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【5分で知る不登校】不登校の数字の裏側

小中学校の不登校人数19万人越えの裏側

まずは、現状の数字から

文科省:R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

小学校のお子さんだと100人に一人(大体学年に一人)
中学校のお子さんだと25人に一人 (大体クラスに一人)
が不登校を選択されている現状ですが、これは
少子化は進んでいるのに不登校を選択するお子さんの数は増えている
ということです。

もう一つ忘れてはいけないのは、
不登校を選択するときにはお子さんは悩みつくした後なのです。
逆に言うと、今この時にも『学校に行きたくない』と悩んでいるお子さんがいるということです。


不登校の傾向にあるお子さんの割合

では、実際『不登校の傾向』にあるお子さんはどのくらい?
中学生でアンケートを取った結果が↓です。

日本財団 不登校傾向にある子どもの実態調査

割合でいうと、実に10.2%が不登校傾向にあるという結果もあります。
10人に1人が不登校の傾向、つまりは『苦しみ、悩みながら』登校している
ということなんですよね。

この数値、平成29年度の数値なのですが、
文科省の調査結果では不登校のお子さん10.9万人
日本財団の調査では不登校傾向のお子さんがさらに33万人いる
というお話です。

実際の不登校のお子さんに、『不登校傾向』のお子さんを加えると、
実に4割のお子さんが登校に悩んでいることになるのです。


文科省と民間の数字と感覚にある『ズレ』

①不登校を選択してからの対応
不登校を選択するお子さんは、それ以前からずっと悩んでいます。
登校している間にもお子さんの気持ちに寄り添う必要があるのです。
そこが考えられていないからこそ、そもそもの感覚に『ズレ』があります。

②データが学校主体のデータ
文科省のデータは学校の先生が、生徒さんに聞いたデータ。
学校側がお子さんに聞いて調査したデータ。
その結果、不登校の理由は学校側にある場合は少なく、
家庭や本人に理由があるという、結論になっている
のです。

【まとめ】
1:少子化でも、不登校児童の数は増えている
2:実は『登校』で悩んでいるお子さんは想像以上に多くいる
3:文科省のデータは学校本位のものが多数


高校以降の不登校人数の裏側

データ上消えていく不登校の子どもたち

中学生の間不登校だったお子さんのその後の選択肢には、

①高校に行かない
②引きこもる
③高校に入学して不登校になる

などがあります。
この中で、データ上不登校のお子さんとして残るのは、
③の高校に入学して不登校になるお子さんだけです。

高校以降は義務教育から外れるため、
進学しない・途中で退学するなどになったお子さんは
『元不登校児』という肩書の元、
データからも社会的フォローからも外されてしまいます。


終わりがないことに、終わりがある

学校側からすると、小学校・中学校の卒業までお子さんと向き合えばそれ以降の部分には責任はなくなるため、不登校の対応に『終わり』があります。

でも、親御さんにとっては、どこを卒業しても、どこに入学しても、終わることはありません。

そして、不登校当事者は、始めようと思って始まったことではないのに、
周りの環境によっていつの間にか始まって、人生の節々でレッテルを貼られる終わりのない生活
となっているのが現状です。

学校によって始まったことが、一個人の人生を大きく左右して、
さらにはその始まった学校側の責任には時効がある。

僕は、そんな社会や同調圧力には疑問しかありません。


登校も不登校も素晴らしい選択

皆さんのお子さんは?皆さんの姪っ子甥っ子さんは?
あなた自身は?いかがでしょうか。

中学校でいう10人の内の1人ではないでしょうか?
そして、その『1/10』であるということを、
否定したり、隠そうとしたり、負い目を感じたり
そんなことに苦しんではいませんか?

『苦しみ、悩みながら』も登校するというお子さんたちは、
もちろんすごいんです。
ただ、不登校を選択するお子さんがいることも、
ごく当たり前のことなんだと、僕はそう思っています。

これからの時代は、それぞれの学びの形で成長した大人たちが、
共に社会を創っていく時代になります。
それゆえに、『登校VS不登校』のような対立構造は不毛。
今の大人たちによって分断されるのは、
子どもたちの将来・未来を壊す行為だと思っています。

【まとめ】
1:卒業・退学で数値に表れない、多くの『元不登校児』がいる
2:学校側の対応に終わりはあっても、不登校のレッテルに終わりはない
3:登校も不登校も、認め合う時代に


もし、不登校で悩み、壁にぶつかって苦しいという方がいらっしゃったら、不登校のカウンセリングも行っていますので、☟の『ミライラボ』のリンクからぜひ一度お話しに来てみてください。

『ミライラボ』ってナニ?
と興味を持って下さった方、こちらの記事もよろしくおねがいします♪
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