👑嶺王ゆうすけ

脳に直結して表現するタイプの創作家。性別不明の吟遊詩人。自由が好き。

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最近の記事

「クレイマー、クレイマー」

★この記事は筆者のツイート群に加筆したものです。保存用にコピペ。 クレイマー、子どもというかけがえのない存在を心に得たけど現実では失ってしまい、(仕事、妻、子ども)全て揃っていた現実をジンテーゼでは全て失ったが心の中では得ている、というところが秀逸で大人用の映画、ビターエンドって感じだなあと思いました あまりこういう映画を観てこなかったので新鮮だ。 ハリウッド映画の括りをよく分かっていないけどこれも三幕構成だよね? 迫り来る悪い奴らのパート(何がなんでもホリデーシーズン直

    • ストーリーの作り方

      因果関係というストーリー とある脚本家さんのブログで最近読んで一番ためになったのは「ストーリーは単なる時系列ではなく因果関係」ということ。 たとえば桃太郎が、「かつて両親を鬼に殺され死ぬ直前に親が桃に赤子を隠して流して生き延び爺婆にひろわれる、その後成長した桃太郎が鬼ヶ島に行き鬼を退治、故郷の村の財宝を取り戻したあと桃の木の生えた両親の墓前で「終わったよ父上母上」と言う」という筋にすればかなり因果関係のあるストーリーが出来上がると思う。 またそこに「飼い主を鬼に殺された

      • 物語を作りたいすべての人へ

        突然ですが、今いる漫画家志望者の99割は商業作家になれないと思う。 なぜなら、漫画家としての売り物を作れていない、売り物の漫画とはどうあるべきかをわかっていないから。 界隈を見ていると、「ストーリー漫画を描いて食っていこうと考えている」漫画家志望者の99割がそもそも「ストーリー漫画」を描けていないなと感じます。 ストーリー漫画とは「物語」です。 物語のない漫画はただの「日記」です。 商業作家になるのなら、それを商品として売ることはできません。 すべてのストーリー漫画は「物

        • 嶺王式漫画術・序の口編

          曇り空でやる気がないのに原稿に向かう俺えらい〜。 こんにちは。 自分がもし漫画塾みたいなことをするとしたら、これを絶対に徹底させるなあ、ということが一つだけある。 「ネガティブ禁止」です。 ようするに、 「俺下手だから」「ダメダメだ」「できない」「無理」「バカだからわかんない」「自分の漫画面白くない」とかを、思ってても思ってなくても、たとえ真実でも絶対に言っちゃいけません。という貼り紙を作るね。 言霊とかいうとなんか胡散臭く見えてくるけど、実際、自分の思考や言葉は「誰

        「クレイマー、クレイマー」

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        • 個人的創作論
          4本

        記事

          作家になりたいあなたへ

          まず、打楽器をひとつ思い浮かべてください。 思い浮かべた? ごめん。べつにこれは心理テストとかではないです。 ということで、はいこんにちは。 勇介おにいさんだよ〜。 人間の心は、打楽器のようなもんだと思います。 スネアドラムとか大太鼓とか、鈴とかマラカスとかマリンバとか色々あるよね。大なり小なり、人によって様々でしょう。 ここで言いたいのは、「打てば音が鳴って響くものである」ということです。 響かない心の人はいません。ただ、その楽器がすごく小さかったり、固くて音がなりに

          作家になりたいあなたへ

          原稿について。

          現在作業中の原稿について軽い自分用メモ。 原稿作業中の漫画 ウェブ公開用漫画「zoowie!」13話(作画中)〆8/10📌 ジャンプ ガリョキン原稿7枚(ほぼ完成)〆9/20(持込目標のため)🌟CLEAR ジャンプ 手塚賞用原稿31P(現状下描き)〆9/20(持込目標のため)🌟CLEAR comic gift 投稿用短編4枚(ネーム完成、作画見本要作成)📌

          原稿について。

          解離性障害の個人的覚書

          当文書は個人の感覚であり、また我々は大多数の方と生き方が異なっている部分が多く、参考程度に読んでいただければと思います。 また、引用等は自由にしていただいて構いません☺️ ・一人暮らしのこと ・お仕事の探し方/付き合い方 ・病院探しの体験談 ・回復したor回復してるかも、という経験談 (ツイートのコピペ引用失礼致します) 上記について、書ける限り自分の事を書いてみようと思います。 ①一人暮らしの事 うーん、具体的に何だろう? そもそも私たちが明確に「多重人格」となったの

          解離性障害の個人的覚書

          映画「グラン・ブルー」を今更観た個人の感想

          Hi😗 「彼の写真は?」に対する心臓の鼓動のグラフとか、ジョアンナとボニータがいい女だなとか、深海で酔っ払って踊るシーンとか、何か色々と書く気満々でいたのにエンゾの死で涙と一緒に全部流れ出て記憶喪失になっちまったよ。 エンゾ。スネ夫とジャイアンの良いとこ足した感じのライバルキャラってなんか珍しいなと思いました。抽斗の少ないわたしの雑な所感だと、ライバルキャラと主人公ってだいたいが秀才と天才が多い気がしていたから(漫画の読みすぎだね)。 異星人の話もわかるし人間の話もわか

          映画「グラン・ブルー」を今更観た個人の感想

          独白

          絵や漫画を創るうえで「これ!」といったご大層なテーマや信条みたいなものが実は無いので一貫してそういったのを持った作家を見るとすごいなと思う。 と言っても過去の作品なんかをずらりと並べてみると、ああこいつずっとこういう題材を描き続けているな追い掛けているな、みたいなものはわりとかなりわかりやすく現れているので、傍から見ると上記のように思われないのだろうな。 駄菓子菓子(古語だね)、絵や作品を生み出す瞬間には言語的テーマやハッキリとしたモチーフは無く、ぼんやりとしたもやや霧に

          PROFILE

          ★まんが・絵 full%  https://fullpercent.net/artist/detail/45 ILLUSTDAYS  https://illust.daysneo.com/sp/illustrator/3neo-yousuke/ DAYSNEO  https://daysneo.com/sp/author/3neo-yousuke/ Instagram  https://www.instagram.com/leo_mineo_4416/ ★ブログ・独

          透明人間の独白

          自分の姿を見たければ、ひとは鏡の前に立つのだろうが、僕の部屋にあるのはマジックミラーのみで、厄介な事に、そいつは僕の姿を映さない。 名前、性別、家族、過去。好物の食べ物、着る服、恋する相手。そのどれもが一瞬ごとに移り変わるため、意地くその悪い魔法鏡と同じように惑わしてくるので信用がならない。 その「移り変わる事」こそが、鏡の伝えたかった「僕の姿」だと気づくまでしばらくかかってしまった。マジックミラーだと思っていたものの正体はきちんと正直な普通の鏡で、何も映さないのはぼくが

          透明人間の独白

          もう一人の僕との暮らし方

          ι(˙◁˙ )/ {へーい かわいい顔文字を見っけて朝からニコニコ。おはよう。久方ぶりの気持ち良い朝だ。 独り言のつもりで書いていたし後述するけど意味を伝える気のない文章なので、たぶん何を書いてるかわからないかも。わはは、時間を無駄にさせてしまったらすまない。先に謝ります。ウイルスくんのアレで時間もてあまして死にそーだったら読んでみてくだされ。 さて突然だけど、僕は多重人格を公言して活動しているのですが(病気の真偽・周りが信じるか信じないかはさておき)(フォークロアか

          もう一人の僕との暮らし方

          オレ ニンゲンノコトバ ワカラナイ。

           地球のみなさん、ごきげんよう。ねこです(広義)。朝4時に何してるんだい?  突然ですが、ぼくってどうも「物事を感情と結び付けて記憶するタイプ」みたいで、例えばスポドリ飲んでスッキリする気持ちと、誰かと話したときスッキリした気持ちと、涼しい風が吹いたときのスッキリした気持ちよさがイコールで繋がる。 だから涼しい風が吹くとそのひとを思い出すし、そのひとを表現するとしたら「スポドリみたいなひとだなあ!」になる。むちゃくちゃである。  要するに、大雑把に言うと熱いから炎と太陽

          オレ ニンゲンノコトバ ワカラナイ。

          何処かの湖に暮らすペンギンの子へ。

           ダチョウやヤンバルクイナや雛鳥に、鴎や鷲は「空を飛べ」と強要するだろうか?  仮にツバメの巣の中にペンギンの命が宿ってしまって、つつがなく生まれ育ったとして、その子はいつしか、ここに居ると自分だけが異端のようでつらいとか苦しいとか孤独だとか感じてしまうと思うのだが、大切なのはその子を仲間外れにするんじゃなくて、皆で導いて海に返してやることだと思うんだよね。  仮にもツバメの子として生まれたというのに空も八の字に飛べないなんて!  とか、決して言ってはだめだ。ペンギンに

          何処かの湖に暮らすペンギンの子へ。

          三十一時の懺悔室

          「あなたの罪を告白なさい」  もう何度目になるか分からない、同じ言葉を、私は壁のちいさな小窓越しに告げる。壁の向こうの部屋に居るのは、いつものあの男だ。  定期的に告解部屋を訪れるその男の告白する罪はいつも同じで、若い頃、金欲しさにとある夫婦を殺害したという。何十回と聞かされた彼の過ちの告解を、私は半ばうんざりしながら今日も聞く。神よ、これは私への試練か、罰なのでしょうか。  この男に殺された夫婦とは、私の両親である。  当時まだ小さかった私はその事件の後

          三十一時の懺悔室

          月に一度、オスカー・ワイルドを読む。

           月に一度、私は待合室でオスカー・ワイルドの短編集を読む。十程度の、さして長くもない物語を一話だけ読み進めた後は、連れ合いが手持ち無沙汰に描く絵を眺めたり、或いは彼と小さな声で会話するなどして残りの待ち時間を過ごしている。活字から離れて久しいという彼はその実なかなかの速読者であり、小難しい推理小説のような本でもあっという間に読み終えてしまうのだが、対して私は絵本や童話のような易しい文章でさえ、単語をじっくりと追いかけながら想像しては栞を挟むので、かなり読むのが遅い自覚があ

          月に一度、オスカー・ワイルドを読む。