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indispensable
ひかりの中で
為す術なくて
過ちをおかせとチャイムが鳴るの
わたしたち 心臓がうごいてた
ふりかかる汗が
夕立のようで
あんなにまぶしい日だったのに
目をつむればつめたくいられた
傷を合わせて
もうきっと
誰もふれられないところにいきましょう
わたしを隠して
くるしめないで
帳のように 金碧朱、いま降りてきて
consolation
浅く眠っていた
風の音が聴こえるほど
夢はみたくなかった
その中で死ぬのは飽きたから
淡く生きていた
思考が結ばぬほど
赤く咲くチューリップ
生きているのがふしぎだった
開けた窓から
腕を突き出し
天使よとまれ とつぶやいて
かすめたものが
花か雪か
眼を閉じたぼくは知らないまま