みみずくの耳

たわいもない話を書きます。

みみずくの耳

たわいもない話を書きます。

記事一覧

グリーン車に乗ろう

そう、分かりやすい贅沢がいいね。 また会いたいなんてまだるっこしいことを言わずに、 ちゃんとまた会えるように、一歩を踏み出したいの。 少しためらうのは、 少し後ろ…

蟹の宿

安心できる場所がほしい。 誰かに安心できる場所を提供したからと言って、その場所が私が安心できる場所とは限らない。 私が安心できる場所は、残念ながらここじゃないの…

1

銀木犀

あれは、いつだったか、君が好きだと言っていた花だ。 金木犀より銀木犀の方が好きだと  見たことがないという私に 香りは金木犀の方が強いけれど 銀木犀はそれはもう…

2

たいせつ

たいせつにしたら、たいせつにしてもらえるのかな。 そういう期待はよくないよな。 見返りを求めちゃいけないのかな。 たいせつにしてもらいたいのよ。 自分で自分をた…

2

書きたいことが無くなった、その先に

いつか書きたいことが無くなってしまうのだろうか。 と言うより、今は、 書きたいことを一通り書き終わってしまいたい。 その先に、私の中から出てくる言葉を、私自身が知…

みみずくの耳
2週間前

たわいもない話

たわいもない話がしたい なんの役にも立たない話 誰の心にも残らない話 話を聞いたことだけは覚えているような話 きっとそれは私の人生そのもの そういえば教室にいた気…

みみずくの耳
2週間前

ひとりのじかん

ひとりの時間が欲しい。 たぶん、世の中の子育てをしている女性の大半はそう思っている。 逆に、ひとりの時間が苦痛な人だっているのだろう。 それはさておき、自分の話…

みみずくの耳
3週間前
5

ひとりで呑めるもん

金曜日の夜、ひとりで行きつけのバーに行く。 のに、憧れていた。 ので、やってみた。 やってみましたよ。 まずは行きつけにしたいバーをネットで探します。 私は食い…

みみずくの耳
3週間前
2

フローライト

フローライト フローライト 私の行く手を照らしておくれ かすかな光でかまわないから 私の迷いを溶かしておくれ 後悔したって進みたいんだ 雨が風が私を責める その程度…

みみずくの耳
1か月前
1

焦るな、遊べ。

私はその資格をもう持っている。 ワタシの時間をワタシの手に取り戻す作業中なのだ。 好きだった本は老眼で読みにくくなっている。 そろそろ老眼鏡、もしくは乱視の矯正だ…

みみずくの耳
1か月前
8

Greatest Love of All

愛なんて陳腐な言葉しか見つからないんだけど 君に残したいものは 私が母からもらったもの もし君が死にたくなったとき 親より先に死ぬのはやめておこうと 後ろ髪をひ…

みみずくの耳
1か月前
1

メタファーとしてのルピナス

ルピナスさん、という絵本を知ったのは、もうずいぶん昔、江國香織さんの本でだった。 なんとなく心惹かれ、本屋で立ち読みしたものの、購入には至らなかった。 先日、子…

みみずくの耳
1か月前
4

シンギンインザレイン

雨に唄うわ たわむれに 土砂降り ザザ降り ペニーレイン 雷なんて怖くない あやしい雲行き 雨宿り ステップターン、手拍子3回 雨傘 置き傘 夕闇 ぬらり 今日のおすす…

みみずくの耳
2か月前
1

愛について

愛について語るのはとても難しい。 まず、愛という言葉は、愛というものを正確に表現するには、あまりにも手垢がつきすぎているのだ。 一歩間違うと、とんでもなくダサく…

みみずくの耳
2か月前
1

回想かたつむり

小学校の高学年の時、学校の宿題で詩を書いた。 冬になって葉を落としてしまった木は寒そうで 私だったら葉っぱのお洋服を着ているわ、 みたいな、 落葉樹のしくみは知っ…

みみずくの耳
2か月前
1

花散里

昔、花散里の君が好きだ、と話したら あんなの都合の良い人じゃないかって言われたことがある。 た し か に でもあれは女性が書いた作品だから、よくある男性からみ…

みみずくの耳
2か月前
2
グリーン車に乗ろう

グリーン車に乗ろう

そう、分かりやすい贅沢がいいね。

また会いたいなんてまだるっこしいことを言わずに、
ちゃんとまた会えるように、一歩を踏み出したいの。

少しためらうのは、
少し後ろめたいからかな。

何を話したらいいのかな。

お互いきっと色々あったよね
墓まで持っていくつもりのことを
つい話しちゃったとしても
別にそんなに覚悟がいることでもなかったかと
拍子抜けしちゃうかもね

グリーン車に乗ってあなたに会い

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蟹の宿

蟹の宿

安心できる場所がほしい。

誰かに安心できる場所を提供したからと言って、その場所が私が安心できる場所とは限らない。

私が安心できる場所は、残念ながらここじゃないのだ。

分かっている、私は責任感がある方だし、望まれていることは理解できるし、ある程度なら対応可能だ。
(もちろん得意不得意はあるが)

そんななかでもこっそり、自分の楽しみを隠し持つことはしてみた。

六花亭のレーズンバターサンドを生

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銀木犀

銀木犀

あれは、いつだったか、君が好きだと言っていた花だ。

金木犀より銀木犀の方が好きだと 

見たことがないという私に

香りは金木犀の方が強いけれど
銀木犀はそれはもうとても綺麗なのだと

あれはいつのことだったかな。

もうすぐ街に金木犀が香る
一昨年、市役所の裏に、銀木犀の茂みを見つけた。

ねえ、もう君の2倍も生きちゃったよ
 
君が結婚したのにも大概驚いたけど
私が子育てしてるのも大概驚きで

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たいせつ

たいせつ

たいせつにしたら、たいせつにしてもらえるのかな。

そういう期待はよくないよな。

見返りを求めちゃいけないのかな。

たいせつにしてもらいたいのよ。

自分で自分をたいせつにするのと、
誰かからたいせつにしてもらうのは、
似ていなくはないけれど、
やっぱり全然違うものだわ。

ありがとうとごめんなさいが言える人は、
何のかんの言いながら
可愛がられるの。

私の好意は当然だと思っていない?
逆な

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書きたいことが無くなった、その先に

書きたいことが無くなった、その先に

いつか書きたいことが無くなってしまうのだろうか。

と言うより、今は、
書きたいことを一通り書き終わってしまいたい。
その先に、私の中から出てくる言葉を、私自身が知りたいのだ。

何か新しい言葉が出てくるのか。
結局同じことをまた書いてしまうのか。
また書いてしまうほど、自分にとって大切なことは何なのか
それを知りたくて私はきっと書いている。

繰り返されるモチーフのように
私の毎日の傍らにある思

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たわいもない話

たわいもない話

たわいもない話がしたい

なんの役にも立たない話
誰の心にも残らない話
話を聞いたことだけは覚えているような話

きっとそれは私の人生そのもの

そういえば教室にいた気がする
何回か一緒にご飯を食べた気がする
それくらいの存在

一度サシで飲んでみたい、くらいに思われるのが理想かも。

実際のところ、私は変なところで気を使ってしまう。
他の人の話をなるべく遮らないように、とか
面白くない話をわざわ

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ひとりのじかん

ひとりのじかん

ひとりの時間が欲しい。

たぶん、世の中の子育てをしている女性の大半はそう思っている。

逆に、ひとりの時間が苦痛な人だっているのだろう。

それはさておき、自分の話をしよう。

私には、ひとりの時間が必要だ。

ひとりの時間が必要になったのはいつからなのか。

おそらく、大学生になってからだ。
1人で昼ご飯を食べることができるようになって、大袈裟に言えば私の世界は広がった。
どこで何を食べるか、

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ひとりで呑めるもん

ひとりで呑めるもん

金曜日の夜、ひとりで行きつけのバーに行く。

のに、憧れていた。

ので、やってみた。

やってみましたよ。

まずは行きつけにしたいバーをネットで探します。

私は食いしん坊なので、ご飯が美味しいのは必須条件です。
お酒は弱いので、家から近い方が安心です。

そう、私はお酒が弱いのです。

お酒が弱くてもバーに行きたい。

なにか問題でも?

1回目

たのもーう、と道場破りの気分で突撃。
季節

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フローライト

フローライト

フローライト フローライト
私の行く手を照らしておくれ
かすかな光でかまわないから
私の迷いを溶かしておくれ
後悔したって進みたいんだ

雨が風が私を責める
その程度かと蔑むように
プライドは砕かれその破片が
敵をも味方をも傷つける

よくここまで生き抜けたものだ
その点だけは評価しよう

自分で自分を許せないから
誰かに許してもらおうなんて
見当違いもはなはだしい

自分に厳しく他者に優しく

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焦るな、遊べ。

焦るな、遊べ。

私はその資格をもう持っている。
ワタシの時間をワタシの手に取り戻す作業中なのだ。

好きだった本は老眼で読みにくくなっている。
そろそろ老眼鏡、もしくは乱視の矯正だけが入った眼鏡が必要だ。
前より読書に入り込むにあたっての集中力というか、スタートダッシュが遅くなっている自覚がある。
しばらく読書家としての現役を離れていたせいか。老化か、トレーニング不足か、どちらだろう。

そんなわけでネットフリッ

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Greatest Love of All

Greatest Love of All

愛なんて陳腐な言葉しか見つからないんだけど

君に残したいものは

私が母からもらったもの

もし君が死にたくなったとき

親より先に死ぬのはやめておこうと

後ろ髪をひかれる存在でありたいんだ。

自分が不幸になったら悲しむ人がいると

そう思わせることさえできればいい。

I believe the children are our future.

君に会えて本当に良かった

地球がひっくり

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メタファーとしてのルピナス

メタファーとしてのルピナス

ルピナスさん、という絵本を知ったのは、もうずいぶん昔、江國香織さんの本でだった。

なんとなく心惹かれ、本屋で立ち読みしたものの、購入には至らなかった。

先日、子どもが夏休みに読むための本を購入するため、ブックオフに行った。

ちなみに私は本屋も古本屋も好きだ。

作家を応援するために本屋で購入したいのは山々だが、いかんせんこの物価高、本屋なら一冊しか買えない値段で二冊買えるのだから仕方がない。

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シンギンインザレイン

シンギンインザレイン

雨に唄うわ
たわむれに

土砂降り
ザザ降り
ペニーレイン

雷なんて怖くない
あやしい雲行き 雨宿り
ステップターン、手拍子3回
雨傘 置き傘 夕闇 ぬらり
今日のおすすめ ゆば丼ランチ

化石燃料
沈丁花
細かいことは
気にもしないわ

ひょんなことから
ぬらりひょん

I can't make a line
make a laugh
make a life
Moses supposes hi

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愛について

愛について

愛について語るのはとても難しい。

まず、愛という言葉は、愛というものを正確に表現するには、あまりにも手垢がつきすぎているのだ。
一歩間違うと、とんでもなくダサくて嘘くさくて信用ならなくなる。

そのため、愛について語るには、愛という言葉を使わずに、いかにその中核に沿ったものを言語化するかが大切になる。

そもそも、なぜ愛について語る必要があるのかが問題の本質とすら思う。

私に言わせれば、人間は

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回想かたつむり

回想かたつむり

小学校の高学年の時、学校の宿題で詩を書いた。

冬になって葉を落としてしまった木は寒そうで
私だったら葉っぱのお洋服を着ているわ、
みたいな、
落葉樹のしくみは知ってるけど、まあ、ファンタジーとして子どもらしく書いてみた。
ちょっとわざとらしいかなと思いつつ。

そしたら
何を言っているか分からない、とコメントが書いてあって、
ああこの先生、私のこと嫌いなんだな、と思った。

私は校門の横の大きな

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花散里

花散里

昔、花散里の君が好きだ、と話したら
あんなの都合の良い人じゃないかって言われたことがある。

た し か に

でもあれは女性が書いた作品だから、よくある男性からみた都合のいい女、とは一線を画しているように思う。 

あまり美人ではないが心優しく信頼に値する人物、だからこそ息子を任された。

ほんまに光る君って奴はもう、なのに読んでしまうまさにドロドロ豪華絢爛昼ドラ小説。

義理の娘に手を出そうと

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