杉岡 みなみ

21歳。大阪のラジオ局でADをしています。音楽とラジオとカレー。 contact:11…

杉岡 みなみ

21歳。大阪のラジオ局でADをしています。音楽とラジオとカレー。 contact:11borderless@gmail.com

マガジン

  • [ご紹介いただいた記事まとめ]

    私のnoteをご紹介いただいた記事をまとめさせていただいております☺︎ 素敵な記事を本当にありがとうございます。

  • [写真と文章のエッセイ]

    言葉と写真の素敵な関係性。

最近の記事

2024年2月 soundiary

日記を書きたい気持ちはあるのだけれど、どうも長続きしないことがほとんどで、(自分の飽きっぽさに)参っていたのですが。 大阪のバンド、ナードマグネットのボーカル/須田さんがWebメディアの連載で一日一曲、その日聴いた音楽に沿って日記を書いていらっしゃるのを目にして、「これだ!!!」と思い、誠に勝手ながらオマージュ的なことをさせていただこうと思います。とっても素敵なアイデアをお借りします…… 私は音楽のみには限定せず、毎日欠かさず聴いているラジオなども含め、その日聴いた「音」

    • 小劇場はスパイシーで美しい

      今年に入ってから、演劇を見るために小劇場へ足を運ぶようになった。 主に足を運ぶことの動機は目当ての役者さん、脚本家さんがいるからなのだが、それ以上に心を惹き付けられるものがあの場所には有ると感じるようになってきたこの頃である。 私は演劇に関して完全に素人で、知識もなくただただ観ているだけの人間なので間違ったことを書いていたり、なにか癇に障ることを述べてしまうかもしれませんが、悪しからず。 小劇場に足を運び、いくつかの作品を観劇するうちに分かってきたことがある。 それは

      • 渇きありきの私

        ずっと、渇いている。 枯渇というよりは、欠乏。 0じゃなくて、確かにあるんだけど、足りない、みたいな感覚。 このままでもきっと死にはしないのだが、生きるという行為を曖昧にこなしている、そんな感じだと思う。 ひとつ手に入れたら、もうひとつ。 手を伸ばして、手に入れてしまいたいものがそこら中に散らばっている。いざ手にできてしまうと、物足りなさからまた次を求める。 足りない、まだ足りない。 一瞬満たされかけて、またすぐに渇いていく。 いつまでも満たされることの無いこの感覚が怖

        • 私は私にしか成れない

          読んでいるのに返せない未読のLINE、先延ばしにしてしまう悪い癖、ワンコールで出ることに抵抗してしまう着信、寝ても寝ても怠い身体。たったこれだけ、ということができない自分に嫌気がさす。 就活の自己分析サイト。診断結果はいつも「芸術家タイプ」。だからどうしろというのだ。芸術家タイプは、芸術家ではない。芸術の才など持ち合わせていない。芸術家タイプなだけじゃご飯は食べられない。私に何ができるというんだろう。 毎日欠かすことなく鏡を見て思ってしまう。 私って一体なんなんだろうか、

        2024年2月 soundiary

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        • [ご紹介いただいた記事まとめ]
          11本
        • [写真と文章のエッセイ]
          3本

        記事

          会いたいと思ったら、会いに行く

          近頃、とにかく感情のまま生きることにすべてを全振りするようになった。感情に体が振り回されている、というのが的確かもしれない。行動力が自分史上最高に高まっていて、とにかくフットワークが軽い。 家にいることが大好きで、自分の部屋が世界で一番好きな場所で、外には必要最低限しか出なかった私が。以前はいかにカレンダー上に予定が何もない日を作ることができるかが重要だったのに、今や毎日なにかしらの予定が入っていて毎日家から出ないといけなくなった。 「会いたい」「欲しい」「食べたい」「見

          会いたいと思ったら、会いに行く

          あの日の私を救う大人になる

          あと数日で、私は20歳になる。大人になる。 少し前まで、ずっと子供でいたいと思っていた。 理由はなんとなくで、歳を取りたくない、老けたくないとか、大人になると守ってもらえなくなるから、とか色々だけど、決定的な何かがあったわけではない。毎日電車に乗って、ヘトヘトになりながら働いて、気づけば心が死んでいて、自分はどうして働いているのかすら分からなくなるようになるのが大人だって、そんな勝手なイメージを抱いていた。 だから私は、大人になりたくなかった。 ずっと10代のままでいた

          あの日の私を救う大人になる

          これが無いと死ぬ、に出会うと生きられる

          これが無いと死ぬ、と思えるようなものと出会えたら。 生きていると、これでもかというほどに打ちのめされる。傷つけられる。上手く笑えなくなったり、作り笑いが貼りついてしまうこともある。自分が自分のことを一番分からなくなるときもある。 現実世界で傷ついたときに、逃げ込める場所、受け入れてくれる場所。その存在は言葉では言い表せないほどに偉大なものだ。沢山持つ必要はなくて、「これだけは」というものがあるのなら、それだけで十分だと思う。 私にとってのそれは、「音楽」と「ラジオ」だ。

          これが無いと死ぬ、に出会うと生きられる

          あかるい未来を待って

          一日一日はこんなにも呆気なく終わっていくのに、何度夜を越えても、何度朝を迎えても、世の中の状況は何にも変わっていないような気がしてしまう。カレンダーの数字ばかりが進んでいく。 テレビをつけてもニュースは暗い話題ばかり、”10人”や”100人”で怯えていた時が確実にあったはずなのに、今となっては1000人という数字を目にしても「また今日もか…」と情報を指でスワイプするだけになった。慣れたくなかったはずなのに、慣れてしまった。 お気に入りのゴールドの指輪は消毒液でどんどん色褪

          あかるい未来を待って

          生活

          バランスの取れた上手な生活を送ることが苦手だ。 バイトに行った日はそれだけで疲れ果ててしまって、家に着くとお風呂に入ってご飯を食べて、ダラダラとスマホを触って、ラジオをBGMにいつの間にか一日が終わる。決して早寝しているわけではなく、それなりに夜更かししているのだけど、本当に動けない。ベッドに体を沈めることが第一優先。 美容院に行く日は美容院に行くことしかできないし、学校に行く日は学校に行くしかできないし、課題をする日は課題をすることしかできない。 バイトの前に買い物に

          ネガティブは言葉にして昇華する

          コンプレックス、ショッキングな記憶、大きな後悔、頭にこびり付いて離れないあんなことやこんなこと。 目を背けてしまいたいけど、向き合わざるを得ないネガティブ。後回しにしてもしてもずっと追いかけてくるから、結局対峙しないといけない。 私が日々生きている中で触れる回数が多いのは圧倒的にネガティブの方で、ポジティブはかなり貴重。ポジティブ1個につきネガティブを2〜3個打ち消せる力があるけど、毎日大量に生産されるネガティブにポジティブの登場が間に合わない。比率が合わない、どう考えて

          ネガティブは言葉にして昇華する

          ”好き”を否定しない

          好きなものを悪く言われると、怒りを通り越して悲しい。 先日、わたしが心から愛してやまないものについて友人と二人で熱弁していたとき、間から入ってきたもう一人の友人に「それの何がいいのかわからない」「時間の無駄じゃない?」と言われて心底傷ついてしまった。 「なんでそんなこと言うんだろう?」と。 楽しく話していた空間に魔が差してしまって、思わず言葉が詰まってしまった。悔しかった。言い返してやればよかったのか。いや、「そんなこと言わないでよ」って言えばよかったな。言えなかったな

          ”好き”を否定しない

          ”飲み会が苦手です”

          焼き鳥とサラダと、ジョッキに入った飲み物。空になったお皿。フライドポテトと唐揚げ。和気藹々とした空間、全身の筋肉を強ばらせながら端の席にいる私。輪に入れているようで入れていない、そんな私。 飲み会は苦手です。何故なら、飲み会に行くといつも自分が嫌になるから。 人と目を合わせることすらままならなかったあの頃よりは、目を見ながら人と話せるようになったけれど、それでもなお、私の飲み会スキルは下の上くらいだ。 4、5人でテーブルを囲んで目の前に並ぶ料理をつつく。他愛もない話、恋

          ”飲み会が苦手です”

          自意識という檻の話

          私は自意識過剰な人間だ。 身体中の血管のようにいくつにも張り巡らされた自意識は、いつだって過剰すぎるほどのアンテナを張っている。非常に難ありである。 私が拗らせている自意識過剰とは、たとえば今一人でマクドナルドを食べているとして、斜め向かいに座っている女子高生たちば何かを話しながらケタケタと笑っている。それに対し、あれってもしかして自分のことを笑っているんじゃないか?と勝手に思い込んではこの世から消えてしまいたくなるあの現象のことだ。 外に出ると人の目が気になるし、向か

          自意識という檻の話

          どうでもよくなることがこわい

          髪を切った。10cmくらい。 去年1年間、切らずにずっと伸ばしていた。特に理由はなかったけど、「当分の間は伸ばそう」と決めたから、ただ伸ばしていた。こだわっているようで、別にこだわっているわけでもない。美容室に行ったときも「伸ばしているので長さだけ整えてほしいです」とお願いしていた。 肩の上くらいだった髪はいつの間にか胸の下くらいまで伸びた。 「あ、髪切ろう」 その衝動は本当に突然やってくる。 別に失恋したわけでもない。毎日長い髪にドライヤーやトリートメントを怠らな

          どうでもよくなることがこわい

          ペンを持って字を書くことの意味

          わたしは、自分の字がすきじゃない。 子供の頃から字が下手だった。ちなみに書道も苦手。とにかく自分の書いた字を人に見られるのが恥ずかしい。学校で書道の作品を展示されるのも、先生にノートを見られるのも、テストの回答用紙ですら、イヤでしょうがなかった。 自分の字がすきになれず、いつしか字を書くこと自体苦手になった。 大学生になった今、ノートは全てパソコンで取るようにしている。これは中学・高校時代、テスト期間にノートを開いたときに自分の字が嫌でノートを読む気になれなかったことが

          ペンを持って字を書くことの意味

          言葉を紡ぐことが、自信へとつながった

          自分を信じる、と書いて「自信」。 ずっと、わたしには自信がなかった。自分のことを信じることがどうしてもできなかった。信じてあげられなかった。 絵が人一倍下手で、人見知りが激しく、勉強も苦手、朝が弱くて、方向音痴で、そのくせすっごく頑固。短所ばかりが浮かび上がる自分のことを信じるなんて、すきになるなんて、できやしなかった。 それを引き起こしていた元凶が、内気が過ぎる性格や冴えない外見からだということもはっきりと自覚していて、どうにか変えられないものかと足掻いたことだってあ

          言葉を紡ぐことが、自信へとつながった