フローライト

フローライト　フローライト
私の行く手を照らしておくれ
かすかな光でかまわないから
私の迷いを溶かしておくれ
後悔したって進みたいんだ

雨が風が私を責める
その程度かと蔑むように
プライドは砕かれその破片が
敵をも味方をも傷つける

よくここまで生き抜けたものだ
その点だけは評価しよう

自分で自分を許せないから
誰かに許してもらおうなんて
見当違いもはなはだしい

自分に厳しく他者に優しく
挙げ句の果てに人を羨み
こんなはずじゃなかったなんて

毒を吐いて毒をくらって
天につば吐き穴に落ち
それでも手放したくないものは
私自身に他ならない。

優しくなんてなれそうにない
優しくなる必要もない
優しさが正義であるかのような
昨今の風潮に風穴を。

嫌われてなんぼ傷ついてなんぼ
おかしい納得いかない
そう歯向かえ牙をむけ

許されなきゃいけないようなこと、したっけな？
謝って謝って謝って。
謝るのはタダだけど、
タダより高いものはないんだ。
謝ることで削られていく自分のプライドを
守ってくれる人なんかいないんだよ。
心の中で舌を出すなら
なぜ今ここで出しちゃいけないのか

うるせぇ黙れふざけんな
舐められないのにはコツがいる
面倒だけれど大切なこと
正しさなんか知ったことか
偽善者の狂乱騒ぎには反吐がでる
「私はホラ正しいからさ」
自己肯定感のお高いことで。
そんなアナタを私はキライ
そんな私をアナタはキライ
大人だから言わないけれど
子どもだったら言えたのかしら
悪者になってまで言うことじゃないと
分かってしまうから厄介だ。

フローライトフローライト
私は正直でありたいんだ
フローライトフローライト
誰かのために生きるのは
誰かのせいにして生きてるのと同じじゃないの？
死にたくないから生きてるなんて
ダサくて目もあてられないわ。

おやすみなさいよそう言わず
明日朝日が昇るころ
夜露は世界を美しく彩り
鳥たちが祝福をさえずるから

あなたの大事なケルベロスを
働かせすぎちゃいけないわ。