作家になりたいあなたへ

まず、打楽器をひとつ思い浮かべてください。




思い浮かべた?




ごめん。べつにこれは心理テストとかではないです。
ということで、はいこんにちは。
勇介おにいさんだよ〜。

人間の心は、打楽器のようなもんだと思います。
スネアドラムとか大太鼓とか、鈴とかマラカスとかマリンバとか色々あるよね。大なり小なり、人によって様々でしょう。
ここで言いたいのは、「打てば音が鳴って響くものである」ということです。
響かない心の人はいません。ただ、その楽器がすごく小さかったり、固くて音がなりにくかったり狙いにくかったりとか、そういう人はいる。

で、作家というのはその「心の打楽器を打ち鳴らす職業」なのですよ。
作家が鳴って、その音で感動させるんじゃない。鳴るのは読み手のあなただ。あなたが鳴らされて、その音で、振動で、読者が自分で感動させられること。

だから、「自分が自由に思うままに世界をキャラクターを描きたい!」では三流。「この想いを込めて伝えたい!」は二流だと思っています。

作家業ってね、結局ロジックじゃなくて「心」だと思うんですねー。
理屈で組み立てたパズルじゃなく、理屈関係なしに心が動く熱いものだと思う。
打楽器の音色もそんな感じじゃないですか?
物を叩けば響く音色、すごく原始的です。

作品を作ることも同じで、起承転結だの三幕構成だのにとらわれすぎて、ちょっと「観客を楽しませたい」が置いてきぼりになってない?と思う。

原点はこれですよ。

ということを始めに伝えておきたかった。
始めにってことは続きもあるのかい?
気が向いたらあるかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?