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アイスキャンディーとプロジェクター


2024年6月16日(日)

部屋の片付けをしたり洗濯をしたり家庭菜園のお世話をしたりしていると、もう昼になる。
見に行きたい展示もあったけども、それよりもやらなければならないことがあるので、昼過ぎまでは大人しく家にいた。

15時半頃になって、自転車で学芸大学駅近くにあるBOOK AND SONS(https://bookandsons.com/)へ。
荒井伸佳さん、O JUNさん、末永史尚さん、冨井大裕さん、吉雄介さん、久家靖秀さんによる6人展、「うつす」展(https://bookandsons.com/blog/utsusu.php)を見る。
そして16時半からのイベント「うつす会議」に参加する。

展示は、多少のメンバーの入れ替わりを経つつも毎年やっているグループ展で、今年は初めてのBOOK AND SONSでの開催となった。
気心の知れたメンバーが、作品の内容については特に話し合うことなく、設営の時に作品を持ち寄ってから、展示を作っていくらしい。
示し合わせていないはずなのに、作品たちは不思議とマッチし、共鳴し合う。
その絶妙なバランス感は、ジャズの即興のセッションのよう。
ベテランの域に達している6人が、これまでの経験の中で、自分の作品も、互いの作品もよく見て来たからこそ生まれる響きだと思った。
互いの作品の中に互いの作品を、そして互いの作家自身の中に互いの作家自身を、確かに「うつし」合っていた。
必見。

イベントは、各自作品解説をしてから、みんなでアイスキャンディー(普段からBOOK AND SONSで売っている、福岡県柳川市の椛島氷菓のらしい。美味しい。https://kabajirushi.com/)を食べて、ワークショップをした。
ワークショップでは、プラ板や紙にその場で描いた絵を、吉さんのお父様の私物だった昭和30年代のビンテージ小型プロジェクターを使って投影した。
手描きの小さな絵を拡大して投影することで、筆跡や色の濃淡がより鮮明に分かるようになり、それぞれの個性がにじみ出て面白かった。
単純なんだけども、一枚一枚丁寧に投影していくその時間感覚や、ちょっとしたボケ、柔らかい光の感じが、今簡単に手に入る最新の機器ではどうしても得られないもののように感じて、ゆるやかで柔らかい時間が流れていた。
良い時間だった。

画像は僕が、Oさんの「人生劇場内臓」というお題に対して書いたビール(あるいは尿)漬けの肝臓。
伝、現代HEIGHTS、納戸が縁で知り合った飲み仲間から始まったグループ展ということもあって、やはりどうしてもアルコールのことを考えてしまう。
人生を楽しむには、元気な肝臓でいたい。

イベント後の飲みに誘って頂いたけど、今日はちょっとお断りして、RISE GALLRYで開かれている椋本真理子さんの個展 『ダムとその周辺Ⅱ』(https://www.instagram.com/p/C78hBZkyYND)を見てから帰った。
シンプルだけど存在感と物語のある椋本さんのダムの彫刻。
個展を拝見するのは初めてだけど、すっかりファンだ。

夕食には、から揚げとビールを頂いた。

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