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無限のかたち
よく眠れる花のお茶をさがす
いつもの棚のあおい箱
死角から男がやってきて
わたしの名を呼んで壁になる
限度を超えて見開いた目が床に落ちる前に
つかまれたわたしの腕が言う
「この男を知りません」
爪も言う 指も言う 髪も言う
「知りません」「知りません」「知りません」
男はたじろいで去る
外に出てわたしは息をする
忘れていた息をする
光は言う
「あなたを知りません」
わたしは言う
「ではここから。はじめまして」
光は来たる
彼方から久遠から
わたしは踊る 時に飾られ
耳をすます 無限のかたちで
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