フラットマウンテン

ふつうの事務職。日本や海外数ヵ国(アジア/欧州)で仕事してきました。 私が経験したこと…

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ふつうの事務職。日本や海外数ヵ国(アジア/欧州)で仕事してきました。 私が経験したことや考えたことを書いています。 田舎の公立高校から地方の大学、留学経験なし。純ジャパ、受験英語出身。 TOEICスコア990点(満点)、CELTA英語教授法資格取得。

最近の記事

駐在社員にあって現地社員にないもの

海外で日系企業で働くと必ず直面する、駐在社員と現地採用社員の格差問題。どういう格差があるのか、またその背景には何があるのかをあらかじめ知っておくことは、これから駐在社員になる人と現地採用社員になる人の両方に役立つと思い、この記事を書いておきます。 そもそも駐在社員という制度とは「駐在社員には、本社採用の社員を海外子会社などに派遣させることで、現地と本社のつなぎ役とし、また本社の意向を海外子会社に浸透させることを期待されています。」 -と言われています。 なお、駐在社員とい

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    • USCPA講座を申し込む前に(必要なのは英語力ではありません)

      USCPAのライセンスとTOEIC990点の両方を持っています。 いまの仕事に必要でも直接関連するわけでもないため、このことについて職場や知人などには特に公にしていないのですが、知られた時の反応は、 「TOEIC満点ってすごく頑張ったんですね」 「USCPAはそんなに難しくないって聞くんですが、実際どうでしたか」 というのが典型的でした。 TOEICは過大評価されていて、いっぽうUSCPAは過少評価されている印象を持ちました。 両方取ってみた実感としては「USCPAのほうが

      • TOEICできれば話せるようなるまであと一歩だけ

        よくある「TOEIC意味ない」論でいつも槍玉に挙げられるのが、TOEICできても英語話せない問題です。 私は、いまでこそ英語で不自由なく仕事も生活もこなしていますが、それもTOEIC対策の基礎があってこそだと思っています。 TOEICできても英語で話せないのは、どの辺が問題なんでしょうか?すこし掘ってみました。 おことわりここで考える「英語が話せる」レベルは、英語オンリーでオフィスワークがまあまあこなせるレベルを想定しています。 あと、ここではTOEIC L&R テスト

        • それでも海外で働くならTOEICだと考える理由

          TOEICは、べつに世界中で知名度がある試験ではありません。それでも、海外で働きたいならTOEIC だと思っています。 海外転職にTOEICはいらないけど英語力はいる東アジアでは絶大な知名度を誇るTOEICですが、ヨーロッパではあまり知られていません。(なぜかフランスではポピュラーです。理由は分かりません。) 日系企業でもない限り、ヨーロッパの会社でTOEICのスコアが評価されることもありません。 でも、そのことは「TOEICで測ることができるような英語力が必要ない」という

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          そもそも海外で働くために英語力は必要なの?

          まず簡単な結論から。このテーマに対して誠実であろうとするならば、これは 「人による」 としか言えません。 海外には多くの日本人の方が働いています。英語のレベルもさまざまです。 (英語力の適当な物差しがないので、とりあえずTOEICスコアを使っています。TOEICの点数そのものには何の意味もありません。) 英語力ほぼゼロで海外で働いている方を知っています。邦人相手のサービス業をされています。 TOEIC500点ぐらいの英語力でお仕事されている方も知っています。仮想通貨

          そもそも海外で働くために英語力は必要なの?

          コミュニケーションに最も大事なことを現地法人の新人スタッフに教わった

          日本語ができないのに、なぜか駐在社員や本社役職者にかわいがられている現地スタッフの人がいました。 コミュニケーションスキルが秀逸でした。 ヨーロッパの日系企業でマネジャーをしていたことがあります。 従業員は全部で20人に満たないような、小さなオフィスでした。ただ、親会社にとっては唯一の欧州現地法人のため、力が入っていました。駐在社員が何人も派遣されてきていました。 ある日、人員補充のため採用面接を行うことになりました。 ヨーロッパには移民の人が多く住んでいます。私が住んで

          コミュニケーションに最も大事なことを現地法人の新人スタッフに教わった

          TOEICは意味ない?いいえ、英会話力を身につけるのに役立ちます。

          TOEICで高得点が取れても、しゃべれないから意味ないよね?ということをよく聞きます。 でも、どうなんでしょう? TOEIC高得点で必要な能力は、英会話でも必要な能力です。だから、TOEIC対策の勉強は英会話力の向上につながっています。(TOEICに会話のテストがないにもかかわらず、です。) TOEICで分かる英会話力いわゆるTOEICテストとは、多くの場合TOEIC L&Rテストを指しています。このテストで測られるのはリスニングとリーディングで、会話は含まれていません。

          TOEICは意味ない?いいえ、英会話力を身につけるのに役立ちます。

          私が「英語脳」に支配されかけた頃

          「あの頃は英語脳に支配されていたのかなあ」と思い返すことがあります。 英語脳になるのは便利なようにも思えるかもしれないですが、私の場合、そうでもありませんでした。 英語漬けだった時はじめてヨーロッパに住み始めたのはTOEICで900点を取ったぐらいの時でした。 このとき、英語で会話ができない段階から、英会話が平気になる段階にまで英語力を高めることができました。英語で思ったことがそのまま出てくるという「英語脳」の状態になりました。 この時のことは、ほかの記事でも書きました。

          私が「英語脳」に支配されかけた頃

          英語脳は、たぶんこうして作られる

          英語脳をいう言葉を聞くことがあります。 日本語を経由しないで英語を話す、という意味です。たとえば、外が赤くて中が白くシャリシャリした果物をみて、appleと出てくるのが英語脳、という説明をします。 そんな英語脳は、たぶんこうして作られています。 英語脳を作るまで英語脳とは、おそらく、自分が言い表したい感情や思考がダイレクトに英語の表現に結びついている状態なのだろうと思います。 思ったことが英語がすぐ言葉になって出てきます。 この状態になる前は、頭に浮かんだことをまず日本

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          海外でビジネスパーソンとして働くための英語力はTOEICでこのくらい

          海外で仕事してきました。 いろいろな日本人の方とお仕事でご一緒しました。駐在で赴任してきた人も現地採用社員の人もいました。英語力はみなさん様々でした。 そんな中で、どのくらいの英語力があれば海外でどのくらいの仕事ができるのかが見えてきました。TOEICのスコア(Listening & Reading Test)を基準にして書いてみます。 この記事を書いた人のスペック私はこういう経験をしてきました。この記事は私と似たような経験をする方々に向けて書いています。 アジア/ヨーロ

          海外でビジネスパーソンとして働くための英語力はTOEICでこのくらい

          英語の発音はだいたい合ってればいい、それよりも大事なこと

          私は日本と海外に住んで働いてきました。 ネイティブやノンネイティブなど、いろいろな人が話す英語を聞いてきました。実のところ、みんな発音はけっこう適当でバラバラでした。 それでも普通に会話できていました。 発音がちゃんとできないと会話できないのでは?と思っていたのですが、どうもそうでもないみたいです。どういうことなのでしょう? また、発音が適当でも、みなさん英語をよどみなく流暢に話せています。コツはどの辺りにあるのでしょう? ひとつの「正しい発音」なんてないネイティブの発音も

          英語の発音はだいたい合ってればいい、それよりも大事なこと

          可算名詞/不可算名詞をスパッと区別する方法

          a が付く/付かない名詞のことを可算/不可算名詞と言います。 可算と不可算をどう区別すればよいでしょう? リンゴが可算名詞なのは、まあ分かります。 じゃあ紙は?一枚二枚と数えるのに、不可算名詞です。なぜでしょう? 区別するよい方法があります。 スパっと区別する見分け方

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          そもそも a をつけるのはなぜ?

          なぜ英語の名詞には"a"をつけるのでしょう? なくても意味は通じます。いらないじゃん。 そもそも、ネイティブスピーカーも正しく使いこなせているわけではありません。会社のイギリス人の部長さんとかが間違って使っているのを聞いて、ああ適当でいいんだな、とそこで分かりました。 (会話をしていて、a が抜けてるよ、とか言ってくる人は、ただの嫌味な人です。気にしなくていいです。) でもなぜ、なくても通じるものを、わざわざつけるのでしょう。 もちろん、a をつけるのには英語なりの理由

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          大人が「自然に英語を学ぶ」のは、なかなか大変なのではないか

          「自然に英語を学ぶ」例として、こういうことを耳にします。 イギリス/アメリカの赤ちゃんは英文法を知らないけど、成長すると自然に英語を話せるよね? イギリス人/アメリカ人の中に入って、シャワーのように英語を浴びつつければ、自然に英語を話せるようになる。 私はこれに似たような経験をしました。 それを踏まえて、ちょっと考えてみました。 赤ちゃんがネイティブスピーカーになるまで ところで、赤ちゃんはどのようにして日本語ネイティブスピーカーになったのでしょう? 赤ちゃんが小

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          「外国人は鈍いから」がコミュニケーションのコツと教わった、初めての外資系

          (まるで私が働いていた職場のようで、懐かしく感じ、お写真をお借りしました。ありがとうございます。) はじめての外資系私が初めて働いた外資系企業は、ハローワークで紹介された会社でした。 オフィスは下町の雑居ビルにありました。 外資系企業なのに、雰囲気は日本のオーナー中小企業でした。 日本人社長が株の49%を持って支配していました。毎日みんなの机を回っておしゃべりしてから帰るような、世話好きなおじさんでした。 社長は私の机に来ると、いつも「へい、フィンランド、元気か?」と話し

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          私が学んだ「英語で英語を教える」技術(CELTA英語教授法資格)

          「英語で英語を教える」というコースを英語で受講し、CELTAという英語教授法の資格を取得しました。 私の職業はオフィスで働くサラリーマンです。このコースを受講したのは、英語で英語を教えるということに純粋に興味があったからです。 受験英語出身の私には新しい世界でした。知的刺激を受けました。 この「英語で英語を教える方法」について、私が見て思ったことを書いておきます。 「英語で英語を教える」ことを学ぶ英会話の練習だけでなく、英文法や英単語についてノンネイティブの英語ビギナーに

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