consolation

浅く眠っていた
風の音が聴こえるほど
夢はみたくなかった
その中で死ぬのは飽きたから



淡く生きていた
思考が結ばぬほど
赤く咲くチューリップ
生きているのがふしぎだった



開けた窓から
腕を突き出し
天使よとまれ とつぶやいて


かすめたものが
花か雪か
眼を閉じたぼくは知らないまま

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