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海外での就職/転職の実際のところ

はじめに

私自身は、日本で10年以上働いたのち、海外の会社に転職しました。海外でも何回か転職を経験しました。
そのような私の経験や、私が見た範囲のことを踏まえ、海外転職の実際のところを書いておきます。
なお、私が経験したのは、西ヨーロッパおよび東南アジアでの転職です。また、就業先は主に多国籍企業、業務内容はオフィスワークです。

新卒/経験者採用の区別がない

特に新卒採用とかを区別して募集するのを見たことがありません。新卒も経験者も同じ土俵です。

経験があることが前提

即戦力を求めて募集を掛けています。そのため、応募職種に関連がある経験がないと面接まで進めません。

新卒の人が応募する場合

経験があるのが前提だと、たとえば新卒の人だと何も応募できないことになってしまいます。地元の人がする対策は次のような感じでした。

  • インターンで経験をつける
    聞こえはいいですが、要はかなり安いお給料で仕事をします。極端なケースだと無給です。それでも応募者が集まるのは、経験が得られるからです。

  • とりあえず入社する
    単純な事務作業でもかまわないので、まず入社して、ねらった席が空くのを待ちます。社内応募なら、経験がなくても通りやすいからです。

私がいた会社では、地元の大学院修士課程をかなり優秀な成績で卒業した人が、コピー取りとして入社してきていました。半年ほどそのポジションで働いたのち、空席ができた法務アナリストのポジションに移っていきました。

実務経験以外の部分も見られる

英語で会話できる能力

英語が問題なく話せるのは大前提です。
もっとも、TOEICの点数とかには興味ありません(ほかの英語資格の成績も見ません)。TOEIC高得点レベルの英語力が大前提だからです。英語力は面接で分かります。

ただ、専門分野への知識があれば多少の英語力不足はカバーできます。
この点については他の記事でまとめました。

コミュニケーション力を見る

特にヨーロッパでは見られる気がします。
EU市民には移動の自由が保障されているので、ヨーロッパ各国の出身者が同僚にいるのは普通です。移民が多い国ではヨーロッパ以外の国の出身の人が同僚にいることもあります。
そういった環境でも問題なくコミュニケーションができるかを、採用する側は気にします。
このあたりのことは別記事に書きました。

おわりに

経験者採用が大半なので、海外での就職/転職を目指す場合であっても、まずは日本で経験を積むことをおすすめします。
英語力も大事ですが、専門性を持つ方がもっと大事です。専門性があれば英語力の不足を補うことができますが、英語力で専門性の不足を補うことはできないからです。

求人に応募するステップは別記事にまとめました。

この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。


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