関連する内容が多いと私は、研修を企画する際に感じていました。

ですので、コミュニケーションに関しては、どこかで取り入れていました。色々な項目がありますが、コミュニケーションが基礎となり、関連する研修項目がほとんどだと感じています。

もちろんコミュニケーションを取り入れた研修で構成するのは、自分対相手とのコミュニケーションについてです。

前のページでご紹介したサイトでも説明されているように、コミュニケーションには大きく分けて2つの種類に分かれています。

・「言語的」(バーバルコミュニケーション)
・「非言語的」(ノン・バーバルコミュニケーション)

この2つに関しては、非言語コミュニケーションの大切さを一番に伝えたいと思い、いつも研修中は必ず説明をしてきました。

なぜなら、後に説明するこの2つのコミュニケーションの種類なのですが、これらには割合があるのです。その割合を知り、私は意外だったと感じたからです。

☆言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションについて

・言語コミュニケーション

その名の通り、言語や文字を媒介としたコミュニケーションであり、「会話」や「電話」における話の内容や言葉の選び方などによって伝わり方が変化します。(※声の抑揚などの「話し方」は非言語的コミュニケーションです)

新聞や本など、従来からある文字媒体はもちろんのこと、手紙、筆談、テレビの字幕、ネットのニュース記事、TwitterなどのSNS、メッセージアプリによる文字のやりとりも言語的コミュニケーションです。

コトバの意味事典

・非言語コミュニケーション

声の大きさ、抑揚、ジェスチャー、目の動き、表情など、言語に頼ることなく5感を媒介とした情報伝達のことです。信号、点字、手話、狼煙なども非言語的コミュニケーションに含まれます。例えば、悲しそうな表情をしながら「楽しい」と言う人がいた場合、多くの人は言葉よりも表情を優先的に読み取って「この人は悲しそうだ」と感じることが知られています。言語に頼った情報伝達が主流と思われがちですが、人間は「非言語的」コミュニケーションからもとても多くの情報を得ていると言われています。

コトバの意味事典

コミュニケーションには、大きく分けて、このように2つに分かれています。

サイト内では表記はありませんでしたが、人に伝わる割合というものが数字で提示されいます。

言語コミュニケーションの言葉の情報が相手に伝わる割合が1割
非言語コミュニケーションの言葉以外の情報が相手に伝わる割合が9割
と、言われているのです。

言葉で伝わる事大きな割合を占めていると感じていた私は、言葉以外で伝わる割合が大きい事に驚いたのです。

これほどまでに相手に伝わる割合に差があるものだとは、思いもしなかったのです。

これを知る前までは、言葉の方が伝える役割が大きいと思っていた私が常に意識していた事は、

「分かりやすい表現で伝える事」それに尽きました。もちろん間違いではありませんが、この伝わる割合が伝える事。それは、言葉だけではないと、言う事なのです。

もっと細かく伝えると、非言語コミュニケーションの詳細については以下になります。
※人が受け取る情報を100とした場合

言語情報:言葉・・・7% 
視覚情報:態度(見た目、表情など)・・・55%
聴覚情報:声(大きさ、質、話し方など)・・・38%

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって1971年に発表された、「7-38-55ルール」あるいは「3Vの法則」と呼ばれる法則があるそうです。

実に、直接的な言語コミュニケーションである言葉が、たったの7%しか相手は受け取っていないという事であり、他の97%は非言語コミュニケーションを受け取っているという事になります。

言葉で受け取るものがいかに少ないかという事であり、言葉以外をいかに多く受け取っているかという事です。

この数字からも分かるように、非言語コミュニケーションの方が、受け取る側への影響は大きなものだという事がお分かり頂けたと思います。

ですから、私はコミュニケーションの研修を開催する際には、非言語コミュニケーションの存在と言葉以外のコミュニケーションの大切さを伝えてきていたのです。

いくら丁寧な言葉で伝えても、顔は怒っている表情で、声は荒々しく低い声で感情もこもっていないような口調で、「お疲れさまでございます」と言葉をかけられたらどう感じるでしょうか?

丁寧でなくても、顔は笑顔で、声は明るく、感情のこもっているような口調での「お疲れ~」と言葉をかけられる方が私は嬉しく感じます。

これが非言語コミュニケーションなのです。

皆さんはどう感じますか?

そして、非言語コミュニケーションは、伝える側、送り手の感情や気持ち1つだと私は捉えています。


一人でも多くの人が、最期まで自分らしく、幸せに過ごせますように

最後までお読み頂きありがとうございました
次回もお逢いしましょう♬


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